特定非営利活動法人 被災者応援 愛知ボランティアセンター 公式ブログ

2011年3月17日設立。孤児遺児応援活動、被災地ボランティア活動等、現在進行形で被災者応援活動を行っています。

[岡山応援 第13報]【8/10-11岡山ボラ メンバー募集中】週末に玉江さんに会いに行ってきました。

2018年08月06日 10時49分46秒 | [平成30年(2018年)7月豪雨]岡山県八掛町ボランティア

こんばんは。スタッフ田中です。

先週7/27-28に予定していた岡山ボランティア活動が台風で中止。
8月1週目は、夏休みのため大型バスが出払っていて借りれないため、次にボラバスで岡山へ行けるのは8/10-11・・・

前回ブログで活動すると皆さんにお願いしていた、玉江さんは今どうお過ごしなのだろう。
豪雨から間もなく1か月。
1か月そのままの状態のお宅がどうなっているのだろうか。
「そのまま」なわけは絶対になく、腐敗がすすみ、危険な状態のなかで玉江さんが暮らしていらっしゃることは考えなくてもわかる。
そう思ったら、いてもたってもいられなくなり、
8月3日(金)夜に名古屋を出発。
4日(土)に矢掛町役場で、矢掛町建設課の島村さんと合流し、狭い山道を案内していただき、
スタッフと岡山県矢掛町の玉江さんのお宅へ行ってきました。
愛知ボラセンの矢掛町での活動は、矢掛町役場からの要請に応えての活動です。

玉江さんのお宅のすぐ裏の山が豪雨で崩れて台所を押し倒していました。

(写真は代表久田です。)


(写真は玉江さんの掲載許可をいただいています。)

この日の矢掛町の気温は名古屋よりは低かったものの、猛暑!
田中のiPhoneが高熱で途中起動不可と表示が出る程でした。
(ちなみにこんな表示初めてみました。クーラーボックスに入れると復活しましたが・・・)

熱中症にならないよう、前半は20分に1回、後半は15分に1回の休憩を取りながら慎重に、丁寧に活動を進めました。


この日は玉江さんの息子さんもいらっしゃり、一緒に活動をし、途中ガリガリ君を差し入れてくださったり、

地区の民生委員さんからは、「本当にありがたいなぁ~」と甘~いスイカもいただきました。

 


 私はたくさん玉江さんとお話ししました。
大雨が降った時、どうすごされていたのか。
土砂が流れこんできたときのこと。
このお宅で過ごされた時間(65年間)のこと。
亡くなったご主人のこと。
いろんなことを玉江さんから伺いました。

「26歳の時にこの家に来て65年、こんなことになったのは初めてだ。」
「あと少しの命なのに、なんで今何だろう。なんで私何だろう。私がなんかしたのだろうか。」

崩れた台所から仲間たちが丁寧に運び出したたくさんのお湯のみを見ながら、
「さびしいなぁ」「ありがとなぁ」と繰り返しおっしゃいました。


私たちは台所の裏側から土砂の撤去をすすめていました。
玄関から台所へ入る扉は、土砂に押し流された棚でふさがれています。
その棚の中のものを移動し始める玉江さん。
行ったり来たり。
中にあった物をどかした後、玉江さんは素手で奥の泥を出し始めました。

代表のお話の通り、とても91歳には見えないぐらい元気な方!!!
でも素手ではとても危険。

<玉江さんはここが気になるんだなぁ>と思い、
時間が経つとまた奥から泥が流れてきてしまうけれども、
見えるところだけでも、今だけでも、と思い、私も棚の泥をかきだしました。

しかしそのあとも、気が付くと何度も何度も玉江さんはその場所の泥を手で出そうとします。
この棚が玉江さんの【本当に何とかしてほしいと思っていた場所】なのだと私は思いました。

午後からは、 台所の裏側からの土砂撤去、棚の解体、中から出てきた家財や大切なものの整理と3チームに分かれて活動。
棚は壊してくれてかまわないと玉江さんがおっしゃるので、のこぎりで解体。
私たちが帰る前には棚は運び出し、向こう側がみえるようになりました。

私たちが到着した際の玉江さんも元気いっぱいな方でしたが、
解体した棚が運び出された後の玉江さんは、どこかほっとしたような安心したような表情をされていました。

ボランティア活動とは、
誰かの力になるのだということは、
本当に必要なこととは、
それが何かを考え知る、私にとって大事な時間を過ごすことができました。 

「あんたが嫁や娘だったらなぁ~」
冗談交じりに笑いながら話す玉江さん。 

誰かの力になるということは簡単ではありませんでした。
誰かの力になるということは、崩れてしまったものをどかしたりするだけの【作業】ではありませんでした。

玉江さんの笑顔が見られて本当に良かった。
玉江さんの心に触れることが出来て本当に良かった。

そして私たち愛知ボラセンと、そのボランティアさんたちが7年積み上げてきた、
この私たちのボランティア活動がもっと誰かの力になれればいいなと思いました。

帰り道、笠岡市のぞうきんプロジェクト@笠岡さんに顔を出し、冷たいかき氷をいただきました!!
笠岡市民の方々が中心になって立ち上げたボランティアセンターは、
とても雰囲気が良く、なんだかあたたかく、素敵な方ばかりでした。

矢掛町で【テンペ】という文字が気になって寄ったお店では、「どこから来たのー?」という会話から、
「食べながら帰って!私たちのために本当にありがとう」と美味しい串揚げの差し入れまでいただきました。

(テンペは岡山の生産率が日本1だそうです!!「テンペ」が気になる方は調べてみてください☆)


ボランティア活動をすることを「すごいね!」と言われることがしばしばあります。
でもすごいことじゃない。誰にでもできることなんですよね。
これからも、名古屋でも被災地でも、それぞれが出来る事して1つのチームで活動できる団体でありたいなと思います。


 と、ご報告しましたが、、、

玉江さんのお宅、まだ終わっていません。どかした棚のうしろはこうなっています。

今週末も継続して活動を行います。

スタッフ武内は「また次の週末きますね」と玉江さんと最後に話していました。
次の土曜の活動で台所の土砂をなんとか取り出せると思います。

ご都合がつく方は、ご協力いただけないでしょうか。
大型バスは43人分の座席があります。
私たちは一人でも多くの方と一緒に、チームで活動することを願います。
どうかお力添えいただけないでしょうか。

今週末の活動で、玉江さんのお宅の裏の台所も、この棚の奥もきっと片付くと思うのです。片づけたいんです。
そして、その他にも困っていらっしゃる方のお力になりたいんです。

どうか検討をお願いいたします。

8/10夜出発 11日帰名のボランティア活動のお申し込みはこちら→中部キャラバンHP

 


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