あいらのひみつ箱

2006年の年明けとともにジュリーに堕ちました。日の浅いファンが 勝手な思いを書き連ねるゆるいブログです。

思いきり気障な人生①

2010-11-18 23:18:12 | アルバムレビュー


『思いきり気障な人生』

全曲)作詞:阿久悠/作曲:大野克夫/編曲:船山基紀

1.思いきり気障な人生
2.あなたに今夜はワインをふりかけ
3.再会
4.さよならをいう気もない
5.ラム酒入りのオレンジ
6.勝手にしやがれ
7.サムライ
8.ナイフをとれよ
9.憎みきれないろくでなし
10.ママ・・・

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日に日に寒さが深まる今日この頃、皆様お元気でしょうか。

さて、間が開き過ぎちゃって、もう誰も覚えていないと思いますけど、
「じゅりアルバム年代順レビュー」なるものが、一応まだ継続中でございまして。
放ッぽらかしてた理由は他でもない、次から阿久3部作に突入なんですのよ・・・
阿久3部作と言えば、そのキモはずばり強烈な「詞」ってことになるんでしょうが、
一部の方はご存知のように、アテクシ、歌詞の解釈ってのが、すごーく苦手なのよ~!
だからついつい、避けてたんですが・・・そろそろ年末だし、年初に立てた目標を思い出して、
取り掛かってみようかなと。

寒い日には暖かい部屋で、今回のお題であります超濃厚でドラマティックなアルバム
『思いきり気障な人生』など鑑賞するのも、よろしいかもしれませんわ。
名盤とともに味わうのは、芳醇なワイン、テキーラ、バーボン、ラム・・・
どんなお酒がいいかしら(←酒呑みの思考)

バーボンのボトルを抱きながら、ハンパなワインをふりかけて、
レモンを搾ったテキーラと、ラム酒入りのオレンジをチャンポンすれば、
そこはどっぷり阿久ワールド。

濃厚すぎて、悪酔いしそうだよ~♪と思いつつも、聴けば聴くほど、
めまいがしそうなJULIEの美声に心を奪われる一時なのですわ 

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1.思いきり気障な人生
イントロで「あら、演歌?」と一瞬思わせておいて、ピアノに乗せた冒頭のキメ・フレーズ
→物々しいストリングスの流れで、「ン、違うかも??」と戸惑っていると、
♪あなたはぼくを 愛する資格がない♪
って。えー!なんでそこまで、上から目線~っ?!とのけぞりそうになりますわ。
「僕には君を愛する資格がないね」系の詞は、世の中に沢山ある気がしますが、
この逆パターンは聞いたことないです~。
阿久さんが、ものすごーく、じゅりを思い浮かべながら書いたんだろうな~と思っちゃいますわ。
だって、相当イイ男にしか、許されないセリフって気がするもの・・・・
曲の後半、低弦がうねって盛り上がり、フッと弛緩。でもそこで油断していると、
♪カゴに入れたら 只の虫なんだよ♪でございます。
でもそこで、「む、むし~ぃ?」とか、いちいち驚いていてはまだまだですわ。
このすごすぎる1曲目、「我ここに、気障宣言をせり」ってなワケで、言わば、このアルバム全体の
世界観を、6分半もの長尺で、強烈に宣言している曲と言えるのではないでしょうか。

2.あなたに今夜はワインをふりかけ
"気障っちいこと、この上無い"ところは、1曲目の『思い切り気障な人生』と同じですが、
こちらはドロドロした重~い雰囲気は一切無し。
じゅりの美声で、それこそ「歯が浮くような」愛の言葉を、これでもかと浴びせかけられるんですから、
そりゃあもう、心まで酔わされてメロメロになっちゃうこと請け合いですわ。
「気障」という共通点を保ちながらも、ドロドロ→メロメロにシフトチェンジするだけで
別世界のよう。
イントロ2小節のあとすぐに頭サビ、でガツーンとやられて、あらゆる音を駆使したフルサウンド、
音の洪水、ゴージャスなことこの上ありません。2番のピアノなんて本当に心躍ります。
ところで、前から思ってたんですけど、この 
♪酔わせたい 酔わせたい♪
って、言葉を重ねるところがたまんないですよね~。
だって、ワイングラスを手にしたじゅりが
酔わせたい 酔わせたい~ 
って、熱いまなざしで迫ってきたら、どどどどうします~~!!!
阿久さん、じゅりにぴったりの、目くるめく素敵な詞をありがとうございます。

3.再会
ふりかけで高揚した気分が一気にクールダウンできちゃう、どんより重~い、暗~い曲でございます。
似たようなテーマでも♪君の過ぎた日の~愛があろうとも~♪と『よみがえる愛』のように
歌ってくれると、甘いムードになるってもんですが・・・
じゅりの声も、相当暗い感じで、
♪あなたが背負った不幸の重さは~♪
って怖いですから・・・・その女性、いったいどんな壮絶な過去があるんですかー?
と聞きたくなりますわ。
サウンドはピアノとキーボードが主体なんですかね。
ストリングスの音も使われてますが、刻みとかトレモロで効果音程度?
♪真心だろう~♪という一節が、あまりにも演歌で、昭和で、レトロ感漂いまくりです。

4.さよならをいう気もない
過去レビュー記事は→こちら・・・なんですが、ブログ始めてまだ1ヶ月位しか経ってない頃の、
超ふざけた記事なので・・・生温かい目で見てやって下さい。
基本歌謡曲テイストながら、このアルバムバージョンはアレンジがステキ。
特に、エンディングの躍動感溢れるピアノを主体としたセッションが超カッコいいです!
単独で聴くと、けっこう重たい感じがするのに、どんよりした「再会」の後に聴くと、
テンポよく軽快にさえ聴こえてくるのが不思議です。
歌詞はけっこう虚脱感に満ちた感じなんですが・・・
何より、じゅりの声が前の曲とぜんぜん違うのにビックリします!

5.ラム酒入りのオレンジ
Aメロの流麗な節回し
軽快で艶やかなピアノ
ウキウキしちゃうパーカッション
そしてじゅりの声自体のつやつやさ
もう、堪らないですわ~ 
大好きな曲です。好き過ぎて困る~ 
詞の内容的には、気障を気取りながらも、小悪魔系(?)のお嬢さんにメロメロだよ~んという
軽いノリで、それがこの軽快なサウンドを引き出したのでしょうね。
ところで、間奏のギターは2本が同じフレーズをユニゾンなのかしら?
サビの女声コーラスとの掛け合い部分も軽やか爽やかでステキです。
じゅり、正月コンで歌ってくれないかしら。ぜひお願いします 

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※②に続きます。