白衣の武士

世知辛い現代の世を独特のキャラクターと運の良さだけで綱渡る
とある旗本の末裔の末裔。
ユニホームは白衣。

目で殺すヤツが意外と近くにいた。②

2010-01-25 22:41:23 | Weblog
~~続き~~

研修自体は大した内容ではなく、半日程度で終わったのですが
常に隣にいるウララ先輩の機嫌の悪さがハンパ無かったです。
私に対しては一応、普通に対応してくれるんですが、周囲の無関係な人々に対し
物凄く敵意ある視線を向けて恐怖と緊張を振りまいてました。
目からレーザービーム出そうだった。
多分、二日酔いで頭痛かったせいだと思います。
音が頭に響くんだろうね。煩かったんだね。

研修終了後、食事する気力も湧かずお茶だけ飲もうかとラウンジのソファに座った処で
緊張の糸が切れたのか、あじの肩に頭を預けスヤスヤと眠ってしまいました。
前にもこんな事あったなぁ。(3/25参照)
ってゆーか、見事に猛獣飼いならしたなぁ。凄いぞ、私。

因みに行きのタクシー代は上司がポケットマネーで出して下さり、
帰りの分としてタクシー券まで頂きました。
電車乗れないくらいにヘロヘロしてる様に見えてましたか。そうですか。

私としては一刻も早く家に帰り、スーツを脱いで寝たかったので
眠りこけるウララ先輩を起こし、貰ったばかりのタクシー券を渡して
自分は電車で帰るから、寝るんだったら仮眠室に行け。帰るならコレ使って車で帰りなさい。
と言うと、「一緒に帰る」と返されました。

あじ 「まさか、またうちで寝るつもりじゃないだろーな。自分ち帰りなよ。」
ウララ「帰るよ。あじさん家行って、寝て、起きて、ごはん食べたら、帰る」
あじ 「いや、ウチで寝ないで下さいよ。布団が狭いんですよ」

勿論その程度の抵抗で折れる人ではないので、結局、押し切られてウチまで二人で帰って来ました。
行きも帰りもタクシー使っちゃったよ。いいのかなこんな贅沢して。
ウララ先輩は宣言通り、うちで寝て、起きて、ご飯食べて帰られました。
やっぱりフリーダムだわ、この人。さすがリベロ。
でも無事に家に帰ったんだからこれで良いのかな。

そもそもあじが猛獣使いになったきっかけが、
あじがセクション武士団に入って最初の忘年会でベロベロに酔っ払っていた先輩に対し
「ウララ先輩美人なのに、そんな飲み方(と言うか酔い方)してたらいつか犯罪に巻き込まれますよ。」
と言った事でした。
たまたま傍に居た当時の課長に「じゃ、お前コイツ連れて帰ってやれよ」と体よく押し付けられ、今に至ります。

まぁ。嫌いじゃないし、いいんですけどね。
意外と律儀でお土産くれたり、食費と称して食材代半分支払ってくれたりと
ウララ先輩も彼女なりに迷惑をかけている事を気にはしているようです。
別にいいのに。

ここまで書いて、今日一日の行動がまるで甘いひと時を邪魔された恋人同士の様だと気付いて
一気に血の気が引きました。
こんなんだからお互い結婚できないんだよ。
恋愛より身内を優先するのがダメなんだろうな。きっと。

明日も出勤なのでもう寝ます。
因みにウララ先輩は明日休暇になったそうです。
普段の温厚な姿からは想像できない険悪な表情が効いたんでしょう。いいなぁ。

目で殺すヤツが意外と近くにいた。①

2010-01-25 22:10:28 | Weblog
悩殺ではなくて、人を射殺せそうな鋭い視線の方ですが。

どうもこんばんは。

昨日、漸く休みだわっほーい!とロッカールームで帰り支度していると
同じくわっほーい!とテンション上がったウララ先輩がやってきました。
で、久々に二人同時に休み取れた事だし朝までご一緒しましょう!と言う事になりました。

まぁ。この人と飲むとどーしたって大抵朝まで一緒になるんですけれど。
まずウララ先輩オススメのお店で飲み、あじ宅に場所を移動してまた飲み、
熱い議論を交わすでもなくグチをこぼすでもなく、お互いだらだらと好きな事しながら
結局、明け方まで起きていました。

そんな訳で東の空が白み始める頃、漸く布団に入った訳ですが
本日早朝。(とは言え、平日なら起きて活動を始める時間帯)あじのケータイが鳴りました。
アラーム機能設定してたかなぁ?と寝ぼけつつケータイを見ると
アラームではなく電話の着信でした。
嫌な予感がする・・・とケータイを握り締めたまま出ようか出まいか悩んでいると
今度はウララ先輩のケータイが鳴り始めました。
二日酔いなのか単なる寝不足か、唸りながらケータイに手を伸ばすウララ先輩。

あじ 「どっから?」
ウララ「・・・ラボ」
あじ 「そっか。私もだ。」
ウララ「休日の早朝から呼び出しかかる様なミスしたかなー?」
あじ 「私もさっきから考えてるんだけど、一向に思い当たらない」

気が付かなかったで通せないかなー?只で済む訳ないよなー。と仕方なくお互い電話にでると
「スマン!至急、研修に出てくれ。」との事。
研修とは中堅社員対象の管理職育成プログラムの事で、本来あじやウララ先輩は対象外のはずですが
我々の課で対象だった人がそれぞれ辞退しただか何だかで出席する人数のノルマに足りなかったそう。
で、どういう経路を辿ったのかあじとウララ先輩に連絡が来た訳です。

上司命令(と言うか泣きつき)に仕方なく身支度を整える二人。
休日なのに出勤…しかもスーツ着用…とゲッソリしていると
遥かに上回る猛者が隣にいた。
ウララ先輩はあじと違い休日呼び出しにも睡眠不足にも慣れていない上、二日酔いが重なり
顔色が尋常じゃない青白さでした。
まるでナイトメア・ビフォア・クリスマス!

で、取り敢えず目やについてなきゃいいだろ。と、スッピンのままタクシーで出社しました。
会場が中央で良かったです。
本社だったら辿り着く前に色んな意味で死ぬトコロだった。

~~~続く~~~