虹の翼(つばさ)〜多次元へと羽ばたく

タロット&数秘、
直感ワーク

愛と気づきに満ちた世界は、笑いがいっぱいの世界♪

「おらおらで・・・」すごいです

2018-02-04 | 日々の出来事

宮澤賢治の妹さんが、

若くして病気で亡くなったときの言葉、

「おらおらで、ひとりいぐも」(わたしは独りで逝くよ)

 

ってタイトルの本があって、芥川賞をとったんだってー。

最初からバリバリの東北弁の本なんだよ、

 

ってことを友人が教えてくれたときに、食指が動いたというか。

 

思い返せばこの私、

 

引きこもりだった大学生のころは文学少女で、

やたらめったら本を読みまくり、

 

宮沢賢治の作品にもめちゃ惹かれて、

図書館で全集を借りて読み倒したりしてた。

 

世界観が、たまらなく好きだったの

 

魂の友というかね。

 

 

その当時、

 

賢治が一時期、東京に下宿してたってことを知って、

この辺りだなと当たりをつけて、その周りをうろうろしてた、なんてことがあったな。

 

時間が隔てても、

賢治の息遣いが感じられるようで嬉しかったんだ

 

 

 

この本は全編、桃子さんというおばあちゃんの独白なんだけども、

 

彼女の内面で繰り広げられるドラマ、紡ぎ出される言葉のむき出しなこと。

 

方言って、魂がこもるからねー

 

なんともすさまじくて、

 

グイグイと物語に引き込まれちゃったよ。

 

 

私は最近は、すっかり小説というものを読まなくなったけれど、

 

この本の、

 

桃子さんの自己を見つめるプロセスは手加減なしで、

ものすごく深いところに共鳴したみたい。

 

なにせ、次の日に2度目読んじゃったぐらいだからね。

 

 

 

「おらおらで、ひとりいぐも」というこのタイトルだけど、

 

この小説では、

  

最愛の旦那さんと死に別れ、

 

育て上げた子供とは疎遠となり、

 

彼女の言葉を借りれば、

 

「世間的にはきれいさっぱり用済みになった」境遇のなかで、

 

「私は私なりに、独りで生きていく」

 

という、

 

74歳の桃子さんの力強い宣言なのです。

 

 

 

生きること、

愛すること、

 

愛する人を亡くすこと、

自身の死、

 

そして生かされてあること。。。

 

 

綺麗事ではなく、

 

強烈な悲しみうごめく内面を、

掘り下げて、

掘り下げて、

 

根源的ないのちの咆哮、

この上なく澄んだ光、

聖なるものとの響き合いにたどりつくーー

 

 

ただ生きるという体験の積み重ねのなかで、

成熟したものの重みと美しさに揺さぶられて、

 

意味もわからず何度か号泣だったよ・・・

 

 

桃子さんには、たくさんの人たちが共感しているようで、

本屋さんには、本が平積みになっています。

 

私はKindleで読みました。

 

 

60歳過ぎて作家デビューした若竹さんの言葉です。

 

「世間や社会といった後付けのものにガードされてしまっている自分の欲望を見つけるのが本当に生きるということ。

 

老年は、ある意味とても自由。

 

ひとり生きていく女の人の“ふっきれ感”を書いていきたい」

 

 

お勧めです

 

いつも応援ありがとう〜