オバマ大統領のキューバ訪問のニュースは喜ばしいことで、このブログでも国交回復はオバマ大統領の功績と称えた。キューバには1300人とも云われる日系キューバ人が忘れ去られたような状態で居て、2005年頃国際労働財団在職時に岩田達明キューバ大使(当時)より、貧困のため衣類も満足に買えない日系人がいるので支援して貰えないかという話があり、いくつかの労働組合に呼びかけて中古の衣類を送ったことを思い出した。
この日系キューバ人は戦前沖縄、広島、熊本などからキューバに渡り、開拓して砂糖きび栽培で何とか成功しかかったところに太平洋戦争が勃発、収容所へ送られ、苦労して築いた財産も没収されてしまった。さらに戦後も持ち前の勤勉さで復活を遂げたが、今度はカストロ革命で資産をまたもや没収という過酷な運命をたどった。米国の日系人は米国政府より補償金を支給されたが、キューバ政府はそんな余裕もない。米国への気兼ねで日本政府も、キューバへの支援はプラネタリウムの建設など小規模なものであったが、これからは苦難の日系人に対してきちんとした支援が官民挙げて行えるのではないだろうか。
もちろん経済ベースでは日系人の協力を得てキューバ観光やメキシコのように製造拠点投資など、促進することも重要だ。