グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

ホタルが増えて、そして減ったものといえば。

2015-03-29 14:07:57 | Weblog
ホタルが増えて、そして減ったものといえば。


こちらも最近ホタルが飛び交うようになったという話もある、とある
原野[前回分はこちら]。

 原野 7

地面をみると、そこかしこに ながれている水があります。

のの 原野 6

 原野 5

「おそらくは雨でできた水たまりなのだろう」とおもいながら水面を
覗きこんでみると、そこには意外にも 澄んだ水が流れていました。

そのとき、気づいたのです。
この場所は、このきれいな水がながれる湿地のある原野は最近できた
のだということに。

そうおもって 車を先に進めると、ほどなくというか案の定というか

のの 原野 4


原野の獣道だとおもっていた道は 次第に広くなり[舗装されては
いませんが
]両側に用水を伴った農道へと次第に姿を変えていきます。

そのままかまわず進むと、つぎにあらわれてきたのは、

 原野 3

草が刈りはらわれているがゆえに、野鳥の足跡が残る四角いスペース・・・

のの 原野 2

もうおわかりでしょう、そうこの[原野然としていた]場所は、最近
まで[おそらく5年ほど前まで]水田であった場所なのです。

 原野 1 

・・・『耕作放棄地』。

こういった場所は 農業関係の言葉でいえば、そういう言葉でよばれ
ていますよ。

そしてこういった耕作放棄地は、このまま耕作が再開されないままに
時間が推移していくとしたら、
営農の再開が可能な「再生可能農地」から、営農の再開がむずかしい
「再生困難農地」へと、その呼び名も変化していくことになります。

そのようなまわりの風景を眺めながら、

 えっと、田への再現価格は10アールあたり6万弱だったっけか

などと 耕作が再びできるように農地へと復元する費用をあたまの中
で考えながら、道路わきの用水の水面の底を覗きこんでみれば

ののの 原野 ラスト 

そこ[底/笑]には、泥がたまったがために一見すると素掘りに見える
コンクリートの底面で、ホタルの餌となるたくさんのカワニナ が動い
ているのが見えました。

ということで今回は、

 田が減り、耕作放棄地が増え、まさにその場所でホタルが増えていた

というケース の ご報告でした。


◎ ちなみにもっとも再生困難農地がおいのは、お隣の鹿児島県。
  なんと11489ヘクタールもあるといわれていますよ。
  この傾向は・・・コメの価格が暴落しはじめた一昨年あたり
  から急激にすすんだ
ように認識しております。

 51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染