日高先生はやまねミュージアムでもお世話になった先生で、湊先生がとても尊敬をされていた先生でした。
私は、湊先生から日高先生の話を聞き、その存在を知ったのでした。
何度か清里にも来て頂いていたと思います。
ある時、飛行機に乗ったときに日高先生の昆虫の文章を初めて目にしたのでした。
「あっ、日高敏隆先生だ」と読んだのでした。
文書と共に宝飾品の写真か何かがデザインされていて、目を引いたのでした。
読んでみると、その文章が品が良くて、とても自然体で・・・。
あまりにステキだったので、その機内誌を持って帰って湊先生に見せたような覚えがあります。
日高先生の文章がもっと読みたいと思って本を買いました。
手元にあるのは『春の数えかた』。
私の感覚ですが、自然科学の方の文章は本当に元気が出て豊かな気持ちになります。
星野道夫さんもその一人です。
自然は人間が生きていく上での当たり前のことに気づかせてくれるような気がするのです。
私もそんなセンスを身につけ、誰かに「自然界はこうなんだよ」って伝えたいです。それが私の生きがいです。(それを職業にしているのですが(笑))
似たようなことをあとがきで椎名誠さんが書いていらっしゃいました。
抜粋しますね。
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それ以来、日高先生の名に親しみを抱き、これまでの日高先生のたずさわった殆どの訳書や著書を読んできた。そしてこの『春の数えかた』は動物への興味だけでなく、人間として生きることの喜びを確認できるすぐれた人生の思考の書という「かしこい美人」の本でもある、ということを確信したのである。
・・・・・・・・・・・
「かしこい美人の本」だって!
これは読まねば、でしょ。
日高先生の追悼の気持ちを込めて、もう一度、この本を読み直してみようと思います。
まだ読んだことがない方も一緒に追悼の気持ちで読んでみませんか?
日高敏隆先生のご冥福をお祈り申し上げます。
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N爺
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