愛国者の邪論

日々の生活のなかで、アレ?と思うことを書いていきます。おじさんも居ても立っても居られんと小さき声を今あげんとす

全国紙の社説は安倍首相の任命責任の中身と企業団体献金こそが温床であることはスルーだ!

2016-01-29 | 政治とカネ

テーマを視ると

国会における解明は当然にしても

甘利氏の「活躍」・首相の「盟友」論は華やかなのに

安倍首相の任命責任問題は回避している!

朝日新聞 甘利氏の辞任/幕引きにはできぬ 1/29 6:00
http://www.asahi.com/articles/DA3S12183081.html?ref=editorial_backnumber

「安倍首相が続投させる考えを繰り返す中での突然の、そして釈然としない辞任劇である」としながら、甘利氏側と告発者の双方を招致して、それぞれの言い分を精査すべきだ」としていますが、本来ならば、安倍首相が先頭になってやるべきことです。

「URや、URを所管する国土交通省とのかかわりも調べる必要がある」というのも、安倍政権の最大の仕事であるはずです。まして「疑惑のさなかに、自民党の中から気になる声が聞こえた」として「わなを仕掛けられた感がある」論については、安倍総裁の責任は大きいと言わなければなりません。

「現金を受け取った甘利氏の側が、あたかも被害者であるかの言い分」と安倍首相派お得意のスリカエ・ゴマカシ・デタラメ・大ウソが浮き彫りになります。憲法9条と集団的自衛権行使問題の時と同じです。

「趣旨のはっきりしない多額のカネが、いとも簡単に政治家に提供される。そして、政治家の側はよく知らない相手からでも当然のように受け取る」という「事態」が「日常的に行われている実態をうかがわせたとも言えるのではないか」ということを追及すべきです。

ところが「甘利氏には、難航を重ねた環太平洋経済連携協定(TPP)を、粘り強い交渉で合意に導いた功績があるのは間違いない」とほめたたえているのです。TPP交渉の経過と内容を視れば、このようなことを言えないはずですが、朝日のスタンスが浮き彫りです。

だから「安倍内閣にとっても、大きな痛手であろう」などと、心配し、励ますのです。しかし、国民目線が気になるからでしょう。「だからといって、閣僚を辞することで疑惑に幕を引くことは許されない。真相解明とともに、『政治とカネ』の問題にどう襟を正していくか、国会にも安倍首相にも問われている」と、一見すると批判的なことを言いながら、安倍政権を励ますのです。改めて、朝日のスタンスが浮き彫りになります。

毎日新聞  甘利氏辞任説得力を欠いた釈明だ 1/29 4:00
http://mainichi.jp/articles/20160129/ddm/005/070/084000c

「閣僚としてのポストは重いが、自分を律することはもっと重い」。甘利氏は記者会見でこう述べ、「けじめ」と引き際を強調した。だが、本当にそうだろうか。…政治家や秘書が口利きで報酬を得ることを禁じる「あっせん利得処罰法」に違反する疑いも指摘されている。秘書はUR側に係争の状況を確認したことは認めたものの、働きかけは否定したとされるが、徹底した究明が必要だ。「政治とカネ」をめぐる閣僚辞任は第2次安倍内閣発足から4人目だ。安倍晋三首相は甘利氏の続投を容認するような答弁をしていたが、これでは事態の認識が問われる。首相の責任は重大である。

読売新聞  甘利経財相辞任/秘書の監督責任は免れない  1/29 4:00
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/20160128-OYT1T50225.html

予算案の審議をはじめ、国政への悪影響を最小限に抑えるために閣僚を辞任する、という甘利氏の判断はやむを得まい。…「政治とカネ」の問題に対する国民の視線は厳しい。閣僚を辞任しても、疑惑に関する説明責任が果たされたことにはならない。甘利氏は、きちんと調査を完了し、甘利事務所と建設会社の関係や現金授受の全体像を明らかにすることが欠かせない。…それだけに、甘利氏の辞任は安倍政権の重大な危機と言える。第2次内閣以降、小渕優子経済産業相ら3閣僚が「政治とカネ」の問題で辞任しているが、今回の影響は格段に大きい。安倍首相は、「任命責任は私にある。国民に深くおわびしたい」と記者団に対して語った。…経済を最優先し、成長を重視する安倍政権の基本政策は堅持することが大切である。民主党など野党は、国会審議で、甘利氏の疑惑の追及を続ける構えを崩していない。疑惑解明も重要だが、内政、外交両面で建設的な論戦を挑むことが求められる

