グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

気候も安定し、トマトの収穫は順調です。

2013-04-27 23:08:00 | Weblog
気候も安定し、トマトの収穫は順調です。

別ブログ記事ですが、よろしかったら。



4月も半ばをすぎると夜温も上昇して、トマトにとっての快適な季
節が到来します。そんななかでのハウス管理ですが、果実の収穫量
を確保し、あわせて果実の品質を維持していくためには、引き続き

  ハウス内の過乾燥に気をつける 
  早めの追肥を施す
  果実の適期収穫に努める
 
といった〔樹勢を落さないための〕ハウス管理を心がけます。

そして〔夜間の低温の心配がなくなってくるかわりに〕この時期か
ら大切になってくるのが、トマトの樹の誘引作業や整枝・摘葉作業
となります。

なんといっても01月の段階で、すでにトマトの樹は棚の上部に届
いている
わけですからね。これをおろそかにしてしまえばハウス内
は、〔それぞれの樹の主枝の節々から伸びてくる枝葉によって〕日
光があたらずに湿気が充満した、いわゆるジャングルのような〔果
実の品質と量が確保できない〕状態
になってしまいますからね。

さてそこで、このハウスにおけるトマトの樹の誘引作業や整枝・摘
葉作業のようすは、このようになります。上から順に、1月17日・
2月19日。そして、一番下が 今回の4月18日分となります。


 1月17日の状態.jpgのの01月16日

 ↓

 2月19日 加温機 前 列.jpgのの02月08日


 ↓


加温機 前  4.18.jpg4月18日


じつにみごとにトマトの樹が誘引され、トマトの樹からでる徒長枝が
きれいに整枝・摘葉されているのがわかります。

この整枝法については 次回に。



◎ 厳寒期には高い重油を燃やして夜間の加温をしていたわけです。
  その暖房にかかる重油が必要でなくなったいまこの時期こそが、
  ハウス経営にとっての、もっともおいしい稼ぎ時といえますよね。

 51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染




農業の再生を本気で考えるなら。

2013-04-27 02:45:06 | Weblog
農業の再生を本気で考えるなら。

「農業は、規模拡大と農産物のコスト削減で再生できる」とするかのよう
な官邸主導の諮問会議による農業提言には、大いに疑問があります。
ということで、2011年の当ブログの記事の再掲載ですが、よろしかっ
たら〔燃料費もそうですが、そもそものイカの値段が安いというイカ釣り
漁船の休漁の話し
にも通じるのではないかと思うんですよね〕。

 ↓


耕作が放棄された理由を見れば、農業が衰退した理由もわかります。そこ
でまずは、2010年に農水省が公表した耕作放棄地に関する全国市町村
の意向調査からみていきます。

ちなみにこの調査は2004年度にも行なわれたもので、今回が2回目。
2009年度に全国1780市町村を対象に、山間、中間、平地、都市的
の4地帯別に発生要因や今後の対策などを聞き、1561市町村(87.
7%)から回答を得たという頼もしい調査なんです。

この調査による耕作放棄の発生要因ですが、

『発生要因に「高齢化・労働力不足」を挙げた市町村が約2割で最も多か
 った。次いで「農産物価格の低迷」「収益の上がる作物がない」との回答』

と、されています。また

『耕作放棄地の発生防止策としては、所有者への啓発・鳥獣害防止・新規
 作物の導入などの項目』

が、どの地域でも、はいっているのが特徴でしょうか。

この結果について農林振興局は、『特効薬はないので、地域の実情にあっ
た総合的な対策が必要
』というコメントを発表しています。

・・・ということなのですが、現場にいるものの一人として、特効薬についての
意見
はおおいにあります。
必要なのは、総合的な対策よりも、作られた作物の高価格です。
これにつきます〔消費者の皆さまにはもうしわけないのですけれど〕。

農産物を作っても利益が上がらない、さらにはコスト割れして赤字になること
も多い
ことから、耕作放棄地が発生する〔ヒトが減るから獣がやってくる〕のです。

話をわかりやすくするための極端な話しで申し訳ないのですが、いつでも
下のような話であれば、日本中の耕作放棄地なんかたちどころに解消です。
引退した農業者も、新規就農者も、腕に覚えのあるガーデナーだって、大挙
して土地に押し寄せるにちがいありません〔下の価格は、あくまでご祝儀相場
ですので、その点ご了承くだいね
〕。↓


おはなし そのいち。

『北海道・当麻町の特産品の高級スイカ「でんすけすいか」の初競りが
 14日、北海道・旭川市で行われ、一玉20万円の値がついた。
 でんすけすいかは皮が黒く、濃厚な味わいが特徴。14日朝に旭川市で
 行われた初競りでは、最も高いもので去年と同じ一玉20万円の値が
 ついた。今年は5月、6月と天候に恵まれたため、甘みもあり、良い
 出来だという。
 一玉20万円のでんすけすいかを競り落とした旭川市の海産物販売会社
 では、数日間、店内に展示した後、関係者に振る舞うことにしている』


おはなし そのに 。

『高級果物として知られる北海道の夕張メロンの初競りが17日朝、札
 幌市中央卸売市場であり、最高値は2個150万円だった。世界不況
 の影響で2個50万円だった昨年に比べ3倍の高値で、これまでの最
 高額は2008年の2個250万円。 
 落札した仲卸会社「蔵重商店」は「天候不順で苦労した生産者に報い
 たいという思いがあった」。落札したメロンは、昨年12月に市場開
 設50年を迎えたことを記念し、競りを活気付けてきた卸売会社の元
 社長らに1個ずつプレゼントされた。
 夫婦で市場に見学に来た札幌市の男性(65)は、「予想以上の落札
 額。(自分には)高根の花」と驚いた様子だった。』



◎ 経産省のみなさま、経営規模の拡大や土地の所有権の話しでは
  ないと思うんですよ。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染