世相を斬る あいば達也

民主主義、資本主義とグローバル経済や金融資本主義の異様な違いについて

●柳瀬個人スタンドプレー説 安倍切りよりも柳瀬の身の安全を!

2018年04月13日 | 日記

 

政策会議と討論なき国会 官邸主導体制の成立と後退する熟議 (朝日選書)
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朝日新聞出版

 

自民党―「一強」の実像 (中公新書)
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中央公論新社

 

安倍官邸とテレビ (集英社新書)
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集英社


●柳瀬個人スタンドプレー説 安倍切りよりも柳瀬の身の安全を!

永田町やメディアを“peeping”することを、こよなく愛する男からメールが入った。“CIAが安倍斬りに舵を切った!読売の動きは要観察”という内容だった。筆者は、peeping氏にまだ返信していない。peeping氏は、右翼思想の持ち主で、明治回帰を善しとする人物なので、返信にも注意が必要だからだ(笑)。

さて、あらためて読売の記事を読んでみよう。政治のカテゴリーの中で、この記事は配信されている。つまり、現時点では政治部案件として取り扱われているということだ。無論、社会部が事実確認をした情報でも、まだ社会部が扱う状況にない場合、その情報は、政治部に上げられ、その記事の扱いを両部で調整する流れがあると想像する。

そのことを踏まえて考えてみる必要があるのだが、読売社会部は、前川喜平文科省前事務次官を誹謗中傷する目的で、策謀的に泥水を飲まされた陰鬱な思いを抱えているだけに、安倍官邸への恩讐は、相当なレベルに達していた事実も踏まえる必要もある。社会部記者が、柳瀬首相秘書官(当時)と官邸で接触した、県又は市の出席した職員に、直に取材「内容に間違いない」の言質をとった可能性が高い。

後追い記事によれば、県乃至は市の担当者は言質どころか、面倒臭くなったのか、半ばヤケクソな感じで、官邸を訪問、当時の柳瀬秘書官と面談し、「首相案件」という不用意な言葉を聞いたと明言している。ただ、佐川宣寿前国税庁長官への立件は困難と検察は決定したように、否、それ以上に、柳瀬氏の場合は、告訴もされていないので、罪に問うことは出来ない。あるとすれば、今後国会で証人喚問した時に、虚偽答弁をした場合は、罪に問われる。

おそらく、柳瀬氏は、官邸でも面談において、首相の秘書官として、存在感を明確にする、言い方を変えれば“虎の威を借る狐”だが、力を誇示したのだろう。まぁ、加計問題は完璧に安倍マターなのだから、事が順調に動くために、「首相案件」なる言葉を使ったわけだから、正直な秘書官である。まさか、加計問題が、こんなに大仰な話に発展するとは考えてもいなかったのだろう。「首相案件」と口走った時、永瀬氏は得意満面な表情になっていたことは、想像に難くない。

少し横道に逸れたので、読売が安倍官邸に不利な報道をした意図を、も一度考えてみる。ひとつは、社会部が政治部を押し退けて、ファクトな情報で、真っ向勝負したという、読売内部の事情だが、まず、あり得ない。次に考えられるのが、自民党内部の動きが、安倍下ろしに激しく動いている事情である。しかし、現時点で自民党内部が一方方向に向かっているとは言いがたい面があり、そんなことで、読売が安倍官邸に弓を引くとも思えない。

仮説だが、最近、日本会議の存在が消えている。無論、組織が消えているわけではないが、安倍昭恵夫人を守るために、延いては安倍晋三を守るために、森友学園が新設予定だった「瑞穂の国記念小学院(安倍晋三記念小学院)」をお釈迦にした上、日本会議の有力メンバー籠池夫妻に煮え湯を飲ませている問題で、安倍官邸と不仲になった可能性もあり得る。

以上の二つの要件、自民党内の安倍三選阻止と日本会議の離反が、相互作用を起こせば、もう安倍晋三をトップにしたまま、来年の地方選や参議院選は戦えないという危機感を、ナベツネが感じた動きなのかという考えもあり得る。日本会議は、安倍晋三では、改憲発議すら無理なのではないかと苛立ち、裏切られた気分だろう。自民党の方は、選挙の顔として、安倍は無理と判断したことの相乗作用という説である。

