グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

お花版のスローフードみたいな・・・そんなお話。

2020-10-05 10:49:03 | Weblog
お花版のスローフードみたいな・・・そんなお話。

次回関連で、2009年分再掲載です。

 ↓

『お花版のスローフードみたいな・・・。』

仏壇のない家がふえているようですね。それに伴って仏壇に飾る お花の
種類も変化してきました
。以前、仏花といえば菊。菊でなければいけない
といった風潮さえあった時代が夢のようです。

いいことだと思うんです。仏壇はないけれど、故人の好きだった花や自分
のすきな花を、写真のそばに活けてみる。たとえば「おばあちゃんの好き
だったユリやバラをかざってあげたい」なんて想う心が、なんだかとても
ほほえましい。

都市部のお花やさんで売れる仏花はとくにこの傾向が強いのだとか。ヒマ
ワリやガーベラ、バラにデンフェレなどのリクエストも多いといいます。
品種に詳しくないお客さんも「明るい花束を」、「ピンク系に仕立ててく
ださい」と、注文をされるのだそうです。

ガーデナーとしたら、この傾向をもう一歩すすめたいですね。自分の庭や
プランターで作ったお花を飾りたい。リビングや床の間、お気に入りの家
具の上においた大切な人の写真の横を自作のお花で彩りたい。

それに加えて

こんな楽しみもあるんですよ。それは バラ作りを通じて、同じようにバラ
を栽培していた故人の体験を、あなたも追体験することができること。

 「こんな生育状態のとき、おばあちゃんなら どうしてたんだろ?」とか、
 「わたしもピンクのパラが好き、いっしょなんだなあ」なんてかんじで、

バラ作りを通じて時間と空間を越えた故人との会話が可能  になる。

それって、あなたの身体のなかに確かに存在するおばあさんの遺伝子を確認
する行為でもありますよね。

気のせいかもしれませんが・・・なんだか いいなあ。

さらによくよく考えてみれば、こういったガーデニングによる仏花の手作りは、
経済が発達する以前の「自然な供養」の姿ではなかったのか
なとも思
います。そうであるなら、この『手作りのお花で供養』運動は、業者の手に
わたっていた供養という行為と「供養花」を自らの手にとりもどす行為とい
うことにもなりますね、きっと。

これって、つまりは お花版の地産地消、お花版スローフード
っていうか 『スローフラワー運動』 ですね。ふふふ。


◎ そうやって、太古の昔からの先人達の努力でガーデニングや
  農業は発展してきたのではないのかとも思うのです。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染