50歳からの海外移住生活

風とカモメの街に暮らして                               

ショックな気持ちは、隠しきれない

2018-05-24 22:32:53 | 海外生活
2か月近く滞在した日本から帰ってきて、残念なことは、生徒さんが、かなりの数、やめてしまったことだ。
もし、日本に帰らず、ずっとここで、教え続けていれば、失うことがなかったかもしれない生徒さんたちもいる。

初めから、この春に辞めるとわかっていた人たちは、いる。

ダルシアは、私が一番最初、ここでピアノ教室をスタートした時、2009年から、来ていた。
その当時、彼女は、7歳か8歳だった。

地元のローカルペーパーで広告を出して、一番最初、4人だけ、生徒が集まった。
その時に来てくれたのが、彼女だった。
両親ともにジンバブエ人、お母さんは、きちんとした人だった。
他の3人は、1年、2年、3年後などに辞めてしまったけど、ダルシアだけは、9年も在籍していた。
その間、私が親の介護や、看取りなどで、日本に帰って、またこちらに戻ってきても、必ず、もどってきてくれた。
はっきり言って、彼女は、Slow Learnerだった。なかなか、覚えてくれない。練習もしてこない。
でも、やめたいと言ったことは、なかった。根気よく来てくれたのだ。
レッスンの途中でも、あくびをすることが多かった。
それでも、毎週、欠かさず来てくれた。

そんな彼女も、何とか、頑張って、この春、グレード3を取得することができた。
彼女は演劇部に所属していて、おまけに新聞配達のアルバイトもしていた。
そんな彼女が、このグレードだけは、どうしても受かりたいということで、私も彼女も必死だった。

今年は学年最後ということで、GCSEの試験もあるということで、ピアノは卒業と言ってた。
正直言って、私もやれやれ、という気持ちだった。


年輩の生徒のアラン(多分、60代後半くらいではないかと思う)は、全くのビギナーから始めて、
2年間、殆ど休むこともなく通い続けてくれた。

最後のレッスンの時(日本に帰る前)私がショパンのNocturne in C sharp minorを弾いてみせた時、
彼は、感動して、涙ぐんでいた。
「すごくいい音楽を聴かせてもらったよ」と言ってくれた。

彼は、ちょうど長年勤めていた仕事を失ったばかりだった。
裕福でない人だが、ピアノを楽しんでいる様子だった。
でも、日本から帰る前、私がメールを送ると、「残念ながら、新しい仕事はきつくて、今まで見たいに時間が取れないので、ピアノのレッスンには行きたくても行けない」という返事が来た。
熱心な生徒さんだけに残念だったけど、仕事が絡んでるので、やはり、彼は、遅かれ早かれやめていただろう。


キャロルは、60歳。今年になってから来た生徒さん。
彼女の場合は、弟さんのビジネスのお手伝いをしていたが、弟さんがそのビジネスをほかの人に譲り渡し、リタイアしたことで、キャロルは仕事を失ってしまった。

余分な収入がなくなったので、ピアノも辞めざるを得ないといってた。
でも、また必ず戻ってきたいと言ってくれた。
こんな風に言ってくれても、殆んどの人は戻ってくることがないのが現状だ。


もう一人、去年から熱心に、時には週2日、集中して通って来てくれたベトナム人のマリア、
彼女も辞めてしまった。
4月からキプロス島に移住するのだと言ってた。
夏はイギリスに戻ってくるから、その時はレッスンに来たいと言ってた。


そして、最後にMちゃん、家族同然のようにしていた日本人とイギリス人のハーフの子。
彼女は、やはり8歳の時から通って来てくれた。
一番、熱心で、ピアノが大好きな子だった。
頭が良くて、礼儀正しくて、ずっとピアノを続けたいと言ってた。

今年の春、グレード5をdistinctionで、受かった。

私が日本に帰る前までは、又私が、日本から帰ってきて、レッスンに来るのを楽しみにしている様子だった。Theory5を教える予定だったが、私のレベルでは、教えるのが、なかなか難しくなってきそうだった。
でも、私と一緒に弾き語りで、歌を歌ったり、(Jpopなど)レッスン以上に、楽しい時間を過ごした。
家族を招いて、一緒に食事をしたこともあった。

そんな彼女から、突然、「考えに考えたけど、やっぱり、続けられないから、やめます」という電話があった。そんな予感は、どこかでしていた。
でも、やっぱりショックだった。
彼女は、6年間、熱心に通ってくれた。一緒に犬の散歩にも、ついてきてくれた。

そんな彼女も学業が忙しくなったことと、ボーイフレンドが出来たこと、家庭の事情もあり、やめることに決めたという。
残念だけど、仕方ないと、自分に言い聞かせるのだけど、どうにもこうにも、淋しくて仕方ない。

この仕事、お金をもらうだけの仕事ではない。
時には、色んな相談をされたり、こちらも、色んな勉強をさせてもらったり。

そうなんだ。私は、ピアノを教える仕事で、本当にいろんなことを教えられた。
一人ひとり個性がちがうから、難しいこともあるし、楽しいこともあるし、いろんなことを
乗り越えてきた。

親の遠距離介護のため、日本とイギリスを行ったり来たり、自分も病気になったり。
でも、乗り越えて来られたのは、この仕事があったから、とも思える。
仕事をすることが、自分にとって、心の支えになってきた。

そして、新しい生徒さんも、二人ほど来てくれることになった。

今までの生徒さんも、合わせて昔に比べたら増えた。
その分、その人に合ったレッスン内容にしないといけない。
レッスンの準備の時間も、その分、要するようになってきた。

だけど、やっぱり好きな事を仕事に出来るのは幸せだと思う。
頑張らないと。。。




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