融通無碍なる留学生活

~豪に入っては豪に従います~

郷愁癖

2006年11月16日 | 気付いたこと築いたこと

今年になって初めてクリスマス・ツリーを見た。

風の強い今日のシドニーは、
どうしたことか、コートを着たくなるほど寒い。
もう初夏のはずの時期なのに、今も部屋で暖房を付けている。
ちょうど東京と同じくらいの寒さかな、と想いを馳せる。

QVBというシティの中心部にある建物の中の巨大ツリー。
こうも寒いと違和感なくきれいだなぁと見上げられる。
天気がよく暑い日だったら、きっとツリーのオーナメントを見て、
何かしらじらしい思いをしたことだろう。

昔、13歳のころ、北海道から本州に引っ越したその冬は、
雪のないクリスマスに、悲しくなるくらいの違和感を覚えた。
私の郷愁癖はそのころからだ。

肌に感じる空気感と香りは、
その時感じる「気分」と共に、
強烈なテクスチュアとなって記憶に折り込まれる。
それらは時に些細な日常のワンシーンであっても
不思議と、いつまでも、残っていたりする。