思いつくままに書いています

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シャープファンヒーター 消えたOリングの謎

2012年02月08日 | DIYな日々
ふだんから更新が遅いのですが、このところ花粉症+風邪のような症状で、さらに更新間隔があいてしまいました。m(__)m

私の花粉症歴は30年ぐらいです。初期のころは鼻水が止まらず、くしゃみを連発するなど症状はひどかったです。

でも最近は、加齢で感受性が鈍くなったのか、シーズンになっても目がしょぼしょぼするとか時々くしゃみが出るという程度で、症状はそれほどでもなくなってきていました。そのかわり、当初は杉だけだったのに、ヒノキやブタクサなどのアレルゲンにも反応するようになって、殆ど年中グズグズいっています。(笑)

ところが先週後半、気温が低くなった時期に、何に反応したのか、突然鼻水が止まらなくなり、くしゃみも多発、ひどい状態になりました。

そんななかで、居間の石油ファンヒーターが故障してしまいました。今回はその顛末です。

機種はシャープのOK-P46SR。運転中の匂いもなく、タンクは給油が楽で気に入っていました。もう8年以上使っています。
しかしこの冬から、いくら温度調節を高く設定しても温風の出が悪く、室温が上がらなくなっていました。よく見ると、正常なら青いバーナーの炎が、黄色になってきていました。取説を見ると、気化器の内部の汚れらしいです。

しばらくそのまま使っていましたが、先日使用中に突然ビープ音が鳴ってシャットダウンするようになりました。スイッチを入れなおしたらしばらく運転しますが、その間隔がだんだん短くなってきました。

そこで取説どおり何回かクリーニングをしましたが、症状は変わらず。
インターネットの情報では、クリーニングは今回のようにシャットダウンするようになってからでは効果が低いとのことです。

ちょうど気温が今冬一番の冷え込みとなった時期なので、別の部屋からファンヒーターを運んでしのぎましたが、別の部屋も暖房が要るので、気化器がどうなっているか、分解してみることにしました。(でもこれは危険ですから決して真似しないでください)



前のパネルと上部パネルを外すと写真のように制御基板が現れます。各コードは色分け+コネクタの形状による区別がされていて、誤接続しないようになっています。なかなかいい感じでした。



燃焼ダクト部の一番下に気化器があります。灯油タンクからの配管と制御基板のコネクタを外して、ダクト部を手前に取り出して、下部の気化器とソレノイドを外して分離しました。



ソレノイドに付いている、バイクのキャブレターでいうジェットニードルに相当する棒状の弁全体に黒いタールがべっとりと付着していました。

それは古い布で拭き取れましたが、本来付着しているはずのOリングが見当たりません


↑ソレノイドに付いたニードルの基部にOリング装着用の溝があります

↓気化器内部にも、劣化して外れたような痕跡もありません。


もちろん最初から付いていなければ、気化器から灯油が逆流するので運転できなかったはずなので、長い間の運転で熱と油で溶けてなくなったのでしょうか。
そして溜まってきたタール分がシールの役割を果たしていたのでしょうか。良くわからないところです。

ナショナル製のファンヒーターにはこのニードル基部にはOリングはありませんが、シャープの場合はここにOリングがなければ、燃料が漏れて正常に動かないです。

それで何とか入手しようと調べてみても、シャープはOリングだけの販売などはしていないようです。素人に火災の原因になるおそれのある部品交換をさせたくないのだと思います。とっくにファンヒーターの製造販売から撤退していますし。

でもこの寒波なので、なんとか汎用品の中からそれらしいサイズの耐油・耐熱のOリングを探して入手、装着して再組立しました。
しかし、サイズが微妙に違うのか、うまく燃焼しませんでした。運転を始めてしばらくしてエラー表示で停止してしまいます。

この寒い中、暖房がないのはつらいです。実際この修理作業中に、寒さで花粉症?から風邪になってしまい、月曜日は仕事を休まなければならない羽目になりました。

ファンヒーターをあちこち移動させるのも大変なので、OK-P46SRはソレノイドのアッセンブリー部品番号がわかるまでそのままにして、急遽代わりを購入することにしました。我が家のファンヒーターのうち2台は15年以上使用しているので、交代要員としても無駄にはならないと考えた結果です。

いろいろ機種を検討して、先週4日に万葉文化館に出かけた帰りに、Y電器に立ち寄り、日本AIC(というより"アラジン"の方が有名ですね)のAKF-L424Nを買いました。インターネットの相場より安い14,000円で購入できました。

まあこのメーカーは、主要部品を旧ナショナル製品から引き継いでいるので、それほど外れでもないだろうと購入したのですが、本当にタイマーの方式などそっくりです。
ただし、タンクキャップはシャープの「らくタンク」には及ばないものの、90度回転させれば開くので、ナショナル時代のネジ式より便利になっています。

今回の騒動で説明書を改めて読み直しましたが、やはりクリーニング(から焼き)は必ずシーズン終了時にやるべきですね。タールが溜まってからやっても効果はなさそうです。

我が家で一番古い1990年代のナショナル製ファンヒーターでも、今まで一度も「から焼き」はしていませんが、正常に動いています。
なので、ファンヒーターで「から焼き」(クリーニング)など不要と思い込んでいましたが、やはり説明書の指示に従わないとダメですね。
ナショナルでも取説に書いているので、これからはシーズン終了時にすることにします。

しかし、Oリング、どこに消えたのでしょうね。


なんとか風邪の方は治ったものの、花粉症の症状は治まっていません。この寒空にもう杉花粉が飛んでいるのでしょうか?


コメント
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