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 水ぼうそう,お前もか!

2014年04月27日 | エッセー
 帯状疱疹って知ってる?
 小さい頃かかった水ぼうそうの水痘ウイルスが潜伏していて、それが、大人になって疲れがたまっているときなどに発病する。神経にそって症状が出るので大変だ。昔は、おなかを一回りすると死ぬ可能性もあると言って、かなり怖がられていた。1か月くらい入院していた。近所のおばさんは、包丁を持って、なにやら祈祷のようなことをしていた。
 そうなんだ。水痘ウイルスは、ずっとずっと体内に潜伏しているんだ。完璧に治るっていうわけではないんだ。フムフム・・・・ずっと、そう思っていた。しかし、つい、先日、ためしてがってんの本を図書館から借りてみていたら、うっそ~って驚いてしまった。
 何を驚いたか?
 はしかが高校生や大学生で大流行した、その理由は、昔だったら、あっちこっちで流行っていて、一度かかった人も抗体が低くなりそうになっても、はしかにかかった子どもたちとどこかで接点があり、はしかの発病はしないけれど、抗体価がアップして免許更新されていた。しかし、みんなが予防接種を受けるようになると、はしかそのものが流行らなくなって免疫が免許更新されなくなってしまい、抗体価がかなり下がってしまったところに、はしかの人と接触してはしかにかかる・・・という事態になった。
 ときどき流行ることで一生はしかにかからなくて済んだ。
 でも、それは、はしかとか風しんの話だと思っていた。
 でも、水ぼうそうの場合は別だと思い込んでいた。水ぼうそうは体力が弱っているときに、昔かかったときの自分のカラダの中に潜んでいる水痘ウイルスが暴走するせいだと信じていた。しかし、水ぼうそうもはしかとおんなじだったのだ。免許更新されなかった自分の水稲ウイルス用免疫がなくなり、なおかつ、疲れがたまって自分の免疫力も落ちた時に、体内の奥深くに潜んでいた水痘ウイルスがしゃしゃり出てきて、神経に沿って暴れまくる・・・・・それが、帯状疱疹なのだ。
 今年の秋から、厚労省は、水ぼうそうの予防接種も定期接種にする予定と聞く。
 一瞬、ぞっとした。
 だって、はしかの二の舞いになる。
 ときどき、流行ることで、みな、免許更新し、水痘ウイルスの抗体を維持してきたから、大人になって疲れがたまっても帯状疱疹にかからなかった。帯状疱疹になる人は、たまたま、幸か不幸か、水ぼうそうにかかった子どもと接点がずっとなく、免許更新されずに、水痘ウイルスの抗体価がなくなったところに暴露された人だ。
 なのに、なのに、予防接種により、水ぼうそうが流行らなくなると、免許更新を誰もできなくなる。
 ということは、大人になって疲れが溜まったとき、潜んでいた水痘ウイルスが暴れだして帯状疱疹になる人が増えるってこと?
 今でこそ、抗ウイルス剤があるからいいようなものの、昔だったらなくなる方もいたほどの重い病気になる中高年が増えるってことになる。
 何がよくて、何が悪いのか・・・・。こっちを立てれば、あっちがたたず・・・・
 病気も時代によって変わった行く・・・・。
 今からの時代は、子どもの水ぼうそうはなくなるけれど、大人の帯状疱疹がどんどん増えていく。
子どもの病気(感染症)を撲滅するためにやっているのに、その結果、大人の感染症が増える・・・という皮肉。
 結局、病気なくならない。
 個人的には、死に至らしめるような感染症には予防接種もありだと思う。でも、そうでないものまで中途半端にやっちゃうと敵(ウイルス)も黙っちゃいない・・・様な気がする。お~~~こわ。小児科の先生はおじいちゃんおばあちゃんの病気なんてあんまり眼中にないもんね。
 水ぼうそうになった子がいるって聞いたら、お見舞いの品をもって、ずうずしく遊びに行こう。そして、抱っこしてあげよう!そして、そして、免許更新するのだ。
 金曜日、地元のふれあい婦人学級でお話をさせていただいた。『どうして、血圧が上がるといけないの?』というテーマで。そのアイスブレイクで、『最近、へぇ~~~っと思ったこと、感動したこと、感激したことは?』というお題を出した時、まず、私の驚いた話として、この帯状疱疹と水ぼうそうの相関関係についてのびっくりと危惧のお話をさせていただいた。
 そしたら、品のよさそうな80歳とはとても見えないおばあちゃんが、『私は、帯状疱疹におびえながら生きています。』とつらそうにすがるようにおっしゃった。すでに、5回もかかっているとのこと。少々の痛みは我慢するようにしているけれどきつい。いつ、また、再発するか怖くて、いつもビクビクしながら暮らしているとのこと。わらをもすがりたいという心境がひしひしと伝わってきた。私も、膀胱炎やカンジダに毎年のようにかかっていた時、再発を繰り返す自分のカラダのふがいなさといつかはウイルスにカラダを乗っ取られるんじゃないかという不安にさいなまされていた。幸いにも、ホメオパシーのレメディを4~5回なめてから再発は二度となく、その不安から脱することができた。だから、このおばあちゃんの気持ちはよくわかる。80歳という年齢もあって、免疫力もどんどん低下していくので、死への恐怖も半端じゃないかもしれない。
 水ぼうそうが流行らなくなったら、こんなおばあちゃんが激増するはず・・・。
 ひょっとしたら、水ぼうそうウイルスがきっかけで衰弱して亡くなるというケースも出てくるかもしれない。抗ウイルス剤も何回も使っていたら、抗体ができて効かなくなる恐れもあるし・・・。痛い・痛いと苦しみながら・・・・。

 水ぼうそうで亡くなる子どもっていないと思う。
 どっちを選ぶ?
 自分がおばあちゃんになったとき、水ぼうそうのウイルスで激痛に苦しみながら死を待つのと水ぼうそうの跡が残るかも(実際はよほどのことがないと残らないけれど)というような不安や仕事を休めないからというような理由で予防接種を打つのとどっちを選ぶ?
 ウイルスや細菌などバイオの世界は奥が深い。地球誕生とともに始まった歴史の基盤の基盤。バイオの世界は、末端のことのように見えて、実は、地球規模というでっかいスケールの話でもある。ウイルスや細菌を敵というような単純なものの見方ををしないよう気をつけよう。敬意をはらおう。
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