世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
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「青木さんわざと倒れた」顰蹙をかった河野太郎だが…?

2010年05月20日 | 日記

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「青木さんわざと倒れた」顰蹙をかった河野太郎だが…?

今さらどちらでもいい話なのだが、自民党参議院のドン・青木幹雄氏が軽度の脳梗塞に襲われ、やむなく参議院選島根選挙区からの立候補を断念したと云うニュースが報道された。

自民党政権の裏側で活躍するタイプの政治家だったが経世会では竹下登の寵愛を受け、小沢一郎とはライバル同士で竹下派後継問題では青木が小渕を、小沢が羽田で対立。最終的に金丸事件なども起き、小沢は自民党を離れる事になる。

その頃から青木は自民党実力者として裏で君臨し、小渕内閣では参議院議員でありながら官房長官(あの機密費が使える)を務め、小沢を追いだした経世会の裏ドンとなる。

小渕恵三の緊急入院中に森喜朗・青木幹雄・村上正邦・野中広務・亀井静香の5人組が密室談合、森を後継総裁に決めると云う強力を発揮した。森内閣を支え、次いで小泉内閣も支え、常に自民党政権の裏側で飄々と我関せずのような顔をしながら、島根に竹下。青木王国を作り上げた男である。

また経世会を次ぐ橋本派においては、小泉の郵政改革で野中広務と激しく対立した記憶もある。つまり青木幹雄は小沢一郎と野中広務を敵に回し、常に自民党主流派の裏側で権力を握り続けた、策士中の策士と云う事が出来るだろう。

でなければ、小沢や野中に簡単に勝てるわけがない。常に術策を試み、権謀術策に長けた政治家だったのだろう。 野中の官房機密費暴露はもしかすると、青木がターゲットだった可能性もある。青木幹雄の秘密を握っているのが野中と云う臭いもするが、これは即断は出来ない。

いずれにしても、これだけの人物がお気の毒にも脳梗塞で倒れられたとなると、まずは「お大事に」と口にはするが、河野太郎でなくとも、「本当に病気か?」と云う疑念は政治ウォッチャーとしては考えるのが当然だ。

選挙中に官房長官時代の醜聞でも流されたら、それでなくても高齢であり、若き民主党の候補に押され気味の選挙情勢、当然先を読んだに相違ない。 病気が仮病だとウッカリ口走った河野太郎は軽率かもしれないが、その可能性は相当にあるだろう。

それでなくても世襲議員問題で兎角言われるご時世だが、何とか可愛い息子にスムーズに地盤看板鞄を渡したいと考えても不思議はない。そこで、軽度の言語障害が出た程度の脳梗塞になった。これは流石に筆者でも公然とは非難できない。リハビリの甲斐あり、奇跡的に障害も残らなかった元気な姿を見せて頂きたいものである。

しかし、何やら釈然としないのは筆者だけだろうか?河野太郎は筆者以上に釈然としないらしく、いまだ抵抗を続けている。(笑)

―この問題に関する新聞記事は以下の通り―

≪ 青木前参院議員会長:引退へ 脳梗塞、参院選出馬を断念
 自民党の青木幹雄前参院議員会長(75)が体調不良を理由に今夏の参院選島根選挙区からの立候補を断念したことが15日、わかった。同党の細田博之前幹事長(衆院島根1区)が同日、松江市内で開かれた青木氏の事務所開きで説明した。青木氏は1月に出馬表明し、5選を目指して活動を続けていたが、 13日に島根県雲南市内で集会中に体調不良を訴え、出雲市内の病院に入院した。事実上の政界引退となる。
 青木氏の長男で秘書の一彦氏(49)は、青木氏の病名を「脳梗塞(こうそく)」と説明。県連幹部によると、意識があり、話はできるものの、言葉に詰まることもあるという。
 青木氏は14日に入院先の病院で県連幹部に「(出馬を)断念せざるを得ない。県民に迷惑をかけるわけにはいかない」と伝えたという。青木氏の立候補断念に伴い、党県連は後任候補の人選を急ぐ。
 青木氏は故竹下登元首相の秘書、島根県議を経て、86年に同選挙区で初当選し、連続4回当選。小渕、森内閣の官房長官を務めた。自民党参院幹事長、議員会長在職中は「参院のドン」と言われた。(毎日新聞15日)≫


≪ 河野太郎氏「青木さんわざと倒れた」…すぐ撤回
 自民党の青木幹雄・前参院議員会長(参院島根選挙区)が夏の参院選への出馬を断念したことをめぐり、18日の同党役員会の議論が一時、険悪になった。
 複数の出席者によると、口火を切ったのは、河野太郎幹事長代理。以前から青木氏について「長老議員を公認するなら何も 変わらない」などと批判していたが、この日は「青木さんは(長男に)世襲させるために公募をせず、最後にわざと倒れるという芝居じみたことをやった」と いった趣旨の発言をしたという。
 他の出席者から「青木さんに失礼だ。取り消せ」ととがめられ、河野氏は発言を撤回した。
 党幹部からは、役員会終了後も「不確かな情報をもとに批判するのはとんでもない」(谷川秀善参院幹事長)などと批判が続出したが、河野氏は「役員会での発言は幹事長に聞いてほしい」と述べ、記者団への説明を拒んだ。(2010年5月18日21時59分 読売新聞)≫


≪ 「青木幹雄さんなら必ず勝てたのに…」鳥取で小沢氏
 民主党の小沢一郎幹事長は19日、参院選への立候補を断念した自民党の青木幹雄参院議員について「青木幹雄さんが相手ならば、私は必ず勝てると思ってま した」と語った。視察に訪れた鳥取県岩美町で記者団に答えた。
 小沢氏と青木氏は1992年の自民党竹下派分裂以来、因縁の関係。今回、民主党は元民放アナウンサーを擁立し、青木氏に挑む予定だったが、相手は青木氏 の長男に。小沢氏は「人間関係やら状況が変わる。『思った以上に逆に厳しくなった』と(陣営には)言う」と引き締めた。(朝日新聞19日) ≫


≪ 青木氏後継に長男決定=河野氏は署名留保-自民
 自民党は19日の持ち回りの選挙対策本部会議で、参院選への立候補を断念した青木幹雄前参院議員会長(島根選挙区)の後継候補として、長男の一彦氏 (49)を公認することを決めた。一彦氏の擁立には、党内で世襲を批判する声もあったが、大島理森幹事長は「島根県民の意識調査、党員調査をした結果、(一彦氏の公認を求めた)県連の意向と合致した」と記者団に語った。
 一彦氏が後継候補となることを批判していた河野太郎幹事長代理は、賛成の意思は明確にできないと して、持ち回りの署名を留保した。(時事通信19日)≫


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