なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

格言の信用度

2008-08-13 17:40:11 | Weblog
「やまぎし」様コメント有難うございます。
 私も試合の放送の後でネットのニュース配信で観客の掛け声の意味を知って愕然としました。
 放送中は、「うるさい観客たちだな」とか「ポイントが決まってから拍手すれば良いのに」と感じていたのですが「シャー」とは愕然です。
 まるでカンフー映画の世界
 「五千年の歴史」って何だろうと思ったり、その昔長安(西安)は国際都市だったはずなんだけれどなどと思ったりしましたが、、、私が個人的に知っている人たちは皆良い人たちばかりだし、一くくりにして考えてはいけないんでしょうね、やはり。
 
 何と言っても私の囲碁の老師(=師匠、ラオシ)は牛力力先生で中国出身。
 妹のシェンシェン先生と一緒に来日されて、随分たくさん打って貰いました。
 もっとも「指導碁」などという日本的なテクニックは無いらしく、指導=容赦なく叩き潰されていたのです。
 まあ、もう少し良い言葉で言うと「鍛えられていた」。
 尤も、鍛え甲斐の無い弟子ですから未だにザルをやっていて、弟子の数の内に入っているかどうか心配です。
 牛先生は来日当初からきれいな発音で正しい日本語を話していて・・・弟子たちの方がスラング・ブロークンの日本語でした。

 ところで先日の「囲碁研究」の付録「思わず納得囲碁格言②」(中山典之六段)
 (牛先生の教室に何度か中山先生が来られたので、牛先生・呉先生のライターと言うイメージとともに、中山先生・梶原先生などと連想が繋がっています)
 付録の巻頭に信用度100%と言う”格言”が出ています。
 「上達したければ棋譜を書け」だそうです。
 これは信用度100%だそうです。
  確かに、自分の碁を打ちっぱなしにしないで、それを棋譜に書いておくことが出来て、且つ研究することを習慣に出来れば・・・
 私もザル仲間の中では自分の碁を記録する方ですが・・・今はネット碁など自動で記録されるのでついつい楽をしています。
 棋譜倉庫から取り出して振り返って自動再現しているだけ・・・やらないより良い程度だけれど、どれだけの差があるかは分かりません。
 ザル仲間は単に面倒なのか、あるいは「自分の棋譜に興味が無いのか」それとも「テレ」があるのか、並べない人が多い・・・
 そういう意味では「上達したければ・・・」の裏返しであるから「ザル」のままで不思議は無いのだけれど、私程度の棋譜の振り返りでは大差は無いということですね・・・
 ですから棋譜の自動振り返りでは書いていることにならないから「信用度100%」の範疇ではないと言うことでしょう
 
 例題みたいな問題の答えに「信用度%」がついています。
 格言そのものに変わったものは有りませんが、信用度が参考になるかも
1  大きい所に打て (95%)
2  敵が右ならワシャ左 (80%)
3  好機逸すべからず (90%)
4  攻防兼備に打て (90%)
5  石の方向を知れ (90%)
6  厚いと厚がりは大違い (60%)
7  ポンヌキ三十目 (51%)
8  敵の急所は味方の急所 (80%)
9  既着の石を泣かせるな (80%)
10 ヨセは2線 (80%)
11 要石、いただくべし (80%)
12 定石を覚えて二目弱くなり (60%)
13 次の狙いを持て (80%)
14 弱石作るべからず (90%)
15 碁は調和なり (90%)
16 ピンチの時がチャンス (70%)
17 サバキはツケよ (70%)
  信頼度の大きさを、何故そうなのか考えるのも面白いでしょうね
 ここでの私の一押しは何と言っても16番です。
 自分では普通に思っているのだけれど薄いらしい・・・髪は薄いですが。
 ともかく薄く早くで後は頑張って凌ぐ。
 ですから、当然相手はお灸をすえに来るから、ピンチは慣れっこ・・・こういう時「今がチャンス」と喜ぶような気分になる。
 マアそのまんまピンチのまま潰されることもあるけれど、ピンチで損をしないで凌ぐ、あるいは凌ぎながら相手の弱いところを突く・・・それが出来たら・密かな楽しみです。
 それが信用度70%はチト低すぎないでしょうか