行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

米国でこけにされた鳩山首相

2010-04-17 23:19:50 | Weblog
自分の息子がいくら馬鹿でも隣の親父に君の息子はほんとに馬鹿だなと言われればむかっと来るのが人情だ。先週、オバマ大統領の主催で核安全保障サミットが開催された。各国のトップが集まるか注目されたが、中国をはじめ47カ国の首脳が参加し、オバマ大統領の面目が立ち、不人気の外交で点数を稼げた。

会議とは別に各国首脳との会談を持ったが、鳩山首相とは最後に10分だけの会談だったために、ワシントンポスト紙は核安全保障サミットで最大の敗者は日本の鳩山由紀夫首相だと報じた。最大の勝者は約1時間半にわたり首脳会談を行った中国の胡錦濤国家主席とした。鳩山首相について同紙は「不運で愚かな日本の首相」と紹介した。

さらに「鳩山首相はオバマ大統領に2度にわたり、米軍普天間飛行場問題で解決を約束したが、まったくあてにならない」とし、「鳩山さん、あなたは同盟国の首相ではなかったか。核の傘をお忘れか。その上で、まだトヨタを買えというのか。鳩山首相を相手にしたのは、胡主席だけだ」と皮肉った。

自国の大統領は世界のマスターだと思っている米国人のこうした大国意識は最近の金融危機発生が米国で、世界中に迷惑をかけているのに直っていない。かつて橋本元首相が米国債を売りたいという衝動に駆られたこともあると発言してショックを与えたが、沖縄の基地もこの際。ゼロベースで見直し、日米両国にとってどちらがどのくらい裨益を得ているのかはっきりさせた方が良い。

冷戦終結後、沖縄だけは平和の配当に与かってない。他の県は基地が来ることを拒んでいるがエゴ以外の何物でもない。日本の安全は各県が均一に負担すべきものという原則をこの際確認したらどうだろうか。
コメント
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