今朝、桃の木川にかかる橋の上から見た赤城山です。
見慣れた山の景色です。
でも、今日の赤城山は、今日の赤城山、昨日の赤城山ではありません。
『脱「格差社会」への戦略』 神野直彦・宮本太郎編 岩波書店2006 です。
夕刊を見たら、株の空売り、「ネーキッド・ショート・セーリング」が禁止されたって、株価の低落を防ぐ対策の一つだそうです。
こんな記事を読んでいて、思い出して読み直し始めました。
「平等」ということに反対する意見は以前からありました。
でも、政府の機関が公然と「行過ぎた平等社会との決別」を叫び、「競争」を促し、「自己責任」を追及し、「努力が報われる」ことを求めはじめたのです。
アメリカで、アイスランドで、そしてこの国で、今起きていること、それは、国民の誰かがおかしなことをしたのでなくて、国家そのものがおかしなことをした、間違った考えを推し進めてきた結果のような気がしてならないのです。
そして、そういう間違った考えに基づいてつくられた劇場で、多くの国民が踊らされ続けてきていたように思えてならないのです。
ヒゲクマは、年がら年中ハッピーな気分で、在りもしない無限の欲望追及に酔いたいと思っていません。
ひとは、寂しさや悲しみを抱えながら生きてゆくことで、それに向き合うことで、自分の本当の欲望を知ることが出来るように思っています。
小さきものの夢は、そういう本当の欲望の上に成り立つものだと考えています。
もう一度読み返して、考えたいと思います。
この国は、ヒゲクマが生きている国ですから。
本を読んでいたら、キキが膝の上に飛び乗ってきて突然甘え始めました。
最近、私の気分に反応しているような気がします。
キキも、「格差社会」ではなくて、「平等社会」が好きなのかも知れません。
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