融通無碍なる留学生活

~豪に入っては豪に従います~

コレクター魂

2006年11月27日 | 音楽

19世紀のとある作曲家の楽譜を、本日入手いたしました。
ドイツ生まれ、パリ活躍の彼の小さな小さな作品群は、
いまやいたるところに散っては姿を消しつつある・・・

そんな中、なぜかシドニーの出版社が彼の作品のファクシミリ版を2点復刻。
今日はその資料をNSW州立図書館に訪れ、手に入れてきました。

作品を求めてドイツもパリも行ったけど入手できなかったものが、
ここシドニーで入手できるとは・・・なんとも、ご縁を感じます。


NSW州立図書館は、門構えこそ立派ですが、中の司書たちはやっぱりオーストラリア人。とても気さく。パリの国立図書館では、たった一日(というより数時間の利用)のためでも、面接めいたものをさせられ、顔写真まで撮られ、お金も取られ、利用する側もある種の緊張感があった。それは日本の大きな図書館を利用するときも同じ。スタッフの慇懃無礼な態度につきあって、やっと資料を閲覧させていただくのである。

今日も、門構えから、その時の緊張感をもって入館した。だが、概観からはほど遠く、司書さんたちのムードはまるで、区民図書館。「初めてです・・・」と恐る恐る近づくも「ようこそきたね!」とまで言ってくれる。う~ん。こういうとき、オーストラリアを感じるねぇ。

結局、「特悦」扱いだった資料にもかかわらず、そしてコピーライトがかなり微妙だったにも関わらず、司書さんとゆっくりやりとりしていたら、「いいわよ、コピーして」みたいな感じにしてくれた。若干オマケ感が漂っていたので本当に感謝だ。この資料、決して悪用しません。サンキュー、オーストラリア!

今日はAMCでもいくつかの楽譜を入手。そしてMalcom Williamsonという作曲家のピアノ全集の音源を取りおきした。これも買って帰ります。すごくいい曲です♪