日本経済新聞 疑惑晴らせぬ経財相の辞任は当然だ 1/29 4:00
http://www.nikkei.com/article/DGXKZO96674010Z20C16A1EA1000/

甘利氏によれば、安倍首相はぎりぎりまで慰留したそうだ。記者団には甘利氏の会見を「丁寧に詳細に説明していた」と語った。政治とカネの問題を甘く見すぎていないか。首相は自身の任命責任をよく認識すべきだ政治とカネの問題は近年、政治資金で私物を購入するなど不適切な使途に焦点が移っていた。政治資金規正法の強化で露骨な現金授受が姿を消していたからだ。古典的な不祥事はなぜ起きたのか。「安倍1強」のもとで古い自民党が復活してきていないか。政界全体で襟を正す必要がある。

産經新聞 甘利氏辞任/金銭授受の異常さに驚く 1/29 6:00
http://www.sankei.com/column/news/160129/clm1601290002-n1.html

特定業者と菓子折りの紙袋に入った多額の現金をやりとりするような行為自体、異常である。…甘利氏が自らいうように「恥ずかしい事実」である。辞任の決断は当然だ。…閣僚を辞任しても、説明責任は果たされていない。自身、「調査は途上だ」とも述べている。道路工事をめぐる建設会社と都市再生機構(UR)などへの口利きの有無や、現金の授受や過剰な接待の趣旨についても明らかにしなくてはならない。…甘利氏を閣僚として続投させる考えを示していた安倍首相は、辞任を受けて「大変残念だが、甘利氏の意思を尊重する。任命責任は私にある。国民に深くおわび申し上げる」と述べた第2次安倍内閣以降での閣僚の辞任は甘利氏で4人目だ。多すぎる。第1次内閣が相次ぐ閣僚のスキャンダルで次第に崩壊した過去を忘れたわけではあるまい。国内外に、喫緊の重要課題は山積している。安倍首相には気を引き締めて、政権運営にあたってもらいたい

中日/東京新聞 甘利氏閣僚辞任/「口利き」全容解明せよ 1/29 8:00
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016012902000145.html

政治がカネで動かされることがあってはならない。全容解明に引き続き努めるべきである。安倍晋三首相の盟友で、内閣の要でもある甘利氏の閣僚辞任は、首相にとって痛手に違いない。甘利氏は来月四日に署名式が行われる環太平洋連携協定(TPP)交渉に携わっており、首相自身は、閣僚を続投させる意向だったようだが、政治資金問題を抱えたまま閣僚に居座り続けるのは適切でない。閣僚辞任は当然だろう。…閣僚を辞任したとはいえ、国会議員としての責任もある。幕引きは許されない。きのうの記者会見はあくまでも甘利氏側の中間報告であり、全容が解明されたわけではない。

引き続き自らの手で調査を進めるべきではある。同時に国会での究明も必要だ。いまだに政治はカネで動かされているのか、国民の疑念は募る。国会は関係者を証人や参考人として呼び、徹底的に究明すべきだ。… 甘利氏自身も国会議員として政治倫理審査会に進んで出席するなど、説明を尽くすべきである。

自民党内では「告発した事業者のあり方も『ゲスの極み』」(山東昭子参院議員)「わなを仕掛けられた感がある」(高村正彦副総裁)と、甘利氏を擁護する発言はあったが、責任を追及する声がなぜ出てこなかったのか。「政治とカネ」に対する国民の目は厳しい。それを忘れているのなら、政権の緩み、権力のおごりとの批判は免れまい。政権全体で厳に反省すべきである引用ここまで



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