全色弱を語る。そして方言もあるよの巻。
昨晩、お猪口を傾けながら六角精児さんのラジオ番組を日本放送協会のネットラジオらじるらじるの聞き逃しで聞いていたら、六角さんが、僕は「全色弱」なのでと発した言葉に愕然としてお猪口を落としそうになりました。
えっ、私と同じ「全色弱」なのかと思ったと同時に同朋は結構いるのだなとなぜだか得心させられたのです。
「全色弱」とは色覚異常がある人を指し、例えば赤と緑が判別できなかったり紫と青が同じに見える人の症状の事です。私の場合だと、柿の実やグミの実などは熟しないと渋いのですが、木になっている実が赤く熟しているのかまだ緑のままなのかが判然としないのでわからないままもいで食べるので渋い時があるのです。
また、若い時仕事の関係で書類を作成した時青色で塗り潰さなければならないことがあり、私としては青色だと思って塗ったのですが、相手の人から「どうして紫色で塗ったのですか。」と不思議そうな眼差しを向けられたことがありました。私が青色だと信じていたのが紫だったのです。
長く人生を経てきましたが、生きる上で多少の障壁はありながらも楽しく生きさせていただいています。
ただ、仕事の選択の際大変困りました。私が高校生だったころ、げーにもかなわず医師を夢見たことがありました。しかし、担任の先生から「お前は全色弱だから医学部にはいかれない。試験は受けられない。」と、あっさり告げられたのです。今では考えられない事ですけど、確かにその頃は、色覚異常だと理系の学部のほとんどは試験すら受けられませんでした。今頃は、垣根は取り外されているようでよかったなと思いますが。事程左様に職業の選択の自由がなかった時代もあったのだと今さながら思い出しました。
ところで、自分でもげーにもかなわぬことだと思っていましたが、担任の先生にしてみれば本当はこう言いたかったのではと思います。先生はにこにこしてましたが、そんなことはおくびにも出しませんでした。
「お前の学力では高望みだ。身の丈を知れ。」とね。鬼籍に名前がある先生の名誉のため申し上げますが、先程のような言葉は絶対に吐きませんでした。
ところでこれからは方言シリーズです。
◎げーにもかなわない
とてもかなうはずがない事を言います。前段の場合だと、とてつもない高望みでしょうか。若気の至りかも知れませんが、夢を抱くことは青春の特権なのではなかったかと最近思うようになりました。


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