よろずよもやまよろずたび

地元の写真と日々の雑感、写真日記です.
最近は陶芸三昧の日々ですが・・・

裸体人類学

2011-01-18 | 


人類はアフリカで誕生したそうです。 アフリカといえば熱帯で、衣服をまとう必要もなく裸でいるのが普通。 衣服は寒さ対策なんだな~と単純に思っていました。しかし南米の南端近くで、毛皮を羽織っただけで手足をむき出し、裸同然のまま厳寒の地に生きていた原住民が、かつていたそうです。というわけで裸であるというのは、生活のし易さだけによるものではなさそうです。(寒さに耐えられたのは、火を熾し暖をとっていたからで、単に寒さに強いといだけではないとのことですが) ところで人間はサルの仲間から何万年もかけて体毛を無くしてきたのだそうですが、それをサル学者は「・・・、身体のすべてを性器化した」といっているのだそうです。すなわち直接皮膚が触れ合うことは、感じる部分のレパートリーを広げているのだそうで、羞恥心あるいは、より魅惑的に見せるために衣服で隠すようになったというのです。 ところが、暑さや湿度の厳しい地にあって衣類は邪魔だから裸でいるのですが、そうするうちに裸に飽きてしまいます。 そこで身体に直接彩色や刺青、身体変更、などなどを加え、性的な魅力を再構成したのが、未開の地で暮らしてきた原住民たちだ、とのことです。 世の中の様々なことって、最後に行き着く先は性的なことが多いものですね。 和田正平著『裸体人類学』