愛知ボランティアセンター、理事長の久田です。
愛知ボラセンは、被災者が安らぎのある生活になれるような応援活動をしたいと考えています
十八成浜でも、フィリピン・キナタルカン島でも、他の地域でも、応急段階で丁寧な活動をして、被災者との基本的な信頼関係を築き、
ささやかな知恵を提供し、被災者の皆さんが前向きな姿勢になり、継続的に自立的な活動ができるような応援方法を提供したいということが、
愛知ボラセンの被災者応援の基本的な考え方です。
貧しいから不幸とはかぎりません
キナタルカン島は約10人家族が、1日100ペソ(約300円)で暮らすフィリピンでも最も貧しい島の一つです。人口は約8,000人。
とても貧しいのですが、一方で自然は豊かで、島民の心も豊かで、キナタルカン島の人びとはこの島で暮らしていることを積極的に選択しています。
貧しいから不幸ではなく、貧しいけれど幸福であり、日本にはない「地上の楽園」のようなものをキナタルカン島に私は感じています。そして、私といっしょにキナタルカン島を訪れた愛知ボラセンのボランティアさんたちも同じようなことを感じ、ほとんどの方がまたキナタルカン島を訪れたいと考えています。だからこそ、なんとか少しでも応援したいと思っています。
復興プラン① エンゲル係数をさげる
愛知ボラセン・キナタルカン島スタッフのルーさんの提案で、昨年末に「CO-OPキナタルカン」を起ち上げ、
愛知ボラセンは初期活動費として20万円を提供しました。
「CO-OPキナタルカン」はお米の共同購入グループです。貧しいキナタルカンの人たちはお米を小量で買わざるをえず、割高になります。
それを共同購入することで少し安くお米を買えるようになります。
そして実績を積み重ねていくことで、政府米のようなより安いお米を購入する権利を得ることができるようになります。
キナタルカン島が属するサンタフェ町のホセ町長はその後押しをするといっています。
CO-OPキナタルカンで組合員家庭のエンゲル係数を下げ、家庭の購買力をあげることができます。
復興プラン② スタディー&ボランティアツアー客で「外貨」を獲得する
設備投資がかからず、島の魅力を最もよく伝えることができることとして、日本からのスタディーツアー客をキナタルカン島に誘致したいと考えています。
この案件をキナタルカン島のNGO組織であるFOUR MPPPの皆さんに提案しました。
キナタルカン島がリゾート地になることを島民も私も望んでいません。今の暮らしが劇的に変わることも望んでいません。
1回5人前後の小規模、島滞在3泊~4泊程度の日程で、参加者があればいいと私は考えています。
2015年8月のボランティア&スタディーツアーでは、
①FOUR MPPPの皆さん(約20人)とともに、旧日本軍の兵隊が隠れて、レイテ沖の米軍を見張っていた壕の清掃をしました。
キナタルカン島では、日本兵と島民との戦闘はなく、米軍も上陸はしませんでしたから、レイテ島のような悲惨な状況にはなりませんでした。
大きな台風が来たときに、島民の避難所として気持ちよく使えるようにするために、清掃をしました。
また、この日は8月14日で終戦記念日の1日前でしたので、レイテ島に向かって、皆さんとともに黙祷をささげました。
②子どもたちといろいろな遊びで楽しみました
島岡さん・高崎さん=けん玉
けん玉を連続10回できると、1日目は高崎さんがもってきた日本手ぬぐい、2日目は板倉さんがもってきたチェキで記念写真。
その場で写真がもらえるチェキはとても喜ばれました。
河合さん・田口さん=バレーボール
50年前にバレーボール部員だった河合さん。バレーボールを数個持参。田口さんはソフトバレーで今も活躍中。
ハグダン小学校にバレーコートがあり、みんなで楽しみました。
山田さん=テニス
テニス歴30年以上の山田さんはラケットとボールを持参。ハグダン小学校の台風で吹き飛ばされた校舎跡が、少し小さなテニスコートにぴったり。