もっと単純で判りやすいのが、ワシントンから、安倍切りが命じられたと考えてしまうことだ。読売が、安倍切りの報道をすることが、一種、霞が関や永田町の掟であるなら、この読売の報道は、ミッションの号砲だと考えることも可能だ。トランプが、安倍と会うのも面倒になった、とまでは言わないだろうが、あまりに無能で私利私欲に走るトップは、隷属国と云えども世界戦略上支障があると考えた可能性も否定できない。

最後になったが、もう一つ、単純な線がある。単に、柳瀬秘書官(当時)の、見栄によって生まれてしまった言質であり、官邸内のだれ一人、加計学園の獣医学部新設の話は、愛媛県、今治市側の陳情によって浮かんだ話で、それまで関知していなかった。柳瀬秘書官が、自分を大きく見せるために、「首相案件」として考えているなどと語ったに過ぎない。その線で纏めるように支持が出たという考えだ。

最後の考えを中心に考えると、柳瀬審議官の証人喚問は必須だが、そんなことよりも、柳瀬経産相審議官の身体の危険が危ぶまれる。籠池夫婦並みに、拘置所で保護もして貰えず、刑務所に逃げ込むわけにもいかず、警察に保護を求めたら、闇から闇に葬られるだろうから、逃げる場所がない。ホテル住まい程度なら、首つり口止めなどは朝飯前の話、現実、どこに逃げれば良いのだろう。柳瀬審議官が無事であることを祈ろう。

以下は、昨日から今日までの、関連情報抜粋。毎日も後追いで、同様の内容の記事を報じている。なぜか、産経はチンプンカンプンで蚊帳の外状態だ。いずれにしても、森友では神風が吹き、加計学園では、レールに乗ったように物事が進んだという。まさに、神の見えざる手にのようだが、どれほど薄汚れた手なのか、怖いもの見たさで見てみたい。きっと、脂ぎっているのだろう。


 ≪「首相案件」発言記録、出席者が「間違いない」
 学校法人「加計学園」の愛媛県今治市での獣医学部新設を巡り、県や市の職員が2015年4月に柳瀬唯夫首相秘書官(現経済産業審議官)と面会したとする記録文書について、出席者の一人が読売新聞の取材に、「内容に間違いはない」と証言した。
 県関係者によると、中村時広知事ら県幹部は、記録文書に基づいて職員から口頭で報告を受け、面会時のやり取りを共有していたという。
 この出席者によると、15年4月2日に首相官邸で行われた面会には、県と今治市、加計学園の職員らが参加。県職員が作成した記録文書の通り、柳瀬氏からは「首相案件」との発言もあったという。
 記録文書について、愛媛県の中村時広知事は10日の記者会見で、「省庁への説明の際に配った可能性がある」とした。配布先などの詳細はわかっていないが、ある県幹部は「(獣医学部新設が)途中からレールに乗ったように進み出した。省庁への説得材料として効果があったかもしれない」と話した。
 一方、面会について、柳瀬氏は12日、経産省内で記者団に対し、「コメントした通りです」と述べた。柳瀬氏は10日、「記憶の限りでは愛媛県や今治市の方に会ったことはない」とするコメントを出している。 ≫(讀賣新聞:2018年04月12日 20時52分)


≪「愛媛県などが陳情に来る」 官邸が文科省に伝達
 加計学園の獣医学部開設をめぐり、地元・愛媛県庁の職員が当時の柳瀬総理秘書官と面会したとされる問題について、2015年3月までに官邸側から文科省側に「官邸に愛媛県などが陳情に来るらしい」と連絡があったことが、文科省関係者の話で新たに分かりました。
 「確認しようということで指示を出しました」(林 芳正 文科相)
 12日朝、林文科大臣はこのように述べ、文科省としても調査する方針を明らかにしました。
 ≫(TBS NEWS :12日17:33)

