「症状がないのはおかしい事？」

先月から強いめまいと耳鳴りで来院されている患者さんを、PCRTで治療しています。
去年の9月に突発性難聴になり、それからずっと耳鳴りとめまいの症状で悩まされていました。

それが今月に入ってからめまいが一度もなく、耳鳴りも減ってきて明らかに症状に変化が出ているとのこと。
しかし、症状に対する不安や学習が強く、改善してきていることを受け入れられないようです。
今日もそのことに緊張反応が出ました。

話をしていると、「今月は症状が出ないからおかしいなぁ～」とおっしゃっていました。
いつの間にか症状がある自分が正常な自分という認識にすり替わってしまったようです。
PCRTで言うセルフイメージが強い状態です。

症状のない自分を受け入れることに何か抵抗やブロックがあるのかもしれません。
症状がなくなると失うものがあるのかもしれません。
潜在意識は自分ではわかりにくいものです。
次回以降この辺の問題を診ていこうと思います。

あと、今日いらっしゃった新患の学生さんも色々とつらい症状を抱えていました。
症状があるためできないことが多く、色々と制限をしている状態です。
学校も遊びも好きな事をやりたい時期ですが、諦めていることもあると思うので、早く良くなって欲しいです。

一方で、早く治してあげたいと思うと、症状を追いかけてしまいがちになるクセがあります。
気を付けなければなりません。
そういう時はいい結果がでません。
症状に振り回されず、何を見ているのか焦点がずれないようにしなければと改めて気づかされました。

患者さんを治療していると色々勉強になります。
その学びを治療に活かしていきたいです。

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