グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

山の木が突然に消える話。

2015-03-05 11:46:06 | Weblog
山の木が突然に消える話。

需要減少に伴う価格の低迷かの影響で[よい材を作るために必要不可欠な]
手入れすることもままならず、買い手もないので売るにも売れず・放置し
ておくしか手がなかった 自分の家の持ち物である ❝山❞。

正直いって長年の❝お荷物❞であった、そんな山の状況が変わってきたこ
とを耳にしたのが、昨年のこと。同じく山をもっているだけの親戚が、山
の木を売ったという話を耳にしたときだ。

 手入れしてないはずの、細い・曲がった木でも売れたのか

と、うらやましく思った。と、同時に、植えてからの年数だけは経ってい
るのだから、

 売れるうちに売っておこう

と考えた。そこで手土産を携えて宮崎いきの飛行機に乗り、ここのところ
十年あまりご無沙汰してい宮崎在の縁戚を訪ね、事情を話して助力を乞い、
二人して地元に出向いて、近在の方を頼って自分の山にいったところ・・・

 自分の山であるはずのその場所の木が、きれいさっぱりと消えている

のを目の当たりにして、おもわず腰を抜かした。


・・・などという話を、昨年から数回 耳にしました。

消えた原因はまずは、誤伐。そう、山の区域をまちがって伐採しちゃった
というケースです。

きちんと手入れしてあったとしても、現場の方に案内してもらったとして
も、なかなか理解できないのが、山の境界。もともと素人には、判別しに
くいものなのですから、まあ そんなこともあるでしょう。

最低限の手入れをしていないと、なにせ 場所が山、斜面であれば土地が
崩れているケースもありますし。山の境界[たとえば竹などが植えてあっ
たり]が はっきりしなくなるときも ままありますから。

そして 誤伐ならまだよいのです。もんだいとなるのは、 盗伐。 
そう、立木の盗難被害です。

そこでです。
5年も10年も、それ以上も自分の山にいったことがないというあなた。

ひょっとしたら[せっかく値段のあがってきた]あなたの山の木が被害に
あっているかもですよ。木の価格が上がり続けていくほどに、ご用心を。

ということで今回は、盗伐[とられ]ているのを気づかない側にも責任が
でてくるというおはなしでした。


◎ 地籍調査などをきちんとおこなって山の場所[面積や境界など]を
  特定できていたとしても。そして森林組合などに管理を委託して
  いたとしても。被害にあった場合は、それでも違法伐採者との間
  で ひと悶着もふた悶着もある とも聞き及びます。
  そういうことになれば、やっぱり予防が一番の対策かと。

 51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染