あなたが知らない黄金歌謡伝説：5日目

こんにちは。あいら＠禁酒5日目です。
昨日はテープ起こしが出来なくて、UPがお昼になっちゃったわ～。
じゃあ8/21(金)放送の5日目（最終回）分です↓　

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垣花アナ：
あなたが知らない黄金歌謡伝説。沢田研二名曲列伝。

今週はソロになってからの数々の名曲にまつわるお話をご紹介してまいりましたが、
時は一気に流れて、今日は今の沢田さんを語って頂こうと思っております。
今日は沢田さん曰く満タンシングル「Pleasure　Pleasure」の中から「NAPOLITAIN」についてのエピソードです。

「NAPOLITAIN」(BGMに曲がかかる）

この「NAPOLITAIN」は作詞：沢田研二なんですね。
どうしてこのタイトルにをつけたのか、そしてその歌詞に込めた思いについて聞いております。

↓以下、カッコ内以外はじゅりのお話です。
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（垣花アナ：ナポリタンという曲のタイトルを最初にまずリスナーが耳にすると、沢田さんは何故ナポリタンという曲のタイトルにしたんだろうと。これだって、作詞が沢田さん御本人ですから。）

ハイハイ、昔、なんか訳の分からないことを、ナポリタンとか言いませんでした？
頭の中ナポリタンって。あ、ピーマンか。あれは。

（垣花アナ：頭がピーマンは言いました。流行語で。ナポリタンっていう言葉は非常に耳馴染みありますけど、まあ逆に限定された時にしか使わない気がしますね。）

これ作ったのは、最近電車に乗るんですけど、電車に乗ってもみんな自分の事しかしてないですね。
人のこと見ないから、僕ら見られなくてすむんですけど。

（垣花アナ：電車に乗ってる方って、今ものすごい視界が狭いっていうか、だいたいたとえば携帯見てますよね。するともう目の前20センチぐらいのことしか見てないですよね。）

見てるか、寝てるか、あと化粧してるかね。
化粧してるの、いいトシした人が化粧してんの、なんか・・・・どう？どうすればいいんだろうねって思ってしまうよね。
それも上手にね、吊革にもつかまらないで、揺れながらね。コケもしないで、ダダッとならないで、膝を軽くこう・・ね。
で、僕らはやっぱりもう古い人間だから、「ウチでしてこいや！」とかね。「トイレでやってから出てこいよ！」「男の前ですんなよ！」とかって思うんだけど。
あれ、そんなことじろーっとわざとね、じろーっと見たりしても、なんも目に入らないもんね、あの人達はね。
で、そういう状態を「ナポリタン」じゃないかなと思う。
メトロポリタンとナポリタンを、ま、ちょっとかけてるんですけど。

（垣花アナ：この作詞って作業、沢田さんにとってどういう作業ですか？）

そうですね、あの、まあ僕が作る時には、同世代の人達に向けて書いてるつもりなんですけど。
で、自分が今思うようなことを、きっと僕が思うくらいやから、もっと思う人はたくさんいるやろうなって思いながら作ってるんですけどね。
まあ、素を見せるっていうことかな、自分自身のね。まったく創作とか、何もないところから作り出してる訳じゃなくて、自分が感じたり見たり、困ったなあと思ったりしてるようなことを歌にしてるんですけど。

（垣花アナ：例えばラジオで喋るっていうことだったりするのも、一つのもしかしたら素を見せるってことなのかもしれないですけど、歌っていう形で素を見せるみたいなことの意識もあるんですか。）

それは凄くありますよ僕は。何を思ってるのかっていうのは。
だから、で何を思ってるのかっていうのは説明のしようがないんですけど、それをまあ、メロディーにのせて歌って、これはこういう気持ちで作ったとか、そういう説明は全く僕は必要ないと思ってて。
こういうつもりで作りました、この中に込められたメッセージはこういうものですっていうのは、僕は一切なくて。
これ見たり聴いたりしてくれた人が、自分のその生活の中と比べたり、感じたりしてくれればいいんだろうって思って。
だから、答えは一杯ある方がいいと思うし。でこれが本当に、僕が書いてこう思うっていうことを言った時に、「そうだそうだ」ってなったら怖いと思うし。
「違うんじゃないの」とか、色んなことがあっていいんだろうと思って。

