世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

「ザ!政局2」菅直人がサミットを花道に辞任宣言したらどうなる?

2011年05月28日 | 日記


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「ザ!政局2」菅直人がサミットを花道に辞任宣言したらどうなる?


菅直人の“死出の旅路”ドービル・サミットが閉会した。日本で菅直人がドービルで超人気者のような扱いで報道されているが、さにあらずだ。大震災に直面した日本の一応トップに礼を尽くしただけで、それ以上のことはない。未だ火事でいえば火勢おさまらない状況の中、「来年後半には、原発安全サミットを我が国で…」等と言い出して、顰蹙を買っていた。新エネルギー政策の駄法螺は歯牙にもかけられない有様だった。

挙句に、オバマ大統領との会談にワクワクドキドキ出かけて行った菅に対し、オバマは「夏の訪米は無理でしょう、秋以降においでよ」と言われてしまい、もうガッカリ。それでも粘着力が売り物の男、今度は「早期にTPP参加を決定して」もう目茶苦茶言いたい放題言ったようだが、訪米は秋以降と釘をさされ、足元を完全に見透かされた。米国も菅直人の命運は尽きていると読んでいるのは確かなようだ。

菅直人のドービルは筆者の冗談コラム通り“死出の旅路”になりそうな様相になってきた。上述オバマの態度を裏づける、民主党内の動きも面白い。先ずは岡田克也幹事長の死に物狂いの脅し戦術だ。悉くの選挙で、あの調子で行動していたら、もう少し民主党にも勝利の目があったのではと思うくらいの前向きさである。その他の民主党幹部や菅擁護の議員らが「不信任案成立イコール解散だ」の声が大きすぎる。ここまで声が大きいと、既に「負け犬の遠吠え」と思われても仕方ない状態だ。これらの言動は脅しと云うよりも、叫びに近いものなのだろう。岡田・枝野・安住が特に目立って発言をしている。

自民党の谷垣の腹も固まったようだ。6月2日に内閣不信任案を提出したいがどうだ?と公明党に打診したようだ。復興基本法案の修正協議で菅が丸飲み抱きつき戦術に出てこられると提出のタイミングを失う危険を回避、メクラ滅法作戦で撃ってしまえ、と云う考えのようだ。ただ、民主党から不信任賛成に回る議員数が概ね読めた可能性もあるようだ。まだ党内には民主党内の造反グループの拡大時間を与えるべきとの考えもあるようで、2日提出に至るかは若干流動的だ。

それでは、自民党内にある「民主党造反の結束拡大時間」とは如何なる意味のことを指しているのだろう?6月1日の党首討論の翌日、或いは翌々日に不信任案提出。菅の帰国は29日で、30、31日しか与党内で議論する時間は残されていない。流石に、この期間で両院議員総会の開催は無理だろう。自民党内には、両院議員総会で菅直人の代表更迭を決議し、それでも政権に固執する菅直人内閣は許しがたく不信任案に賛成は立派な“大義”が出来ると云う考えもある。

しかし、岡田の現状の勢いでは、両院議員総会開催に必要な議員の署名が集まっていても、党規約無視で開催されない可能性が高い。 にも関わらず、両院議員総会の流れで樽床・小沢鋭・原口は動こうとしているのかもしれないが、上手くは行かないだろう。魑魅魍魎戦術では、菅直人は百戦錬磨、こう云う時の知恵は無尽蔵に湧き出る男だ。国益や国民の為の知恵は一切ないのだが、こう云う政局知恵だけは出てくるのだ。仮に急遽同総会が開催されても、「総・代分離、大幅内閣改造」等々、手練手管で両院議員総会乗り切りに出てくるものと思われる。チャランポランナ民主党議員280人余りは、この菅の揺さぶりに右往左往する可能性が大だ。

コトここに至って、民主党議員が格好をつけて“大義”を口にする等今更はばったい、と筆者は思う。菅直人を昨秋代表選で当選させたことで民主党議員の多くが“大義”を口に出来る資格は失っている。残された道は“贖罪の選択”だ。それこそが“悔い改め”の道である。懺悔すべきなのだ!国民に向かって、スミマセンでしたと粛々不信任に賛成か欠席をすれば良いだけだ。

原口や樽床が小沢一郎の後継として今ひとつピンとこない理由が此処にある。腹が据わっていないのだ。その点で、開き直るように腹が据わっているのは前原だが、この男を首相にしてしまうと、形振りかまわず米国ポチ一辺倒になる危険がつきまとう。挙句に、米国デフォルトで親子心中と云う惨状をみる可能性が高い。これも選択肢から外したい。外国人献金問題で辞任したばかりであり、大震災の復旧復興や原発事故処理に汗を流すのは前原自身、望みではないだろう。菅の次に一枚噛んでから自分というのがベストシナリオ、案外谷垣に譲る政局観を持っている可能性はある。

このように考えると、菅直人がドービルまでと観念し、突如辞任を語りだす可能性も見えてくる。不信任を議決されて、辞任か解散の選択になり、ウロチョロするのは政治生命を根こそぎ失う。解散など宣言するのは、相当の蛮勇だ。自分が選挙区で生き残って戻れる確率は4分6なのだから。政局観だけは優れている菅直人は、一定の影響力を残して、原発事故処理対応で充分に東京電力をコントロール出来なかった責任はすべて私にある、と責任感を前面に打ち出し、あっさりと格好つけて辞任する可能性もゼロではない。

不信任成立で、信を問うと叫ぶ“大義”も、相当に無謀であり民主党の壊滅と己の政治生命を絶つ覚悟が求められるので、菅直人は解散を選択できないだろう。 イタチの最後っ屁ではないが、己の辞任と引き換えに、自民谷垣総裁に総理の座を禅譲するなどと、トンデモナイ握り交渉に出るかもしれない。一応、国難に際し、挙国一致で難局に当たるのが、最も国民に対して優しい政府であり、此処は断腸の思いで、谷垣自民党総裁に席を譲る決意をした、と嘯く可能性もゼロではない。当然副総理の地位は約束して貰うだろう。

これで増税路線も固まるし、TPP参加の議論も進む。官僚も経済界もマスメディアも全員喜ぶ。国民が喜ぼうと喜ぶまいと、知ったことではない、と菅なら考えそうでもある。 菅直人の自らの辞任会見が筆者にとっては最悪なシナリオな感じだ。これだけは何ともやめて欲しいものである。(笑)消化不良を起こして倒れてしまいそうだ。ジャック・ダニエル一瓶空けても酔えそうにない。あぁ気持の悪い妄想をしてしまったが、あとの祭りだ。(笑)まぁ、菅が谷垣と話す機会はないと思うので、考え過ぎだろう。まぁ気づき次第、次の妄想政局を書くことにする。筆者以上に国会議員がぶれまくるのだから、日々妄想の方向は変わってしまう。


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