松井さん兄弟=ダンス
音楽歴の長い松井ブラザーズは兄弟そろって先生。ハグダン小学校で子どもたちと歌とダンスで交流しました。
板倉さん・河合さん・ 神保さん=折り紙
女の子には折り紙、男の子には紙飛行機を教えました。これも大喜びでした。
今後も、参加者の皆さんの特技を活かしながら、キナタルカン島の大人とも子どもたちとも交流していきます。
スタディーツアー誘致は、2016年に50人程度、2017年に80人程度、2018年に120人程度の参加者を想定。
Tシャツなどのおみやげなどの販売も計画しています。
キナタルカン島への経済効果は、初年度で約90万ペソ。ささやかな経済効果ですが、島民約25世帯分の年収となります。
現地スタッフ・ルーさんの日本語能力向上がこのプログラムのカギ
このプログラムの成否の鍵を握るのは、島民と日本人スタディーツアー客をつなぐ愛知ボラセン・現地スタッフのルーさん。
ルーさん日本語を独学で学び、ある程度の日本語会話能力があります。
ツアー客誘致となると、日本語で参加希望者とのメールのやりとりもできなければなりません。
ルーさんの日本語能力を飛躍的に高める必要があります。
ルーさんを日本に招き、2ヶ月の語学研修を実施しています
ルーさんの日本語能力を向上させるために、9月末からルーさんを日本に招き、2ヶ月の日本語レッスンを実施しています。
ひらがな、カタカナをほぼおぼえ、今は漢字の勉強をしています。また十八成へも行き、追悼キャンドルづくりにも参加しています。
春日井の島岡さんのお宅でホームスティのお世話になり、日本の様々な文化も学んでいます。
ルーさんの語学研修のための費用は、渡航費、語学研修費、生活費などで約30万円になります。
キナタルカン島応援&ルーさんの語学研修経費に出資&寄付にご協力ください
そこで、皆さんにお願いがあります。愛知ボラセン・キナタルカン島応援活動に出資またはカンパをしてください。
①出資 1口=50,000円
2020年までに、スタディー&ボランティアツアーで収益が出た場合、全額返金します。
お礼=現地集合のスタディー&ボランティアツアーに参加される場合、
ツアー現地参加費(航空券、空港税、燃油代は別途)を、1口10%OFF、2口は20%OFFとさせていただきます。
なお、収益がでるように最大限の努力はしますが、収益が出なかった場合は返金できないことをご承知おきください。
②寄付 1口=5,000円
お礼=キナタルカン島特製Tシャツ
※ご協力頂ける方は、下記お申し込みフォームより、お申し込みください。
http://aichiborasen.org/philippines_kampa
2016年スタディー&ボランティアツアー予定 (募集は今後行います)
◎久田と行くキナタルカン島スタディー&ボランティアツアー
①3月22日(火)~27日(日) 定員10人 参加費15万円(予定)
②8月11日(木)~16日(火) 定員10人 参加費16万円(予定)
※航空券、燃油、空港税、食費、宿泊費など含みます。
◎セブ空港集合・解散スタディー&ボランティアツアー(予定)
参加費7万円(予定) 航空券などセブ空港までの経費は別途負担
最低催行人員2人 日程応相談
①セブ空港集合4月30日(土)/セブ空港解散5月5日(木)
②セブ空港集合6月11日(土)/セブ空港解散6月16日(木)
③セブ空港集合7月28日(木)/セブ空港解散8月3日(水)
④セブ空港集合8月4日(木)/セブ空港解散8月10日(水)
⑤セブ空港集合8月18日(木)/セブ空港解散8月24日(水)
⑥セブ空港集合8月25日(木)/セブ空港解散8月31日(水)
⑦セブ空港集合9月1日(木)/セブ空港解散9月7日(水)
⑧セブ空港集合9月8日(木)/セブ空港解散9月14日(水)
⑨セブ空港集合9月15日(木)/セブ空港解散9月21日(水)
⑩セブ空港集合12月23日(金)/セブ空港解散12月29日(木)