（垣花アナ：今週阿久さん、安井さんの歌の話が出ましたけど、ビシッと完璧に言い切るっていうのは、昔から苦手だったっていう話もありますけど。）

そうそう。男がこういうもんだとか、女はこういうもんだとかいうのは思わないし。
もっとホント個人的なことがたくさんあっていいと思うね。
だから誰かみたいに、これが素敵だと言われたから、みんなそうなろうとか。
みんな一番目指すから、みんなが一番目指したら、誰も一番じゃなくなる訳で。
だから自分は一番じゃなくていいって思う人も、絶対口には出さなくても一杯いると思うんだよね。
ビリでもいいって。生きてればいいって思ってる人だっていると思う。
だからそれも、だいたいがみんなもう今この時代とか、今盛んに言われんのが夢を持とうとか、で、「夢は必ずかなう。」
その逆のこと誰も言わない。
夢見たってね、かなわないヤツの方が多いんやで、っていうことをね言う人が、ほとんど、僕ぐらいしかいないんじゃない。
そんなもんかなわなくたって生きていけるよって、夢なんか持たなくたって生きていけるよって。
めし食うてたら生きていけるって。
だからそのめしを食う為に働くんだよ、っていうことがあって、夢の為に働くんじゃないと思うんだよ。
めし食うために、その先につうか、その後ってか、ついてくんのが夢やと思うんだよ。
で、それが自分で、「あ、これが夢だったんだ。」って。

例えば僕が、東京ドーム京セラドーム歌った時に、「実現したやん」と。どうせ出来へんと思ってたけど、出来たらええなと思ってたら。
その為に頑張って来たんじゃないけど、結果として、もしかしたらこれをやる為に８０曲やるために今まで歌って来たんだわ。
で、その為にこの２０年間っていうのは、いわゆる売れる売れないでいうと売れなかったんだ。
売れないから、あのう、それこそコンサートに専念できたんだ、とかって思うと、どっかで護られてるなあと思うし。
で、「夢、夢、夢！夢を持とう！」とか・・夢なんか、僕なんか、「そんなうまいこといかへん。そんなね、みんなと同じように・・・・永ちゃんと違うから僕は。夢持ったって絶対でけへんねん」って思ってても出来ることがある訳やん。現に。

（垣花アナ：沢田さんの仰ってるメッセージの方がどちらかというと、リアルな言葉なんですけど。世間的には常にベタな言葉だったりとか、ベタな形式を求めたりするじゃないですか。）

年齢と共にね、もう６０なったら夢持ったらあかんねん。
きちっと迷惑かけないように生きないといけないのや。
それをね、若いふりしてね、夢持ったらアカン！！
夢持たなくてもね、僕らは惰性でも生きて行けるから。今まで生きてきた惰性で。おまけとして生きて行けんのやから。

(垣花アナ：色んな歌があっていい訳ですよね、そういう意味では。
そういう思いを含めて満タンシングルを聴くと、またさまざまな沢田さんからのメッセージをキャッチできると思います。
今沢田さんは全国ツアーを展開中でして・・・（プレプレツアーの紹介）
ただ、もう残念ながら全部ソールドアウトってことなので・・・・
さて、ツアーも本当に自然体のままの沢田さんで。ファンのみなさんいかがですか？ノリノリですか、コンサートは。）

ええ。最近はね、また人気が出てきて。
ソールドアウトになるってことは、ここ２０年間ほとんどなかったもんですけどね。だいたいよく売れてるんですよ。
だから喋ってるとね、いちいち返事するお客さんが多いのよね。
初めて来る人っていうか、久し振りに来たっていうか、そういう人達が多いからね。
なんかスゴい、なんか「思いっきりいいテレビ」やってるみたいな気分になることがありますよ。お客さんが全部反応するの。

(垣花アナ：みのさんのテレビで、奥さんがスゴくうなづくじゃないですか。)

「ああ疲れた。」とか言うと「まだまだ！これから！」とか。
「もうねー、いつまで出来るかわからへんしな。」僕はわざとそういうことを言うとね「まだまだいけるー！」とかね言う人が一杯いてね。「ちょっとあの、僕ひとりで喋りたい。話しかけないでくれる。」とか「返事しないでくれる」とか言いながらやってるんですけど。

(垣花アナ：それ聴くと、会場の様子も含めてますます見たくなりますけど)

NAPOLITAIN

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垣花アナ：
週末金曜日、今日だけが今の沢田さんを語るということだったんですけど。
月～木と違うのはですね、沢田さんがちょっと照れてるんですよ。それを感じましたね。
今の自分を語るのはちょっと照れ臭い。ホント沢田さんって面白いですよね。
うなづきながら聴いてた方多いと思いますが、また沢田さんには登場して頂くこと決まっておりますんで、どうぞお楽しみに。

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また出るんですね～。高田先生の番組といい、ニッポン放送にはよく出演しますね！
今後80年代のトークも出るかなあ？期待しちゃうわ～。