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今日からでも出来る「地域たまり場」-コミュニティ・カフェ

2010年07月23日 | 事例の紹介
このコミュニティカフェは、ホントお勧めの事業です。というのも、難易度がかなり低いということ。極端にいってしまえば、「ただ、自分の家(一室)を地域に開放する」、これだけの事ですから。ただ、押さえておかなければならないポイントは、かなりあるようですけど、(後述)。このコミュニティカフェは、いま全国組織にもなる広がりをみせています。なんと既に日本中に3万箇所もあるそうです。

ちゃんとした説明にもなっていないので、解説しましょう。
まず、コミュニティカフェとは、何か。簡単にいえば「地域に住む住民が、企画・運営して地域住民の「たまり場」「居場所」を提供するということ」です。カフェといっても、場所はどこでもいい。空き家であっても、空き店舗でも、さらに自宅を提供しても、どこでもできます。開く日も、毎日開放してもいいですし、週2回であっても、月に2回でも構いません。

いま特に問題になっているのが、「高齢者」と「子育て中の母親」ですか。あと、外国人。一人住まい高齢者など、一日一回も人と話さない。そんな人がこの数年でかなり増えているといいます。子育て中のお母さんも困っています。気軽に相談する相手がいなかったり、託児所も近くになかったりしますね。こんな人たちを呼び込んで、「語らいの場」を作る。これって、本人だけでなく、行政も「大助かりの仕組み」です。参加したほとんど人は、心が明るくなったといいますから。

このコミュニティカフェ。全国に広まるキッカケをつくったのは、新潟市にある「うちの実家」。河田珪子さんが、自宅の16畳ほどを開放したことから始まりました。河田さんによると、「子どもからお年寄りまで、1時間でも1日でもいられる、さらに泊まれるところ、元気をもらったり、気軽に助け合えるところが必要だと思った。」そうです。すでに始めてから13年が経過しました。

  [ うちの実家 ]
  新潟県新潟市東区粟山4-5-1
  TEL / FAX:025-277-9398

・運営団体 「うちの実家運営委員会」
・代表者 河田珪子
・開催曜日→月、火、木、金曜日、第1・2土曜日、第3日曜日
・時間 10:00~15:00、宿泊は18:00~翌9:00まで
・利用料 参加費300円、食事代300円、宿泊料1泊2,000円(食事代含まず、要予約)


■コミュニティカフェの全国組織BLOGは
全国コミュニティカフェ・ネットワーク(コミュニティカフェ全国連絡会)
http://blog.canpan.info/com-cafe/

■ふれいあの居場所というサイトに、
コミュニティカフェのいろいろなタイプが紹介されていますので、ご覧ください。
http://www.sawayakazaidan.or.jp/ibasyo/index.html

「うちの実家」が運営上で気をつけている点(押さえるべきポイント)は、
・「あの人だれ!」という目をしない。
・仲良しグループをつくらない。
・「世話をする人」と「世話をされる人」とを区別しない。
・玄関は、いつも開放。入りやすい雰囲気をつくる。
特定の人だけの交流ですと、グループができます。すると新しい人が気軽に入って来れないという弊害が生じます。ここは、きちんと押さえておかなければいけないでしょう。あと、テレビなども付けない方がいいようですね。というより、マズいのかな。会話がなくなりますから。最後に、事業であるからには、「継続しておこなう!」ということだけは守るということでしょうか。

このコミュニティカフェ、「コミュニティビジネス」の原点的な発想があるんじゃないか!と思いました。

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