週末を原村で

非日常性のユッタリした時の流れを信州は原村で。音楽を聴きながら星を眺め!最近は海外の旅の記事もアップします。

#0125 -’19. 駆除された悲しいヒグマ

2019年08月31日 15時34分55秒 | その他
札幌市南区の住宅街にヒグマが出没して問題になっている。
本州に居るツキノワグマより大きいヒグマです。
最近は人間を恐れない新世代クマとして紹介されている。
連日、連夜札幌市の住宅街に出没していましたから、無策な日本ではどのみち駆除されると思っていましたが、案の定、駆除されてしまいました。

これで良いのかとの問題提起です。

その原因は単純です。
人間とヒグマの生息する地域(行動範囲)が重なっているのです。
それでは、なぜ重なっているのかとの事です。
1.ヒグマの生息数の増加で餌やテリトリーを求めて里に出没するようになった事。
2.人が怖い生き物でない事を学習してしまった。
  その為に恐れずに人間の行動範囲に進出してくる。
3.人間の生息する場所には山で採取できる木の実などより美味しく高カロリー、高蛋白な物  がたくさん存在し、且つ簡単に採取できることを学習してしまった。



札幌の住宅地出没のヒグマを駆除


次のユーチューブ動画がアップされたのは2015年8月31日ですが、番組で放映されたのは2011年11月1日ですから、今から凡そ8年まえです。
知床財産の小平主任研究員が4分6秒前後から人間とクマが遭遇しない為の本質論をのべています。
それは「クマに対して人間は怖いものだと学習付けをする。」
羅臼町で4分42秒から1986年、今から33年まえの熊騒動の事が語られている。

人間の生息域とダブらないようにする事が大切であるとの提案です。
1.クマと人間が生活する地域が重複する地域ではカナダの自然公園と同じようにゴミ箱は熊でも開ける事が出来ないように頑丈な造りにしてゴミなど人間の残飯の味を覚えさせないこと。
2.人間に害を与える地に出没する熊は捕獲して人間の生活空間と重ならない放つ事。
その際は、アリとあらゆることで熊に恐怖を与えてから放つ事。(沢山の犬に吠えさせ噛ませるなど、辛子スプレーなど可能なあらゆる事を行う)
3.適切な頭数になるように個体管理の調査を行う事。
4.特に熊の生息域と人里が重なる部分に於いては、餌となる可能性のある物の収穫を出来る限り行わない事。
(原村でも数年に一二度、人間の生息域に熊の出没が報告され注意喚起される年がある。基本、我が家のブルーベリーの収穫などはもっての外なのかもしれない。)


【MIKIOジャーナル】クマが市街地に現れる本当の理由


野生動物の本性は、種の保存です。
それも自分の遺伝子を後世に残すべく最大限の努力をすべくインプットされています。
その為に、熊もライオンもその他の野生動物も繁殖し自分自身の遺伝子を残すべく子殺しを行います。
子を殺すなど無いと思いたいですが、野生動物の世界では厳然たる事実なのです。
ここ知床の地で人間の生活環境に逃げ込んで来るのも子熊を連れた母親熊が殆どなのです。
何かの理由で人間との絶妙なまわいを悟り、雄熊から逃げているのです。
オス熊も子供を連れたメス熊と遭遇した時、その子を殺すと母乳の分泌が終わり妊娠可能な時期が訪れるのが自然の種の保存のシステムなのです。
オスは他の遺伝子の子を殺し、メスの妊娠可能期を早めるのです。(ライオン、熊など大型哺乳類)
メス熊も我が子を助ける為に戦いますが時により我が子を守れないときもあるのです。
知床の番屋はある意味、人間の存在を利用したシェルターの意味を兼ねているのです。

知床・熊と人が共存する場所


それらの手立てを施しても、里に下りてくる熊は処分しなければならないのが悲しいです。

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2 コメント

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確かに可哀想ですが (びこ)
2019-08-31 19:28:03
しかし、今月テレビで観た羆の話は怖すぎました。

北海道の開拓地で何人もの人が羆に襲われて食べられた話を知れば、住宅地に出てくる羆は殺すしかないと思います。番組では、羆は身体が大きいにも関わらず運動能力もあり、しかも賢く、一度人間の肉の味を覚えたら羆のほうから人間を襲うと聞けば、人間とは共存できるわけはないですね。

私は、一時期北海道に住むことに憧れましたが、しかし、あの番組を観て羆の怖さを知ったから、今では住みたいと思いません。
確かに (原村)
2019-08-31 21:48:35
こんばんは、びこさん。

今回は溜まっている、少し硬派の戯言の一層セールを行う積りでその内の何件かをアップしました。
基本、野生動物を殺処分することにそれほどの抵抗を持ち合わせていないドライな面もあります。
なので、野生動物が殺されることにそれほど違和感と言うか罪悪感も持ち合わせ居ません。
可愛そうだとの愛玩動物に対する感情も持ち合わせておりません。
スレッドの中で述べたことと違うと思われるかもしれませんが、述べたかった事はすべきことをしないで安易に駆除するのは問題ではとの問題提起のつもりでした。
書き始めて少し遅くなりましたが、人間は怖いものであるとの徹底的な学習させての封獣。
そして、人間の居住する場所には美味しい餌は無いのだよとの、可能な限りの対策を取るべきだと思った次第です。
北海道のキタキツネが交通事故に遭い獣医さんの所で保護されたTVが報道されたことがありました。
病院で、キタキツネを抱いて可愛がっている姿とみて唖然としました。
ペットではありません、抱くなど以ての外です。
人間を襲わないキタキツネでも人間を恐れずに人家に下りてくれば問題も生じ、交通事故にも遭遇します。
人間との接点を可能な限り付けないのが本来の姿だと思ったからです。
今回のスレッドも赤い文字で書きましたが、人間と獣が同じ空間同じ時間に遭遇しない事が大事だと思ってアップしました。
少し、言葉が足りない面についてはご容赦の程と言うか、異なるご意見は大歓迎です。

人食いになってしまった野生動物では特に有名なのが人食いトラです。
ライオンなどグループを組む野生動物とトラなど単独行動の野生動物では歳を取ったり、怪我をしたりすると狩りが出来なくなります。
その為に、目についた人間を襲う事があります。
襲ってみると大変簡単に射止める事が出来、人食いになってしまいます。
野生動物の中でも人食いの習性が付いた動物は殺処分しかないと思っています。

少し言葉が足りなかったかもしれませんが、動物との共存を本来の意味で考えてはいかがですかとの問題提起のつもりでアップしました。

貴重なご意見ありたとうございました。

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