VTK といいうのは Visualization Tool Kit の頭文字の略で、容易に想像がつくようにデータの可視化ツールだ。
技術的には標準的な C++ で書かれており(一部、OS 依存の部分はもちろんあるが)、cmake というツールを使って各々の OS 向けにライブラリとしてビルドする。
医療系のソフトだと、まず OsiriX に3D構築のツールとして組み込まれて知名度が高まった。(だから、当然、Horos や HorliX にも使われている)
今でもアクティブに開発は続けられているが、新しい MacOS 向けの修正(M1 や Metal 対応)がやや遅れている。
VTK がどんなものかは見てもらった方がわかりやすいでしょう。
これは、サンプルコードを cmake のみで Mac アプリまで作成した例。
では、こちらはどうでしょう。
表示されている内容は最初のものといっしょですが、動作のさせ方が違いますね。
いったん、空の window が表示され、メニューからこの画像を呼び出しています。
これは、VTK のライブラリを MacOS のアプリに組み込んで使っているのでこうなっています。
実際のソフトは特定の OS 上で動き、UI などのパーツはその OS が提供するものを用いるので、実務的には後者の使い方が多くなります。