グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

干して・乾かして。ダイコン加工。

2014-02-02 22:49:25 | Weblog
干して・乾かして。ダイコン加工。

地元ではあたりまえなのだか、初めてその土地を訪れる方にとっては
奇異な光景に見られることもある農村風景のひとつとして、たとえば
宮崎市の田野町〔たのちょう〕で冬のあいだにだけみることができる
ダイコンやぐら”というものがあります。


 だいこん干し.jpg


“ダイコンやぐら”とは、スギの木とタケを使ってやぐらを組み、そ
のやぐらに取り付けた棚に、こんなふうにダイコンをかけていくもの
です。


 ののののののののの だいこん架け.jpg


これがその代表的な やぐらの例。

やぐらの大きさは、〔生産者によって違いはありますが〕高さ約6メ
ートル、そして長さは50メートルを超えるといったところが平均的
な大きさとなります。ちなみにダイコンが吊るされる横の棚数は10
段というものです。
さらに珍しがられるのが、このやぐらの数であり・・・・秋から冬に
かけて田野町内作られるやぐらの数は約300基あるといわれていま
すよ。

ダイコン栽培が盛んな宮崎県内でも、とくにこの一帯にこのやぐら連
が集中してあるのは、もちろん理由があります。それは ここ田野町
の気候が

  強い日射量がある
  冬場に雨が少ない 
  冬場の気温が0度から15度
  それてせいて氷点下にはなりにくい
  一定方向に吹く乾燥した風がある 

という干しダイコンを作るの理想的な気候をしていることにあります。

その作業工程ですが・・・ダイコンを育て始めるのが9月。やぐらを
組み始めるのが11月。大根を干し始めるのが12月上旬。といった
ところでしょうか。
そしてダイコンを架けてから干しあがるまで、つまりは干しダイコン
が完成するまでの日数ですが、降水が少ないという天候条件に恵まれ
れば 約2週間かからずに完成
するといわれています。

逆に困るのは、曇りの日が多い・雨が多い・気温が高いといった暖冬
になったとき。また気温が寒すぎて氷点下以下の朝が続いたときも要
注意となります。

ちなみにこのような〔干しダイコンづくりにあわない〕気象のときに
は、ダイコンやぐら全体に吊り下げられたダイコンの上にビニールシ
ートをかけて雨を防いだり、そのビニールシートの内側でストーブを
炊いたりするわけですが・・・そういった場合には


 ののののののののの だいこん雨よけ.jpg


よく新聞ネタとして取り上げられるという、このような幻想的な早朝
の光景
がみられることにもなります。

ということで今回は、12月から2月にしか見ることができないという
田野町独特の農村風景のご紹介でした。プロ野球球団による春季宮崎キ
ャンプがはじまったいま。もうしばらくはこのやぐらを見ることができ
ますので、興味のある方はぜひ田野町へ!



◎  このやぐらを組み上げるにつかわれているのが スギの木と竹。なに
  せ架けられるダイコンの数が多いので、丈夫な〔上手な〕つくりが要
  求されます。実際に、組み立てる途中のやぐらが壊れて死傷者が出た
  ということすら過去にはありましたが・・・これって農業・農作業の
  厳しい一面
をあらわしたともいえる話しですよね。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染




さざんか日和。

2014-02-02 13:59:44 | Weblog
さざんか日和。H

先週は関東の沿岸部にいたのですが、そこでも眼にしたのはサザンカ
の咲き乱れ。ということで、上旬の記事ですが再掲載です。

 ↓

『さざんか日和。』

こちらのお庭でも、あちらのお庭でも。


ののののののののののののの満開の.jpg


あの道沿いでも、この道沿いでも。

のののののののののの咲き誇る さざんか.jpg


赤いお花の品種でも、白いお花の品種でも。
手入れしてある樹でも、そうでもない樹でも。

いま さざんかが、みごとに咲き誇っています。

 さざんかの開花に、よほど向いた気候なのだろうね

などと、ガーデニング仲間とお花を愛でつつ、ことあるごとに
語り合っておりますが・・・みなさまの地方では、どんな具合
でしょう。
ちなみに南九州の11月から1月現在の気候ですが、過乾燥気
味に推移する平年の冬と比較して、適度な湿度が感じられます。

 乾燥してきたなと思っていると、いいあんばいに降雨あり

みたいなそんな気候であるように感じられます。そんな気候の
影響なのでしょう。

咲いているさざんかの樹をみていると、これから咲くであろう
お花の蕾もまだたくさん見受けられます。ということで、もう
しばらくのあいだは さざんか日和を楽しめそう♪


◎ さざんかのお花だけではなく、ほかの樹の実も多いため
  なのか〔いくところがたくさんあるためか〕、平年より
  も庭を訪れる鳥の姿は少ないように感じられます。ヒヨドリ
  もそうだし、とくにメジロがそう。こうなるとメジロのちいちい
  と鳴く声が恋しくなってしまいますね。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染