あいらのひみつ箱

2006年の年明けとともにジュリーに堕ちました。日の浅いファンが 勝手な思いを書き連ねるゆるいブログです。

ラヴ・ラヴ・ラヴ

2010-07-06 21:17:27 | TGシングルレビュー


A:ラヴ・ラヴ・ラヴ
作詞:安井かずみ/作曲:村井邦彦/編曲:村井邦彦
B:君を許す
作詞:安井かずみ/作曲:村井邦彦/編曲:東海林修
(1969年11月25日発売)
※両A面扱い



【ラヴ・ラヴ・ラヴ】
なんともお恥ずかしい話ですが、タイガースのCDを一枚も持っていなかった頃、アテクシてっきり、
この曲がタイガースのラストシングルなんだと思い込んでいたんですの。
○ou Tubeで見たビューティフルコンサートの印象が鮮烈過ぎたのかも知れませんわね。
乙女の号泣なんかとセットで、「ラヴ・ラヴ・ラヴ=最後の曲」と、つるつるの脳にインプット
されてしまったんでしょう。
でも実際には、この後3枚のシングルがリリースされているわけなんですよね~。

またラヴ・ラヴ・ラヴと言えば、ジュリー祭りでは、"1000人のコーラス"に"3万人のLの字"で感動
・・・・そして一転、「ラケットを持ったじゅり顧問のレシーブ特訓モード」へという、
別の意味で強烈な印象が残ってる曲だったりします。
ですから(?)、この感動の大曲が、当時オリコン最高18位止まりだったなんて、アテクシいまいち
信じられないですわ。
実際、○ィキペディアには曲の解説ページすらないし・・・

尚、愛をテーマにしたZUZUさんの詞は、壮大です。(短いけど)
ビートルズの「ALL YOU NEED IS LOVE」をイメージしてるとか意識してるとかアチラコチラに
書かれていたのでですが・・・そうなんですか?
作者による談話などの、直接的な資料は見つけられなかったので定かではないですが、
確かにメッセージ内容としては共通するものがあるのかも。
もっともZUZUさんの方は、愛の賛歌であると同時に、諸行無常といいますか、
この世の儚さみたいなものも感じさせる詞のような気がしなくも無いです。

シングル盤は当然スタジオ収録なんでしょうが、まるでライブ収録みたいに、イントロから
とても熱い演奏で始まっていますね。
ギターの音が悲鳴みたいだし。

激しいイントロの後、Aメロからスパッとドラムスの音が消え、キーボードが静かに刻むリズムに、
ベースが頭拍打ちで入り、そこにせつせつと歌うじゅりの声。
第一声を聴いただけでこっちが泣きそうじゃありませんの~。
Aメロ2ターン目からドラム他色々音が入ってきて高らかなヴォーカル&コーラスが美しいサビへ。
2番は最初からドラムス・コーラスつき。
♪愛の世界~~~♪で、曇りの無い美しく伸びる声は、柔らかいけれどけっしてか細くはなく、
確かな存在感がありますわ。

激しい♪OH~~♪の後、ラストのサビは転調して、雄叫びのようなヴォーカルに、音域の厚みがある
コーラスが響きます。さらに、のた打つかのようなギターのオブリガードが絡まり、高揚しつつも、
嗚呼、フェードアウト。
感動の余韻を残したまま無音に帰していきます。
素晴らしい~~やっぱり感動の名曲なのですわ。


【君を許す】
この曲は、タイガースのシングル収録以外に、じゅりソロのファーストアルバム『JULIE』にも収録されてますね。
・・・・と言うことは、過去に『JULIE』のアルバムのレビューを書いてるはずなんだけど、何書いたっけ?
内容忘れちゃった・・・と思って確認したら、どうでもいいようなことしか書いてませんでしたわ(汗
ということで仕切り直して再度じっくり鑑賞致します。

メロディはモロ歌謡曲ですが、フルオケ、特に重厚な弦楽アンサンブルをフィーチャーした
壮大なスケールのアレンジになってます。
これはやっぱり、東海林先生のお仕事ですわ~。大変アテクシ好みであります。
♪君のねむりの中に 閉じたまつげふるえて♪
♪何か云いたそうな くちびるに近づく♪

冒頭の歌詞、本当は男女逆なんですけど、どうしたって長いまつげを伏せて、ぷるつやの唇の虎じゅりが
すやすや眠っているところを想像しちゃいますよね~ 

・・・・は置いといて。

Aメロ全般ですけど、ブラスやらストリングスの向こうに、ちらちらと聴こえる鍵盤がオシャレですよね。
おずおずと、ためらい・・・のような心象風景が、この繊細な音に投影されているような気が致しますわ。

しかし、Bメロから、感情のうねりが抑えきれないのか、若さゆえ~~♪な感じで、
ヴォーカルが熱っぽくなっていきます。
オケはもちろんガンガン煽ってますが、スタッカートでオクターヴの単音を挟むヴァイオリンが、
キレのあるアクセントに。

ラストの弦楽は、Aメロの主旋律にチェロが奏でるハーモニーが秀逸でございます!
とても情熱的な中にも落ち着きのあるエレガントな調べですわ。
もうちょっと長く弾いてくれればよろしいのに、あっけなくフェードアウトしてしまい、
少々もったいないと思ってしまうのでした。


ああ、それにしても。
♪愛が欲しいのに~~~♪
あげるあげる!全力であげるわーー!
あー、虎じゅり、なんて可愛いんでしょ。