世相を斬る あいば達也

民主主義、資本主義とグローバル経済や金融資本主義の異様な違いについて

●新潟知事選 或る意味、日本の命運を含む選挙の可能性

2018年06月10日 | 日記
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●新潟知事選 或る意味、日本の命運を含む選挙の可能性

東京地方はスッキリしない天気だが、さっき電話で確認したところ、新潟地方は“晴れ時々曇り”と云うことなので、無党派層の投票行動を促しそうである。無党派層の支持を見る限り、4割が池田候補で、2割が花角候補になっているので、金曜日までの横一線情勢に、天候が好影響を及ぼすのではと、池田陣営は期待しているようだ。

最終的には、午後8時以降の開票速報を待つことになるが、案外、早々に、当選者が決定する可能性もありそうだ。特に、終盤になって、原発再稼働の是非が焦点化してきており、池田陣営が反原発を鮮明にしたため、花角陣営の“曖昧戦術”が原発推進のように受けとめられているのが痛い。また、人手不足の影響で、景気と雇用を重視する層が減っていることも、与党陣営に影を落としているようだ。

まぁ、午後8時、嫌いなNHK選挙速報を見逃さないようするとしよう。選挙は魔物だ、何が起きるか判らない、予断を持たずに結果を待とう。ただ、この新潟知事選の影響は、秋の自民党総裁選に大きな影響を与えるのは確実と云う点では、国政選挙に近い影響力を持つ選挙になってしまった。個人的には、安倍総理の三選は、国政を歪ませ続けるわけで、内政外交両面において、国難を重症化させると認識しているので、安倍総裁を勢いづかせる結果は望ましくないと考えている。

おねだりするようにして、日米首脳会談を行い、拉致問題を米朝首脳会談に無理やり“拉致問題”組み込むことを懇願したのだろうが、日本では米朝会談で協議するとなっていたが、実は、単に提起するにとどまっているようだ。つまり、金正恩に対して、日本の安倍が拉致問題を気にしているよ、と伝える程度の話のようで、当然、朝鮮戦争の終結と、“北朝鮮の非核化”と“朝鮮半島の非核化”の鬩ぎあいが中心で、その場で、日本人の拉致問題が議論されるのは、不自然である。

どうも、日本の外務省主導の外交には、嘘が多過ぎる。多くの外交文書にしても、外務省が公表する日本語と原文の英語の間に齟齬があり、常に国内向け報道文書を、僅かに歪曲乃至は捏造している印象がある。拉致問題について、G7首脳の理解を得たと、日本政府は発表したようだが、拉致問題が重要だという言い回しに、面と向かって反対する各国首脳がいるわけはない。決まりきった答えを得ようとしただけで、意味はない。

しかし、それにしても、G7って、これからの世界にとって、どのような位置づけの会議なのだろう。英国、米国、フランス、ドイツ、日本、イタリア、カナダの7カ国。先進国首脳会議と云うことのようだが、カナダを除けば、第二次世界大戦の戦勝国敗戦国が入り交じり、20世紀の列強国という按配になっている。必ずしも、経済大国が基準値でもなく、文化的先進国かどうか、相当に怪しい。ロシアを復帰させても、やはり、20世紀の遺物・列強国の印象はぬぐえない。

どこか、骨董品屋の店先に並べられている国もあるようだ。英国、フランス、日本、イタリアなどは、衰退の道に入り込んでいると言っても過言ではない。現在では、先進7か国財務大臣・中央銀行総裁会議に関してはG7の枠組みで活動していることから、通貨協議会のような印象を強めている。英国、フランス、日本、イタリアの衰退と、米国の保護貿易宣言は、自由貿易の限界点を露呈したことは確実で、今後のグローバル経済の先行きに影響を及ぼすのは確実な情勢だ。

このような現象で、一気に自由貿易体制が崩壊するわけではないだろうが、頂点は既に過ぎたことを暗示している。その意味で、米国トランプ大統領の保護貿易体制への方向転換は、多方面に影響を及ぼすだろうが、外需で国家を支えるという旧態依然のモノの考えが、正論ではなくなるという事実を提示もしている。そのような時代に入りつついま、日本の安倍政権の中枢には、旧通産省的思考、旧外務省的思考の人物たちが中心に座っていることを考えると、おぞましい気分になる。

しかし、戦後70有余年、自由貿易体制と東西冷戦構造で生きてきたエリート達にとって、この二つの柱の衰退は指標を失いことで、激しい抵抗があるし、頑強に自国だけで踏ん張ってしまう恐れも充分にある。これらの勢力には、既得権勢力がバックになって、体制の維持に努めるので、そういう国は、必ず時代に取り残され、自暴自棄になることを歴史が証明している。

安倍首相が、世界各国を物見胡散で外遊しながら、聞きかじった「普遍的価値の共有」を口走っていたが、その肝心の安倍がうろ覚えした「普遍的価値」が、軋みながら形を歪ませているのが、いま現在だ。日本の哀しい現実は、この西洋的な「普遍的価値」にコミットして、現在の地位を確立した、政界官界財界の権力者であり識者なのだから、普遍的価値が歪んで、異なる価値に変わろうとしていても、未知の価値にコミットする冒険をする者は少ない。結局は、気がつくと周回遅れになる。

おそらく、「空気」で世間も国家も動いている日本のような国は、常に世界の動きから周回遅れになる運命体なのかもしれない。10年後、20年後、保護貿易、孤立主義が主流の世界になった時、安倍政権を支持擁護するような勢力が権力を維持していた場合は、相当無謀な行動を起こす危険は増すだろう。筆者は、個人的だが、定常経済、保護貿易、孤立主義が主流の世界が来ると考えているので、この世界の流れに逆らうような勢力に、権力は持たせたくない。自国民の平和のためにも、近隣諸国に平和のためにも……。


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