特定非営利活動法人 被災者応援 愛知ボランティアセンター 公式ブログ

2011年3月17日の設立から7年。孤児遺児応援活動、現地ボランティア活動等、現在進行形で被災者応援活動を行っています。

豪雨災害ボランティアバスに関して

2017年07月09日 20時21分44秒 | 平成29年九州豪雨

代表の久田です。

朝倉市大福地区在住者さんから、以下のようなコメントを頂きました。
>ボランティアなのに金とるのかよwww
>被災地にいるが素人は来るなよww
>ジャマや
>お前らも被災地をネタによう金儲けできるよなグズども

朝倉市大福地区も甚大な被害があり、在住者様にはたいへんな状況にいらっしゃることが推察される中で、
コメントをくださったことを、まずお礼申し上げます。

九州北部豪雨水害をきっかけに初めて愛知ボラセンのブログ、HPをご覧になられる方もいらっしゃることと思います。
少し丁寧にいろいろなことをご説明する必要があると思い、コメント欄での返信ではなく、
新規投稿の形で、ご説明させていただきます。

まず、このボランティアが旅行会社主催の「ツアー」で、参加費2万円に違和感を抱かれる方がいらっしゃると思います。
この形式には、私自身が強い違和感を覚えてます。
しかし、旅行業法という法律の関係で、広く一般に参加者を募る場合は、
資格をもった旅行会社の主催でなければならないということになっています。
この法律の遵守を昨年になって所管の観光庁が強く指導し、
昨年より全国的に参加者を広く募集するボランティアバスは、この形をとらなければならなくなりました。

宿泊を伴う場合は、第1種または第2種の旅行業者でなければなりません。
㈱中部キャラバンさんは第2種旅行業者です。
JTBや日本旅行のような全国区の有名旅行代理店ではありませんが、
愛知県内では学校の修学旅行や遠足などを広く取り扱っていらっしゃいます。
私は東海高校で教員となり今年で38年目ですが、
海外研修以外の学校行事はすべて中部キャラバンさんにお世話になり、
寺野社長は中学・高校の後輩でもあり、なにかとお世話になっています。
また、担当の方も毎週のように学校に来られています。
こうした経緯があり、中部キャラバンさんにはたいへんご面倒をおかけしながら、
被災地ボランティアバスを出せています。

参加費2万円ですが、大型バスを借りる場合は、それなりの経費が必要となります。
個人で自家用車を相乗りすれば、経費はその半額くらいになるかもしれません。
それであっても「参加費」的な経費は必要となります。
そして、愛知県から福岡県までの往復約1,500kmを参加者が夜通し交代しながら運転することになります。
帰途は活動をしての運転となり、精神的にも肉体的にもかなり辛いものがあります。
中部キャラバンさんが今回手配してくださるバス会社は、鯱バスさんです。
愛知県内に100社以上のバス会社がありますが、国土交通省から安全性で3つ星を得ているバス会社は10社ほどしかありません。
鯱バスさんはその3つ星のバス会社です。



また、名古屋駅・福岡駅の夜行バスの運賃は、週末に往復すると2万円前後です。
参加費2万円は、名古屋から福岡県内または大分県内の被災地まで行くバスとしては、かなり廉価に設定しているつもりです。
「金儲け」は考えたこともありません。

 

私たちはボランティアですから「素人」です。
今、まだ雨が降り続いています。
自衛隊、消防、警察、重機をもった専門業者さんによる、被災者の救出が優先されるべき時期です。
今は、私たちのような「素人」が行くべきではありません。
天候が回復し、状況が落ち着いてきた時は、むしろ私たち「素人」の出番と考えています。

被災者応援愛知ボランティアセンターは宮城県石巻市牡鹿半島十八成(くぐなり)浜に150回以上のボランティアバスをだしています。
この事実だけでも、愛知ボランティアセンターが被災者の皆さんに寄り添った活動を続けてきているからこそといささか自負をしています。
2011年6月末から、愛知ボランティアセンターは十八成浜での瓦礫撤去活動をはじめました。
東日本大震災から3ヶ月たっても、十八成浜はほとんど瓦礫だらけでした。
その年の5月、十八成浜避難所にいた阿部恭一さんは、日本テレビのインタビューに答えて、
「自衛隊に1日でも早く、瓦礫を撤去してほしい」と言われましたが、残念ながら自衛隊は1日も瓦礫撤去にくることができませんでした。

想像してみてください。
東日本大震災の瓦礫撤去を専門の業者さんがおこなったとしたら・・・
当然、そのための費用はすべて税金です。
そして、全国から業者さんを投入できたとしても、被災者に寄り添った丁寧な瓦礫撤去を短期間ですることはできなかったと思います。

愛知ボランティアセンターは、瓦礫をゴミとは思ってはいません。
被災者の「生活していた証」と考え、できるだけ丁寧に扱ってきました。
それは十八成浜の皆さんがよくわかってくださっていると思います。

愛知ボランティアセンターは、2011年6月末から8月末までの毎週末、
大型バス2~3台のボランティアさんが参加して、十八成浜の瓦礫を撤去しました。
私自身も2011年8月は夏休みを利用して、公民館的施設に約30泊し、活動の先頭に立ちました。
その結果、牡鹿半島にある地域の中では、まっさきに瓦礫をなくすことができました。

