気まぐれ日記☆着物の小部屋

2007年耳下腺癌の手術で顔が変わり、生活が一転。街歩きと着物と芝居のブログをどうぞ宜しく♪

玉三郎のシネマ歌舞伎&5月、6月の芝居

2008-06-19 17:54:39 | 芝居
 久々にお芝居の記事です。

サボっていたら、たまってしまいました!



 昨日、友人と銀座三越で待ち合わせ、天厨菜園でランチ。

そして銀座の東劇で初めて、シネマ歌舞伎を見た。

これはハイビジョンカメラを7台を舞台にむかって据え、シネマとして

公開するべく撮影したもの。画像も音も普通の映画に近い。

監修は、寅さんで有名な山田洋次監督。





6月18日「ふるあめりかに袖はぬらさじ」 有吉佐和子原作

  出演:玉三郎、勘三郎、七之助、獅童、
     その他、海老蔵、三津五郎。勘太郎、右近などなど。

もともとは文学座の杉村春子の持ち役だったが、この役にほれ込んだ玉三郎が
杉村春子の没後、引き継いで何度も上演していた。
そして去年初めて、新作歌舞伎として上演し、このシネマとなった。
歌舞伎となると、大看板の役者さんがチョイ役ででてきたりで、
ビックリするほどの豪華キャストだった。

ストーリーは幕末、横浜、白人相手の女郎も抱えている遊郭が舞台。
玉三郎の役は面倒見のよい気のいい酒好きな芸者。
幕末という時代の波にのまれ、
図らずも恋の病で自殺した遊女を攘夷の列女として
喧伝する役を担ってしまう・・・


 舞台とシネマ歌舞伎は全く別物。
別物として楽しめた。
客席からは見えにくい微妙な表情がアップでよくわかる。
ストーリーなどは舞台で見るよりわかりやすいのではないかしら。
玉三郎は、綺麗綺麗な役ではなく、時代にあわせて生きる中年の芸者。
随所に笑いがあり、軽妙な遊郭店主の勘三郎との掛け合いも絶妙。
笑いをとる玉三郎というのも珍しくてビックリしたが、
さすがに要所要所での姿はうっとりするほど綺麗。
見た方の満足度98%というのもうなずける。

舞台全体の躍動感はないけれど
2000円のお値段で、3時間近くも楽しめるなんて
シネマ歌舞伎もいいな
次は勘三郎に行って見ようかな






5月3日 「49日後・・・」

出演:古田新太、池田成志、八嶋智人、松重豊、小田茜

夫からの誕生日プレゼント。
一人暮らしの女性が死に、自宅の後片付けにきた
片付け屋の男4人、そして依頼者の代理人の美しい女性。
一癖も二癖もある怪物俳優達が軽妙に舞台を駆け巡る。
少々あくどくて気持ち悪くて変な劇。
面白さを期待して、人気のプレミアチケットだったが、
3年前の池田成志と古田新太の「鈍獣」のほうが
格段に面白かった。






5月19日「わが魂は輝く水なり」 作:清水郁夫 演出:蜷川幸雄 
                シアターコクーン

   出演:野村萬斎、尾上菊之助、秋山菜津子

平安末期、源平合戦の頃。平家の老武将が野村萬斎、息子が尾上菊之助、
敵方木曽義仲軍、巴御前が秋山菜津子

秋山菜津子が凛々しくて立派。
野村萬斎は老残の武将の悲しみと孤独感がひしひしと伝わる。
息子で亡霊の菊之助は華麗で華やか。親を慕う気持ちに共感する。
友人と行ったが、評価では意見が割れた。
友人はつまらなかった、どこがよかったかわからないという。

私は興奮するほど面白くはなかったが、
しっとりとした情感があってそれなりに楽しめた。
彼女が選んだお芝居だったからよかったけど、
私が選んで彼女がしらけてしまったお芝居ならば
私は いたたまれないだろうな





5月25日「誰にも言わずにおきませう」作:演出:出演:舞香 笹塚ファクトリー

20代後半の女の子舞香ちゃんの一人芝居。
音楽はピアノ生演奏。
内容は金子みすずの生涯。
著作権の問題で、試演会とし、無料の舞台。
この方のファンなので毎回見るようにしている。
無料と、題材のよさのせいかぎっしり満員。補助イスもたくさん出している。
この方の芝居はなぜか中年のファンが多い。
年に似合わず丁寧な心理描写に惹かれるのだろう。
見てよかったなぁと思えるお芝居で大満足。
本当に無料でいいのかしら?お金出しても見たい芝居。
もっとストーリーに無駄をなくしたら最高!








6月5日「恐竜と隣人のポルカ」作演出:後藤ひろひと パルコ劇場

 出演:寺脇康文、手塚とおる、水野真紀

来場の観客を目いっぱい楽しませようという意欲あふれた作品。
加入している観劇クラブの指定作品だったので
少し安く見られることもあり、何の気なしに申し込んだ。
爆笑場面が多く意外と面白さでは拾い物だった。
最後のカーテンコールの言葉が印象的だった。
「ばかばかしくも無内容な2時間にお付き合いいただきありがとう!」




ここ数年夢中になってお芝居を見ていたけど

秋からは少し数を減らそうかしら。

働くのをやめ、また趣味も他にできたので

金銭的にも時間的にも少し自制しないとね。

でも7月は「かもめ」「五右衛門ロック」で、

今年最大の楽しみが控えています

楽しみだなぁ~~


コメント (4)
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