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コミュニティカフェを資金計画(収支計画)から考えてみる

2010年09月15日 | 事例の紹介

■「うちの実家」を例にとり、収支分析をしてみましょう。

「うちの実家」では、設立当初は1ヶ月4日ほどの開催でした。10時から15時までの5時間ほど開いていたそうです。

ここでの収支はあくまで初年度の実績です。
では、支出項目から見ていきましょう。


・人件費は、「当番費」という名称で、日当で700円。時給換算では140円。仕事としては、食事作りと当番業務で、鍵管理・全体の目配り・事務作業をおこないます。この「当番費」には、交通費@500円も含まれてます。
・家賃は、月に5万円でしょうか。やはり、これが一番かかりますね。
・水道、光熱費、備品費の年合計が、58万円。月あたりで5万円くらい。
・けっきょく、支出は月額にして、13万円弱といったところのようです。

それに対して
収入の項目です。
・表では、雑収入となっていますが、これが利用料金だと思われます。
初年度の月平均の利用者数は38名。年間で、456名になります。これに、利用料金300円を掛けますと、13万7千円になりますので、。
・主な収入は、すべて寄付金のようです。4項目、すなわち年会費・夢買人・寄付金・維持協力金には分かれていますが、これはすべて支援金ですか。
・そして、バザーです。これも広い意味での寄付ですね。

総じてみますと、本当の意味での事業収入、利用料は全体の4%となります。ほとんどが善意でまかなわれてますね。しかも、日当が700円ですから、こちらも半ボランティア的な意味合いが強いようです。

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■寄付金・支援金なしで考えてみましょう。

立ちあげ時の利用者は、一日あたり数名程度だと思われます。「うちの実家」をみますと、月4回の開いて、一日10名弱ですから。
仮に、月に20日開くとして利用者は1日4~5名。利用料を300円としますと、利用料収入はせいぜい3万円です。これでは、まったくやっていけませんね。

としますと、どうすべきでしょうか。
やはり、寄付を集めるしかないでしょう。「うちの実家」では、「夢買人+会員」が102名。「夢買人」が83名。そして、企業や団体の寄付金ですか。寄付金は、どのくらいの組織・団体から集まったかは不明ですが、180万円と一番多い金額ですから、大事なようです。

■結論として言えること
収支面からみると、この事業はそう簡単ではないようですね。もし、寄付や支援金が集まらなければ、もうすべて「立上げ者」の持ち出しになってしまいますから。別のケースをまた紹介しますが、このタイプの「コミュニティ・カフェ」は、この収入の不足をどう乗り切るかが立上時の鍵となるようです。


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