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知里幸恵と金子みすゞの作品語る 登別でフォーラム(北海道新聞)

2007-09-18 13:54:00 | アイヌ民族関連
知里幸恵と金子みすゞの作品語る 登別でフォーラム(09/18 13:54)
 【登別】登別出身で「アイヌ神謡集」の著者知里幸恵(一九○三-二二年)に関するフォーラムが十七日、市内中央町のホテル平安で開かれた。「同時代に生きた北と南の詩人 幸恵さんとみすゞさん」をテーマに、幸恵と同じ年に生まれた山口県出身の童謡詩人金子みすゞ(一九○三-三○年)を取り上げながら、二人の生き方や作品について講演や対談が行われた。

 幸恵の記念館建設を目指すNPO法人「知里森舎」が二○○○年から毎年、幸恵の命日の九月十八日前後に開いている。

 フォーラムでは、児童文学者で山口県長門市の金子みすゞ記念館館長、矢崎節夫氏が講演した。みすゞの遺稿を探し回り、全集を出版した経緯や、みすゞの「みんなちがって、みんないい」の一節で有名な「わたしと小鳥とすずと」などの作品を紹介。「幸恵さんとみすゞさんは深い優しいまなざしを持った詩人だった」と解説した。

 続いて、矢崎氏と北大大学院教授の小野有五氏が対談した。小野氏は、「二人とも悲しみを生きる力にしていた」と指摘し、矢崎氏は「正義も悪も丸ごと受け止める優しさが二人にはあった。多くの人にこの姿勢があれば、いじめも戦争もなくなる」と強調した。

 最後にアイヌ民族楽器トンコリの演奏も行われ、会場を盛り上げた。(徳永仁)


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