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【会津野】国民健康保険料にみる市町村ランキング

2017年11月02日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

昨日(10月31日)の福島民報朝刊1面トップに、国民健康保険料の変更試算が掲載されておりました。

自営業者や年金暮らしのお年寄りが加入する国民健康保険は、各市町村がその保険料基準を決定し、国民健康保険税として住民に課す仕組みになっています。

保険料を計算するための基準は各市町村ごとにバラバラなのが実態で、福島県ではこれを統一するための準備が行われています。

各市町村の算定方式をみると、「資産割」「所得割」「平等割」という区分を設け、それぞれに料率を設定しているケースがほとんどです。その料率が、市町村ごとに異なっているわけです。

そこで、記事に試算が発表されたわけです。

データには、2016年度の各市町村決算から1人あたりを計算したものと、2017年度の1人あたりの試算があります。

決算のうち最も保険料が高い市町村は古殿町で年間188,153円、もっとも低い市町村は桧枝岐村で96,098円。約2倍もの格差が生じています。

この算定基準は、先ほど述べたように各市町村でバラバラなので単純比較はできませんが、試算では県内統一基準となるので、市町村ごとの保険料額が比較できることになります。

試算額は、資産割・所得割・平等割の料率が同じということです。この試算額が大きい市町村は、1人あたりの資産が多いか所得が多いということが言えます。試算額が小さな市町村はその反対で、資産が少ないか所得が少ないということになります。

それでは、試算額をみていきましょう。(試算額で降順ソートしてあります)

  市町村 試算額 決算額 増減
1 飯館村 155,329 156,453 -0.7%
2 昭和村 146,064 104,551 39.7%
3 金山町 145,247 185,356 -21.6%
4 大熊町 142,395 152,723 -6.8%
5 葛尾村 136,791 126,854 7.8%
6 楢葉町 133,267 157,368 -15.3%
7 広野町 132,755 159,246 -16.6%
8 中島村 131,382 173,080 -24.1%
9 田村市 127,544 149,100 -14.5%
10 大玉村 126,786 148,717 -14.7%
11 富岡町 125,487 133,388 -5.9%
12 相馬市 123,031 143,427 -14.2%
13 会津坂下町 119,279 137,773 -13.4%
14 南相馬市 119,261 127,242 -6.3%
15 磐梯町 119,190 114,484 4.1%
16 二本松市 118,341 150,819 -21.5%
17 三島町 118,036 110,906 6.4%
18 古殿村 117,608 188,153 -37.5%
19 桧枝岐村 117,213 96,098 22.0%
20 小野町 116,610 116,733 -0.1%
21 下郷町 116,256 149,220 -22.1%
22 浪江町 114,675 158,288 -27.6%
23 いわき市 113,375 128,661 -11.9%
24 郡山市 113,302 133,277 -15.0%
25 南会津町 112,726 119,520 -5.7%
26 国見町 112,232 132,715 -15.4%
27 川内村 108,962 129,456 -15.8%
28 塙村 106,812 144,573 -26.1%
29 福島市 106,708 128,437 -16.9%
30 伊達市 104,532 170,194 -38.6%
31 猪苗代町 104,353 131,518 -20.7%
32 鮫川町 104,179 156,471 -33.4%
33 湯川村 103,937 150,340 -30.9%
34 只見町 103,877 119,354 -13.0%
35 泉崎町 103,779 139,052 -25.4%
36 三春町 103,668 126,449 -18.0%
37 須賀川市 103,488 140,198 -26.2%
38 新地町 102,675 160,135 -35.9%
39 本宮市 102,662 164,892 -37.7%
40 西会津町 102,287 147,591 -30.7%
41 石川町 100,885 133,540 -24.5%
42 白河市 100,603 122,002 -17.5%
43 天栄村 98,082 155,108 -36.8%
44 桑折町 96,207 133,037 -27.7%
45 会津美里町 95,613 116,663 -18.0%
46 矢吹町 94,952 134,158 -29.2%
47 矢祭町 94,891 124,217 -23.6%
48 西郷村 94,747 120,144 -21.1%
49 会津若松市 94,745 114,418 -17.2%
50 川俣町 94,414 159,239 -40.7%
51 平田村 94,075 152,899 -38.5%
52 柳津町 94,026 124,804 -24.7%
53 鏡石町 91,370 133,301 -31.5%
54 浅川町 88,140 138,906 -36.5%
55 双葉町 88,074 113,083 -22.1%
56 玉川村 86,008 130,116 -33.9%
57 喜多方市 81,981 118,278 -30.7%
58 北塩原村 80,548 148,069 -45.6%
59 棚倉町 74,155 142,145 -47.8%

堂々第1位は飯舘村で155,329円、一方最下位は棚倉町で74,155円です。同一の基準にも関わらず、やはり約2倍の格差となっています。

第2位の昭和村は、私の住む会津美里町の隣の村ですが、試算によると39.7%もの保険料upになるので、住民にとっては大変なことです。ただ、豊かなわりには、保険料が安いままの状態だったともいえます。

会津美里町は第45位です。いままで、豊かではないのに高額な保険料を住民が払っていたことが明らかになりました。

試算額の平均値を計算すると、109,485円となります。

あけすけに言えば、26位までの市町村は並より豊か、27位以下は並より貧乏ということ。

会津の市町村では、昭和村、金山町、会津坂下町、磐梯町、三島町、桧枝岐村、下郷町、南会津町が並より上。猪苗代町、湯川村、只見町、西会津町、会津美里町、会津若松市、喜多方市、北塩原村が並より下です。

山に囲まれた地域の人口が少ない方が豊かで、盆地内の生活に便利な市町村の方が貧乏という様子が見えてきます。

いったいなぜこういう差が起きるのか?

これを考え差を小さくしていくことは、各市町村に課された大きな課題なのだろうと私は思います。

また、健康保険料の他に、公営インフラとしての水道料金も、市町村による大きなバラつきがあります。

こちらを県内統一基準にする話は聞こえてきませんが、生活コストの偏りは、やはり格差を生むことなのだろうから、今後の統一料金議論を待ちたいものです。

今日も素晴らしい1日を過ごしましょう。

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