よろずよもやまよろずたび

地元の写真と日々の雑感、写真日記です.
最近は陶芸三昧の日々ですが・・・

10日: →留萌 「先輩に続け」→稚内

2010-09-27 | 


留萌の街を走っていたら、よく似たバイクを発見。
「どこまで行かれるのですか」
『 ぅ~ん、行けたら稚内まで 』
「そりゃぁ奇遇だ、わたしも北を目指してるんで、ご一緒してもいいですか」
と、迷惑を顧みず、金魚の糞の如く後に続くことに (^^;



聞けば和歌山のご自宅から本州を自走し、大間~函館フェリーに乗り、ここまで10日余り・・・で、この先1ヶ月か、2ヶ月を旅先で過ごされること。 ひゃぁ~スゴイです。 しかも、殆んどは野宿だそうです。 でもって御歳は70歳。 定年後に始めて以降、毎年出かけられているのだそうです。 だ、大先輩です! 見習わないわけにはいきません!



でも、こんな寂しそうなところで野宿はヤダなぁ・・・と思つつ、時折り停まり景色を眺めるものの、自分好みのフォトジェニックな景色に目を瞑りながら先を急ぎ、稚内に・・・
と思ったら、先輩のバイクのマフラーから時折り薄く黒煙が・・・
こんなところで故障か(大変だっ、どどど、どぅしよう・・・)
そんで、とうとう停まってしまった・・・



ところがどっこい、ただのガス欠で、しかも本日泊まる宿の10mばかり手前!
しかし、ただのガス欠とはいえ、延々とガソリンスタンドの無い道が続く北海道ですから油断は禁物です。 



9日 : 夕張 → 月形町 泊

2010-09-27 | 
廃墟系にも興味がある自分としては、寂れた町の様子に興味があったものの
どうも気分が乗らず、そそくさと後にすることにした。
この時点で、とりあえず行く先を最北端の宗谷ということにして、
道に迷わないよう、日本海沿いを進むべく東へと進むことに。
で、峠を越えて札幌市中心から約40kmばかり北東にある月形町を過ぎ
道道11号で厚田へ行こうとしたところ、その道が工事中で、またしても通行止め。
日が傾き、暗くなろうとしていたので引き返し、月形町の温泉に併設された
「はな工房」という研修施設に泊まることにした。

夕食をいただき、温泉に入りまったりし、寝床に入って、
町を紹介する冊子を手に取ったところ意外な内容が記されていた。









すなわち、明治初期、反乱を起こした士族や刑事犯罪人を送り込んだ集治監(監獄)がこの地にあり、強制労働にあたらせ、北海道開拓の先鞭をつけさせたのだそうです。それは、いまでこそ網走刑務所などが有名ですが、明治23年の開設より9年も前の14年に設営されたそうです。また屯田兵などについて耳にしたことはありますが、それは、この後のことのようです。
なお、月形の名は、初代典獄の月形潔の名をとったのだそうです。

ご参考までに下記URL ↓
http://www.town.tsukigata.hokkaido.jp/sisetu/hakubutsukan/kabatosyutikan.jsp

ところで、
こういう時代背景を基にして描かれた手塚治虫氏のマンガに 『シュマリ』 があります。
動乱の北海道を舞台にした、まるで西部劇を観るような、とっても面白い話です。
で、いまの時代に生きていてつくづく良かったと思うのであります・・・この先は分からないけれど・・・