コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

フウランがいた! ~  新緑の里山

2018-04-18 20:05:08 | 登山

・・・・また前回の続きです。

反対側の斜面を下りていくと薄暗い竹藪になり、踏み跡があるのでガサガサ適当に歩いていたら
急に開けて、ひょっこりと集落の最奥の所に出てきたような感じです。
途中でソテツ、ハラン、夏ミカン・・・などを栽培していた所を見かけましたが、
何年も放置されている感じでした。
人の気配はありませんでしたが、少し下りた田圃には水が張られていて
田植えの準備をしている様子です。

新緑の里山に囲まれた谷戸をノンビリ歩くのは、山とは違った楽しさがあります。




土地勘がないし、里山ですが地形も複雑ですので、GPSで確認しながら車を置いた場所へと戻ります。





小川沿いの花や古い石仏を見ながらブラブラと歩いていたら
小さなお宮さんがあったので、休憩を兼ねて寄ってみました。

いつもの習慣で周りの樹々を眺めていたら・・・・・んん?











近寄って見てみると 
  (゜.゜)










これは!  下から見上げると・・・・












着生根がある! フウランだ ( ;∀;)


少し上の方にもいました。

小さな株も、そのすぐ下にいます。











トリミングして拡大してみると果実が割れて種を放出しています。













ザックから双眼鏡と高倍率のコンデジを出して、周辺の樹々や上の方の枝などを見てみると・・・・






















いっぱい住んでいます。

ここは村の鎮守の神様が住む森ですので、見守られてきたのかもしれませんね。

フウランはズッと探していましたが見つかりませんでした。
他の多くの着生ランがいる森でもフウランだけはどうしても見つかりませんでした。

鹿嶋神宮や香取神宮などの森には、フウランや多くの着生ランがいるのが
知られていますが、参拝者も多い規模の大きな神社で見るのは
どうも気が乗らなくて、やはり山の中で・・・・・と思っていました。

けど、ここなら良いかな・・・・・訪れる人はいなく、静まり返っています
お正月や収穫祭には、集落のお年寄りが集まるのでしょうが、廃屋も多く見かけたので、
細やかな規模だと思います。

花が咲く頃に来てみよう・・・・・
最初に見つけた株は目線のすぐ上ですので、花が咲くと何となく香りが漂ってくるかもしれません。
そして冬になったら、裏山や周辺の里山をゆっくり探索してみようと思います。




4月17日






















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エビネかナツエビネか・・・・新緑の房総丘陵を歩く

2018-04-18 13:08:19 | 登山


・・・・・・前回の続きです。

エビネがすでに見頃になっていたので、昨年見つけた自生地に行ってみることにします。
毎年冬に探索していると群生地に出会う機会が多いのですが、花を見に行くことは稀で
いつも同じような場所ばかり見に行っていました。

これから行く自生地は、ナツエビネかエビネなのか分らない株が多かったので
花の時期に行って、とちらなのか確認しようと思っています。



薄暗い沢沿いから登っていきます。
タニギキョウ、ミヤマハコベが咲いて、ナツエビネもいます。
沢沿いの場所ですし、この周辺のエビネは、どう見てもナツエビネに違いありません。









よく分からないのは、この沢を上り詰めた照葉の森の林床や斜面に自生している株です。














立派な株も多いのでエビネなら間違いなく花が咲いていると思います。

どうかな・・・・・















花がない!

やはり、ナツエビネでしたか・・・・・・なんとなく自分もそう思っていました(^^

周辺の株、どれも花がなくて新しい葉も立ち上がっていません。
これは、とても嬉しいです。 夏にまた来なければ・・・・・


その先の自生地はどうかな・・・・・

















ここはエビネでした。
花も咲いて見頃です。

しかし、場所によっては立派な株ですが、先ほどと同じような感じで
葉ッパだけの株が何株かいました。どうやら、この周辺は混在しているようです。

何となく分かったので、スッキリしてエビネの観察を・・・・

ワサワサと群落で咲いているのは豪華ですけど、森の中に一株ポツンと咲いている
小さな株は、かわいらしくて撮りたくなります。

















急に暖かくなったので、花茎が伸びる前に咲きだしてしまいました。















花の色はエンジからピンクが混じる株~白っぽい株など様々ですが、
私のお気に入りは、新緑のような緑と純白の組み合わせです。
薄暗い中で咲くと、とても美しく別物のような雰囲気です。



















今日は少し肌寒いくらいの気温ですので、山を登って探索しながら花を観察するにはとても心地よいです。
山里は新緑で美しく、野の花も咲いているので山深い集落を周回するように歩いて戻ろうと思います。




・・・・・・・つづく




















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房総散策 ~ もう初夏のような・・・・

2018-04-18 07:37:20 | 登山

気がつくと近所の藤棚が見頃になっていました。
公園のミズキ、ハリエンジュも咲き初め、燕もやってきました。

・・・・・もう初夏? 












2週間前に房総丘陵を歩いた時は、樹々が芽吹きはじめていて、春の雰囲気でしたが
すでに早春の花は終わっているか、見頃を過ぎていました。
もしかしたら、また出遅れてしまった感じもして
少し心配しながら、一日房総丘陵を歩いてきました。


昨年は芽出しから満開まで、見守ることができたクマガイソウ。
すでに満開で、終わりかけの株も見かけるほどです。
昨年は嬉しくて、何度も触ったり眺めたりしていましたが
今日は踏み込まないで、少し離れて望遠で撮影しました。



































すでにエビネも見頃でした。

















少し離れた場所で見つけた小さな葉ッぱの小群落、何時かは先ほどのような群落になって
多くの花を咲かせてくれるといいなと思います。














クマガイソウは地下茎で増えて群落をつくり、保護区では、そうした大群落を多くみかけます。
しかし、私が今まで深山で見かけた数株のクマガイソウの自生地。
その後度々訪れていますが、自然の中での環境は大変厳しいです。

台風で倒木が増えて明るくなってしまった森、手入れもされないので薄暗くなってしまった竹藪・・・・
大雨の土砂で何度も埋ってしまう沢沿いの斜面・・・・・
株数が少なくなり衰退していく場所の方が多く、大群落を形成するような兆候などはまったく見かけません。
そんな訳で、ここの自生地はとても貴重な場所です。

自然環境だけでなく、最近はシカによる食害がより深刻です。
ここも昨年訪れた時、周辺にはシカの糞が散見され、あきらかに食べられた葉も見かけました。

自然に咲く花ですので、繁栄して衰退していくのが自然の摂理でしょうが
盗掘や食害によって一夜でなくなってしまうのだけは見たくないな~と思っています。



・・・・・・つづく






















































コメント (4)
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