グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

これから先の石灰欠乏を予防するために。

2017-11-15 18:28:34 | Weblog
これから先の石灰欠乏を予防するために。

前回は、ハウス内の温度や水を加減することによって石灰欠乏を軽減し
ようというお話し
でした。そして今回は、乾燥するとどうしてもおこり
やすい石灰欠乏を事前に見越して、あらかじめ追肥用の石灰資材を施し
ておく
という話しになります。

写真を使って説明すると、こんなかんじになりますよ。


 硫酸石灰+腐植に糖蜜.jpg


マルチのかけられたトマトハウスの


 めくれるマルチ.jpg


マルチをめくって


 チューブのあるほう.jpg


かん水チューブのそばに


 拡大 カルミ.jpg


10アールあたり60キロ/3袋のカルシウム資材 を散布しておき
ます。

この写真で、かん水チューブの脇に 黒っぽい粒状のみえるものが 
そのカルシウム資材で、追肥につかえるように

 作物の根にもやさしい微酸性

となっていますよ〔商品名はカルミタス といって、その成分は硫酸
石灰+糖蜜系の有機+腐植となります
〕。

毎年春先の石灰欠乏に困っているのだが・・・といった質問を農家さ
んから受けた場合には、私は、まずはこの方法を〔おおむね30年近
〕おすすめしています。


晴れ 苦土石灰に消石灰に生石灰などといった、主として植え付け前の
  ほ場の酸度矯正につかう石灰資材とは別に、追肥用としての石灰
  として、今回ご紹介した微酸性の硫酸石灰や硝酸石灰などがあり
  ます。・・・などとはいったものの、なかなか憶えにくいですよ
  ね。みんな石灰という言葉がつくのですから。
  これってまるで ​川崎市​の武蔵中原・武蔵小杉・武蔵新城などの
  ​駅の区別​みたいな話しじゃないか と、いつも思ってしまうんで
  す/笑。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染