その後も、愛知ボランティアセンターは、兵庫県京都府豪雨、熊本地震、茨城県常総豪雨など
各地の自然災害にボランティアバスをだしています。

私たちは「素人」ですが、瓦礫撤去にはそれなりのノウハウを持ったボランティアさんが大勢います。
スコップやツルハシ、土嚢袋などの瓦礫撤去に必要なものは自前で用意していきます。
そして、経験豊かなボランティアさんを班長として、活動します。
必要な打ち合わせは、バス内で行っていきます。
さらに、被災地の災害ボランティアセンターには事前の連絡を密にしていますので、
被災地に着くと、すぐに活動に入っています。

愛知ボランティアセンターのボランティアバスで参加した40人と、
被災地の災害ボランティアセンターで初めて顔をあわせた40人とは、
同じ40人でも活動量は明確な違いがあり、
愛知ボランティアセンターのボランティアさんの活動量は1.5倍くらいになります。
指揮系統が明らかで、それなりの経験があり、前夜から関係が作られているからです。
「素人」ですが、これまでの6年間の活動の中で、経験が蓄積されています。

 

しかしながら、被災地の皆さんの心を傷つけることのないように、
今回も、精一杯、丁寧に活動をします。
丁寧な説明の機会を与えてくださり、活動への注意喚起をしてくださった朝倉市大福地区在住者さんの投稿に感謝申し上げます。
一刻も早い復旧復興の一助になれるよう努力します。

また、今回、初めて参加される方、活動への不安をお持ちと思いますが、どうぞ私たちの活動にご参加ください。

 

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愛知ボラセンは (阿部邦子)
2017-07-09 22:01:08
私は東日本大震災の被災者です。命が助かったことが奇蹟と思えるような大災害で、40年続けた民宿の建物もあとかたもなく流失、町はがれきだらけの荒野となりました。
たくさんのボランティアさんが日々、いらしてくださいましたが、当時、避難所のスポークスマンを担っていた私には、辛いと思える言葉をたくさん聞きました。
「いつまでも被災者なんかになってないで、自分たちも頑張ろうと思わなきゃ」。・・・・・その言葉を聞いて、泣き崩れたお年寄りたちがたくさんいました。私はみんなに言いました。『今の私たちは息をしているだけでもう、精一杯頑張ってるんだから、今はこれ以上、頑張ろうって思う必要はないよ!!」
また、がれきの山を見て、『ごみに囲まれた被災者たち』と言う言い方をなさったところもありました。私の心に大きなとげが刺さりました。
いろんな考え方はあるでしょうが、少なくとも私には、がれきは『ごみ』ではありませんでした。私たちが住み続け、これからも一生住めると信じていた家の、屋根でした。壁でした。土台でした。
そのがれきを、愛知ボランティアは『整理させていただきたいのですけど、よろしいでしょうか」と聞いてくれました。私は 重機もないのに、無理だろうと思いつつ、『お願いします』と応えました。
そうしたら、毎週、100人、200人の体制でいらしてくれて、がれきを一つ一つ丁寧に、手作業で片付けてくれたのです。
『せっかく来てやったのに』というのではなく、『お手伝いできることがありましたら」という姿勢に、とても嬉しくなりました。
被災者の方のお気持ちはほんとうによくわかります。
苛立ちも悲しみも悔しさも空しさも絶望も、 本当に良くわかります。
まさに私(たち)がそうでしたから。
でも、気持ちのあるボランティアさんもたくさんいらっしゃいますし、行政の手が届かないところに心を添えてくださる方たちもおいでだと分かっていただけたらと思い、筆をとらせていただきました。
がれき撤去だけではなく、その時々で、被災者のニーズはかわります。
その時々に、被災地の状況と被災者の心に添ってくれるボランティアを、私は『立体的な、生きたボランティアをしてくださる方々』と言わせていただいています。
そうしてそういう方々とは、『支援してやる』『支援されている』、といった一方的なものではなく、『支援してくださってありがとう、あなたたちも被災地においでになったからには何かを学んで、いざと言う時に役に立ててね』と言う関係になれるのです。
私たちは6年の年月を経てようやく、高台の復興市営住宅に移れたばかりで、周りの景色や心の復興はまだまだですけど、何とか歩き続けようと、ようやく思えるようになりつつあります。
どうか 一日も早く、幾分かでも落ち着いた生活ができますように、心から祈っております。
Unknown (阿部邦子)
2017-07-10 07:47:52
きちんと事情を話させていただきます、との代表の姿勢に感銘。
被災を受けた方の気持ちは本当に分かる、そうしてボランティアさんにもいろいろおいでになることもわかる、その立場として公平に話させていただいたつもりです。
修羅場というかまさに渦の中にいる時には少なくとも私は素直になれず、否定的な視点、拒絶感も強く
「あなたたちに私たちの何が判るって言うの」と思いました。
でもいつかはきっと分かってもらえます。焦らずに、愛知ボラセンらしい活動をこれからもどうかよろしくお願いします。
継続こそ力なり。
頭がさがる思いです (鈴木謙太郎)
2017-07-10 10:31:41
久田さん 愛知ボランティアセンターのみなさま
気を付けて行ってらっしゃい!
呉々も怪我なく お戻り下さいます様 お祈り申し上げます

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