監督 篠原哲雄
出演 山崎まさよし(花火) 真田麻垂美(ヒバナ)
鶴見辰吾(理人) 1996年
好き嫌い当てにならないオススメ度 ★★★★☆90点
篠原哲雄監督の『深呼吸の必要』を見て、この『月とキャベツ』に辿り着きました。
見た後だんだん効いて来る映画。
花火は1年以上前にロックバンドを解散し、それ以来曲を書く気になれず苛立っている。
緑が美しい自然の中ででキャベツを作りながら、古い廃屋の校舎で隠遁生活のような暮らしをしている。
或る日、白いワンピースの不思議な少女が、野原で一人踊っているのに出くわす。
バスに荷物を忘れたという。
それから、少女は花火の家に借りたお金を返しにやって来る。
少女は「ヒバナ」、花火のファンだと言う。なかば強引に花火の家に住み着く。
ヒバナはダンスが得意で、花火のピアノに合わせて踊ることが好きだった。
それから塀の上で月を見ることが好き。
少しずつ花火は変わって、曲を作り始めるが。
「花火の夏休みも終わりね。夏休みはずっと続かないから・・」
或る日、来た時と同じようにヒバナは消えて行った。
高校生のダンスコンクールにバスの事故で来られなかった少女がいた。
彼女は最後まで大好きだった花火の曲を聞いていた。
花火のオジ理人は二人の良き理解者。鶴見辰吾はこんなに良い味を出す役者だった?
好きな場面。
二人が丸ごと茹でたキャベツを食べるところ。キャベツがこんなに美味しそうに見えたのは初めてだった。
月に向かってヒバナは言う。、「私に力をください・・」
真田麻垂美、初めて見たが、かげろうのような儚い感じがする。
山崎まさよしは台詞は少なくても、アーチストとして才能のある人だなあ。
お伽噺の夢のような色彩が懐かしくて、胸が熱くなる。
説明を抑えてその代わりに「物たち」が語りかけて来る。
ヒバナが摘んで来た彼女のような白い野の花、黒板、ピアノ、白いカーテン、西瓜、天体望遠鏡。
白くひんやりした月はヒバナ、陽の光を浴びたキャベツは花火。
ヒバナは行ってしまったが、月夜にはふっと現れる。
花火が彼女を卒業するまで・・・
私も山崎まさよしさんのこの映画とても大好きです。
写真集まで買って最近また思い出したように開いて見たところです。
この映画せつなくなりますね・・・。
歌詞が脚本を呼んだのか、脚本が歌詞呼んだのかストーリーと主題歌もまたマッチしてますよね。
遊びに来てくださってありがとう♪
私が初めて香港映画の良さに目覚めたのが『恋する惑星』でした。
トニーはほんとに素敵ですね。
ネットで『月とキャベツ』の映画を知り見ました。
ほんとに自分だけの宝物みたいな映画ですよね。
篠原哲雄監督はまず、山崎さんで映画を撮ろう!と思い立ったそうですよ。
山崎さんの歌うシーンは素晴らしいですね。
現代のお伽噺、せつないけれど、この映画の雰囲気が大好きです。
いつか嬬恋の花火んちに行ってみたい!って思いました。
邦画で黒澤監督の映画を除くと一番好きな映画になりました。
HamStarさんちにも伺いますね♪
私もあいりさんの名前加えさせてもらいました。
また、遊びにきます。