 ≪政権失態、とがる二階氏の発言 「責任あるべき人に…」
 10日夜、東京都内のステーキ店。自民党幹事長の二階俊博は、副総理麻生太郎との会食の席にいた。自分の孫の話題などを冗舌に語る麻生とは対照的に、二階は酒にもほとんど手を付けず、もの静かだった。
 麻生派と二階派は、首相安倍晋三の総裁3選支持を公言してきた。「こういう状況だからこそ、この二つの派閥が安倍を支えて乗り切る」。麻生の言葉に、出席した両派幹部は同意した。だが、出席者の一人は「乗り切ろうと表では言うけれど、厳しいなというのが本音だ」と漏らす。幹事長と副総理がわざわざ会合で安倍支持を確認し合わなければならないこと自体が、政権の現状を物語る。
 森友学園との国有地取引をめぐる財務省の文書改ざんが発覚して以来、相次ぐ政権の失態に、二階の発言はとがってきた。
 「責任あるべき人には、責任をとってもらうというくらいの気構えで話をしてかなきゃだめだ」
 9日の記者会見。「責任」とは、防衛省が存在しないとしていた自衛隊の活動報告(日報)が相次いで見つかった不祥事の責任のことだ。
 記者の質問は、財務省の文書改ざんにも及んだ。二階はだれが責任を取るべきかまでは示さなかったが、この日は4度、「責任」という言葉を使った。誰かが責任を取らないとおさまらない。二階の発言は党内の空気を代弁している。
 週に1度、苦言呈す場
 その二階が週に1度、出席する会合が、政府に対して苦言を呈し、国会運営についても与党主導を示す場となっている。自民、公明両党の幹事長と国会対策委員長が朝食を食べながら開く「2幹2国」だ。
 自民・森山裕「これ以上国会審議が停滞すると国民生活に影響が出る」
 公明・大口善徳「与党として、この場でこのことを決定させていただいた」
 3月20日、官邸が消極姿勢を示していた前財務省理財局長佐川宣寿の証人喚問に応じることを決め、両党の国対委員長が並んで発表した。官邸幹部の多くが消極姿勢だった2月の平昌冬季五輪の開会式出席を首相に求めたり、データ不備が問題視された働き方改革法案の「厳正審査」を申し合わせたりと、官邸に先駆けて流れを作っている。
 公明内部の賛否が割れた一昨年末のカジノ解禁法の採決強行以来、二階と公明幹事長の井上義久は呼吸が合わない場面が多かった。ところが最近は、政府の不手際に対する井上の苦言や指摘に、二階が同意するパターンでの発信が続く。
 昨年衆院選で議席を減らした公明にとって、来夏の参院選に向けた危機感が強いだけに、公明議員は「自公幹事長のケミストリー(相性)は合わないが、党の地位を高めたいとの思惑で一致している」と解説する。
 「物言う」雰囲気じわり
 二階の発信に比例して、安倍1強で消えていた「物言う」雰囲気が、自民党内に戻ってきた。
 安倍が最重要法案と位置づける働き方改革法案の了承がかかった3日の総務会。参院議員の木村義雄が発言を求めた。
 「中小企業にとっては規制強化のみだ。空前絶後の人手不足で残業時間は増やさざるを得ない。その中で残業しちゃダメよという法案を通されたら、どう乗り切るのか」。中小企業への配慮を求める意見に、賛同する意見が続いた。
 約1時間半の議論の末、出席者から「もう1回(議論)しては」と促された総務会長の竹下亘は、この日の了承を見送った。
 もっとも木村も他の議員も、法案の撤回まで迫ったわけではない。法改正に伴い、厚生労働省が中小企業を対象にした基本方針を作成し、これを閣議決定前に総務会にかけることを表明。木村は折り合い、5日の臨時総務会の直前に二階と握手を交わした。
 法案は了承され、6日に国会に提出。二階は周囲に「本当は5分で終わっても良かったが、時間をかけることが大事だ」と語った。もはや安倍の思うがままに党が動くわけではない。二階はそのことを示そうとしているようだ。=敬称略(明楽麻子)
 ≫(朝日新聞デジタル)


≪柳瀬氏との面会内容、県幹部で共有…加計問題
 学校法人「加計学園」の愛媛県今治市での獣医学部新設を巡り、県や市の職員が2015年4月に柳瀬唯夫首相秘書官(現経済産業審議官)と面会したとする記録文書について、出席者の一人が読売新聞の取材に、「内容に間違いはない」と証言した。
 県関係者によると、中村時広知事ら県幹部は、記録文書に基づいて職員から口頭で報告を受け、面会時のやり取りを共有していたという。
 この出席者によると、15年4月2日に首相官邸で行われた面会には、県と今治市、加計学園の職員らが参加。県職員が作成した記録文書の通り、柳瀬氏からは「首相案件」との発言もあったという。  記録文書について、愛媛県の中村知事は10日の記者会見で、「省庁への説明の際に配った可能性がある」とした。
 一方、面会について、柳瀬氏は12日、経産省内で記者団に対し、「コメントした通りです」と述べた。柳瀬氏は10日、「記憶の限りでは愛媛県や今治市の方に会ったことはない」とするコメントを出している。 ≫(読売新聞)


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