あいらのひみつ箱

2006年の年明けとともにジュリーに堕ちました。日の浅いファンが 勝手な思いを書き連ねるゆるいブログです。

カポネ大いに泣く

2009-06-02 17:04:43 | 映画
※この記事はネタバレを含みます。未見の方はご注意ください。
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【ものすごく大雑把なあらすじ】
元・旅回り一座の役者で浪花節語り見習いをしている桃中軒海右衛門(ショーケン)と、蛸の刺青持ち
の芸者小染(裕子サン)はイイ仲になるが、それぞれに色々事情があって、二人してサンフランシスコ
に逃亡。
しかし、しょっぱなから詐欺にあい、あっという間に有り金すっからかんになってしまい、結局海右衛門
は路上で浪花節をパフォーマンスする物乞いのようになってしまい、小染の方は女郎になってしまう。

やがて海右衛門は横浜ハウスの用心棒ガン鉄(じゅり)と組むようになり、ガン鉄は造り酒屋の息子
である海右衛門に「シスコ正宗」なる怪しい酒を造らせ、サンフランシスコの密造酒を独占しようとする
カポネ一派に対抗する。
小染も女郎屋の女将?のような身分になり、三人してシカゴでカポネと対決したり快刀乱麻の活躍を
するが、だんだんと形勢不利になって行き、最後は三人とも死んでしまうのでした~。


【監督・主な登場人物と一言感想】
監督:鈴木清順・・・・いつも通りストーリーがよくわからないけど夢二よりは楽しめたかな。

萩原健一(桃中軒海右衛門)・・・・・アテクシはマカロニよりこっちの方が好きだな。
田中裕子(蛸廼舎小染)・・・・・・・・・和服と日本髪がばっちり似合う顔と体型なのを再確認した。
柄本明(桃中軒牛右衛門)・・・・・・・演技より何より20年以上前なのにほとんど変わってないのに驚き。
チャック・ウィルソン(アル・カポネ)・・わはは。懐かしいね。最近はテレビに出てるんでしょうか。
ランディ・レイス(フランク・カポネ)・・↑に輪をかけて小者っぽかったです。演技としては成功?
ローリー・ベリス(リリアン)・・・・・・・甲斐性なしの海右衛門とけんかするシーンがオモロかった。
樹木希林(立川仙枝)・・・・・・・・・・旅回り一座のおかみらしく、やさぐれた風情。
牧伸二(立川団十郎)・・・・・・・・・・女房に尻にしかれてオロオロしてるおっちゃん役が似合ってました。
梅宮辰夫(堀久兵衛)・・・・・・・・・・大御所に申し上げていいのか・・・あの~セリフ棒っぽくないですか?
峰岸徹(吉田)・・・・・・・・・・・・・・・・ヤクザの親分らしく阿漕だったり、はたまたコミカルだったり。
平田満(寅吉)・・・・・・・・・・・・・・・・こちらはヤクザの子分らしく。この方も変わらないんですねー。
たこ八郎(乞食の親分)・・・・・・・・・懐かしい、たこさん。(←ソレダケカ
ベンガル(中国人)・・・・・・・・・・・・ベンガルさんってどこか狡猾そうな役が似合いますよね。
常田富士男(周頭取)・・・・・・・・・・怪しい。怪しすぎる(笑)
沢田研二(大西鉄五郎)・・・・・・・・・ふぐ食うな!

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「ここじゃ浪花節なんざ通用しねえ」とかなんとか海右衛門に向かって説教たれ中


紋次郎・・・じゃなくてガン鉄です。ヤクザ役が似合うじゅり。着流しカッコエエ


ふ、ふぐにあたった・・・死ぬ寸前のお顔。指の綺麗さが妙に印象に残ったっす。

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映画自体はショーケンと裕子さんの映画って感じです。
2人の魅力が満載。(だけどキャプ画像は当然じゅりばっかりです!)
こちらの読者様はじゅりファンばかりでしょうが、アテクシのようにショーケンもなかなかどうして
キライじゃないわ、ってな方にはぜひオススメの映画です!

見る前は「ショーケンが浪花節ィ??」と思いましたが、見てみたら何の違和感も無かったです。
小染やアメリカのおねえちゃんといちゃついたりケンカしたり、路上で浪花節をブったり、日本刀
振り回して暴れたり、チャップリンの格好で靴を食べるパフォーマンスしたり、ショーケンが
ありとあらゆる事をやってくれちゃいます。

田中裕子さんも色っぽく(和風エロ?)てキップのいい、そんでもって可愛げもある魅力的な女
を演じてます。
着物の裾をくわっと開いて、ベンベン三味線を弾き合いの手を入れる小染はさすが元芸者、
粋だね~ってな風情です。
え、裕子さんの画像が無い??そりゃあ単なる偶然ですよ。おほほほほ。

ストーリーはめちゃくちゃですが、役者がそろってますので楽しく見られます。
敵対する親分のカポネがチャック・ウィルソンだったりするチープさも楽しい。
ショーケンのほうが、浪花節うなって、立ち回りしての、躍動感ある演技なのに対して、
じゅりは眼力が物言う「カッコイイ人役」って感じでしょうか~。
セリフも一瞬「あれ、スティック?」みたいな所もあれど、そこは雰囲気でカバー(してるばず)。

でもずっとカッコつけてるのに、なぜか最後、自分で釣ったふぐを食べて毒にあたって
死んじゃう
のがなんともトホホ・・・・最後にカッコ悪いオチがつくのでした。