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農業の現場の おはなしなどなど。

台風は進行方向の西側にあたったとしても怖い。

2020-10-08 22:32:07 | Weblog
台風は進行方向の西側にあたったとしても怖い。

台風の進行方向の西側にあたる地域では 比較的風の被害が小さい
・・・というのが定説となっていますが、そんな定説も通用しなか
った感があるのが、宮崎県に大きな被害をもたらした2018年の
台風24号です。進行方向の西側にあたったはずの宮崎県に向かっ
て吹きつけた、 台風の風としては珍しい北東から吹き付けた強風
は[南東や南からの風には強い]山々の樹木をなぎ倒し、 宮崎県が
激甚災害に指定されたほどの大きな被害をもたらしました。
おりしもいま、日本列島を進行方向の西側にみた台風14号が進行
中ということで、そんな台風の記録の回の再録となります。とくに
ハウス農家の皆様、北東からの風にはご注意を。 ということで
よろしかったらご参考に。

 ↓

台風は進行方向の西側にあたったとしても怖い/​2018年10月分​

台風は巨大な空気の渦巻きになっており、地上付近では上から見て
反時計回りに強い風が吹き込んでいます。そのため、進行方向に向
かって右の半円では、台風自身の風と台風を移動させる周りの風が
同じ方向に吹くため風が強くなります。逆に左の半円では台風自身
の風が逆になるので、右の半円に比べると風速がいくぶん小さくな
ります。​

​​​​下図は 台風の地上での風速分布を右半円と左半円に分けて示した
ものですが、進行方向に向かって右の半円の方が風が強いことがわ
かります。


      

ということで、

そんな台風24号の接近にあたって、当地 宮崎県では台風の進行
方向の西側にあたる・・ということで、

 気圧は低いけれど、
 台風の西側にあたるのだから それほどの被害もないだろう

などと思っていた方も多かった[私もそのひとり]のでしょうけ
れど、、、、やってきた台風の風と雨のすさまじいことや如何に。

そんな被害を新聞紙面から引用すれば “県内に記録的な大雨や
強風による被害をもたらした台風24号の接近から一夜明けた1
日、各地で孤立や停電、断水が続くなど日常生活で不便を強いら
れた。広範囲で浸水被害に見舞われた宮崎市高岡町では、泥にま
みれた家具や家電が路上にあふれ被災した住民は疲れた表情で片
付けに追われている“ ということになりますし、

農業生産の面から特化すれば “台風24号の大雨や強風の影響で
JA宮崎中央管内の宮崎市、国富町では、ビニールハウスなどの
園芸施設だけでも600件近くの被害が報告されていることが3
日、分かった。各JAや県などによると、県内全域でハウスの破
損や露地野菜の流失など甚大な被害が発生しており、被害状況の
把握や復旧を急いでいる” といった状況が続いています。

そんな台風24号に関する宮崎県の内情・情報をつたえる

 宮崎テレビ地方局のニュースは ​こちら​。
 宮崎日日新聞の関連ニュースは ​こちら​。

おりしも日本列島には台風25号が接近中。ということで25号の
進路にあたります方々には ↑のサイトなど ご参考に。。​​​​

​​

晴れ 南東や南からの風には強い植物も、北東からの風には
  弱い・・といったかんじで 宮崎県内の道路のいたると
  ころで 樹木や竹などの植物の倒伏がめだっています。
  その倒伏した植物のために、道路の通行が不可能となり
  そのために作業者・作業車が通れずに復旧が遅れる と
  いう負のスパイラルには ためいき。そして台風といえ
  ば竜巻。竜巻被害についての回は​こちら​。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染


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