MIDNIGHT TALKING MAN

新米社長の涙と笑いのドタバタ奮闘日記

過去日記に触れて。

2008年10月22日 | Weblog
サーチエンジンで単語を検索していたら、
希有なことに、僕が過去に書いていたBlogがTOP記事...

さすがに、こっ恥ずかしかったんですが、
何書いてたんやろ、当時はと、
自分の日記をしばし読んでしまいました(笑)

その当時は、ホント熱く書きまくっていました。
そこにあったこんな記事が、
先日、ある広告担当者と話したことにリンク。

それは、

「競合店ができましたね。
 見に行かれました?」

と聞かれたことなんです。

僕は「行ってませんよ。多分1年は行かないと思う。」

と答えたんですけど、その方は目を白黒。

「他を見ると心が揺れます。
 向こうさんも、偵察かと気を揉まれますし。
 何より、自分がやりたいと思っている事と、
 その方がやりたいと思っている事は違うので..」

なんて、答えてみたんですけど、
実は、僕が近隣の競合(?)と言われるお店を見ないのは、
過去にこんな経験があったからなんです。

それが、この日記に克明に書いてありました。
面白いので、ちょっとご紹介します。

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長くお店を経営されている方なら皆そうだと思いますが、
僕も、正直もうBARをやめようかなと思った事があります。

僕は、10年間で2回。
一度目は、たわいもない事でしたんで割愛。
二度目が、結構長く尾を引いたので、その事を書きます。

丁度、4年位前の事ですが、
その頃は、僕の店の回りにも新業態の飲食店や、
BARがいろいろと濫立しだしました。
元来、心配性だった僕は、競合店と聞くともうピリピリ。
そちらの御客様の入り具合を気にしたり、
どんな事をやっているのか探ってみたり....。
もちろんスタッフにも、結構やかましく言っていました。

そんなある日、僕の店を卒業したスタッフが、
店を出すと言って来ました。
それも、僕の店のすぐ近くで。
正直、滅茶苦茶祝ってあげたい気持ちと、
「焦り」にも似た気持ちが交錯し、複雑でしたね。

まぁ、気の小さい経営者だなぁと思いつつ、
オープンまで、彼に対して少々のヘルプしながら、
様子を伺っていたんです。(ホント、せこい。笑。)

で、実際お店が出来上がったので見て欲しいと言われ、
そこに足を踏み入れた時の気持ち。

「やばい。完璧に店の作りで負けている...。」

そこから、僕の焦り方は尋常ではなかったですね。
言わば「弟子」に抜かれたと思っているわけですよ(笑)
そんな気持ちで営業を続ける毎日ですが、
うちの御客様も、祝儀でそちらに出掛けますよね。
その度に、「嫉妬」なんかしちゃうんですもん。
自分で自分を疑いましたね。

で、「やめよう」と本気で思ったのは、
ある日、仕事が休みで、その店に顔を出した時。
しばらく、ウチに顔を出してくれていなかった常連達が、
もう、目を疑うかのごとくウヨウヨ。
頭をこう「ガツーン」と斧でたたき割られた感じでした。

引きつり笑いが止まらずに、小1時間も居られなかった。
帰り際、ひとりの御客様に、
「どうしたん? 元気ないやん。また、行くわ。」
と言われた時、身体が震えたのを今でも覚えています。

そこから帰り道は、もうどう帰ったのかも記憶がない。
以来、何日も何日も苦しみ続けましたね。

でも、そこからなんとか立ち直れたのは、
ある御客様の一言。

「マスター、幸せやねぇ。
 毎日こんな良いお客さんに囲まれて。
 きっちりやってたら、こうなるんやねぇ。」

救われた気がしました。
信じてくれている人がいると実感しましたし、
その人たちの為に、やらないとと思い、
その後、今のような感覚になれるまで、
そりゃ、死にもの狂いで勉強し、「心持ち」を変えました。

今となって、その時の事を思うと、
足りなかったのは、「自信」と「自分を許す気持ち」。
これだったような気がします。

御客様は「これを待ってくれているんだ」という視点で、
店や商品作りをしていなかった事や、
また、そんな状態だったので、流行に流されたり。
で、過渡期にある自分をあまりに「無力」に感じ
ころころと希薄に上辺のやり方だけを変えていました。

でも、やっぱり自分の心持ちを変えて正解でしたね。
毎日、気付きがあって「小さな楽しさ」を積み上げて、
それを、みなさんに届ける。
みなさんの心に灯を灯す役目なんだと知った時、
他人と比べる事を辞めました。
そして、他人の事をうらやましく思う事もない。

そう、自分で自分に灯を灯す事、続けているんです。

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丁度、4年前くらい前に書いた記事です。

自分でも、改めて頷いてしまいました(笑)
でも、今もまったく気持ちは変わらずなんです。

今だって、正直「大満足」「大成功」なんて
とても呼べそうにはありませんが、
当時以上に、相当ハードルを高く設定してしまいましたし、
3つもお店ができてしまうと、正直思い通りではない。

ですが、そのどれも「自分が選んだ道」です。
だから「他人と比べない」ことと、
迷ったら「自分の立ち位置」を確認することに徹しています。

今、時勢が相当厳しくなってきています。
いろいろな同業者の方のお悩みも聞きます。
もちろん、自分自身も悩み、立ち止まりますけれども...

まだまだ、志し半ばなんです。

だから、自分を信じていきたいとさらに思えた、
「過去日記」再読となりました。


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