世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

●藪の中 無駄吠えに思える新党「国民民主党」真意は?

2018年04月26日 | 日記
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●藪の中 無駄吠えに思える新党「国民民主党」真意は?

なかば意味不明の新党結成だが、おそらく、来年任期を迎える参議院議員は、藁をも掴みたい一心だろうから、気持ちはよく判る。或いは、いまにも安倍政権の糞詰まり解散の恫喝に遭っている希望、民進の衆議院議員も似たような心境だろう。世論的には、希望0.5%の政党支持率と民進1.0%が合体しても、1.5%になる確率よりも、1.0%に落ち込むと予測されているが、その通りになるだろう。

仮に、安倍が、生き残りをかけ、党公認権や公認料で、衆議院議員へのイニシアチブを握ることで、安倍首相への忠誠心を要求することは、想定済みである。解散があった場合は、安倍が三選を目指そうとしていると考えても良いだろう。世界中が、スキャンダラスだらけの安倍晋三の三選はないと言う普遍的価値観も、日本という国には通用しないことを、安倍がみずから世界に発信しようとしている。

そのような永田町の論理に振り回されて、希望と民進の両院議員は、泥縄的に新党を結成するしか、道がなかったのは事実だ。勝算はないが、選択の道が、それしかなかった、そういうことだろう。無論、選挙のテクニック的に言えば、「連合」の支持議員を当選させるための方策でもあったわけだ。解散風を吹かせることで、ダボハゼが蠢くのを観察した上で、次の戦略を練ろうというのが、安倍官邸の考えだろう。

この新党は、それでも必死になって、立憲民主党に限りなく近づく“規約”づくりに腐心した形跡は見られる。穿った見方をした場合、岡田克也らが主張している、“野党連合は立憲中心で”という、お題目の念仏を頭に置いた、仮の姿と云う見方も可能だ。いわばバーチャル政党のようなものだから、政党支持率が、合算でマイナスになってもバーチャルだからと割り切ることも考えられる。

ではなぜ、そんな恥さらしな行動に出たのかと云う問題だが、最も考えられる目的は、希望の党設立メンバーや、“みどりの狸”のお蔭で、細胞に入り込んでしまった“過誤腫”な人材の“排除の論理”を、この新党で片づけておく必要性ではないのだろうか。“排除の論理”は、日本人の国民性を酷く傷つける態度なので、野党の総結集には不適切な選択なので、新党結成時に済ませておこうという理屈だ。

新党「国民民主党」の理念等々を、より枝野幸男率いる「立憲民主党」に近づけておけば、いざという時に、一気呵成に野党連合を結成しやすくなるということだ。問題なのは、この野党の連合、連携に、「連合」が洩れなくついてくる点だ。ただ、濾過紙を通した分だけ「連合」の力は削がれていくので、「市民連帯」の力の方が勝る可能性も出てくるので、安倍自民と闘う素地は出来上がる。

まぁ、穿って、今回結成された新党「国民民主党」に対して、ハチャメチャ辛辣に批判せずに、万が一にも、「連合」の寄生虫のような政治から、「連合」を寄生虫にするくらいの政党に化けて貰いたいという優し気遣いのコラムを書いてみた。半分は、敵に塩を送る気分だが、たまには優しさも必要だ。それにしても、安倍のオッサン、外遊をギュウギュウ詰めにして、まったく辞める気がない。よく、気力体力が持つものだ。やはり、常人ではないのは確実だ。無論、狂人などとは口が裂けても言わないが……


≪国民民主党、61人参加の意向 衆院野党第2党に
 民進党と希望の党が合流する新党「国民民主党」に、両党の国会議員が少なくとも61人参加する意向であることが朝日新聞の取材でわかった。衆院は38人で立憲民主党(56人)につぐ野党第2党、参院は23人で野党第1党で、それぞれこれまでの希望、民進と同じ位置づけになる見通しだ。
 両党は26日に両院議員総会を開いて新党移行を決定し、大型連休明けに新党を始動する。国会運営が膠着(こうちゃく)し、与党内から解散論が出るなか、新体制作りを急いだ。
 両党の国会議員は、衆院65人(希望51人、民進14人)と参院44人(民進41人、希望3人)の計109人。朝日新聞は25日までの議員本人や関係者への取材を総合し、態度未定者を除く100人の意向を集計した。
 衆院では、希望から古本伸一郎(愛知11区)、牧義夫(比例東海)の両氏ら、少なくとも35人が参加する。結党メンバーだった笠浩史氏(神奈川9区)は参加しない考え。民進からは、平野博文国対委員長(大阪11区)ら3人にとどまった。野田佳彦前首相(千葉4区)や岡田克也元代表(三重3区)は、立憲との連携をにらんで不参加の意向だ。
 参院では、民進から23人が新党に移る意向だ。14人は不参加の意向で、小川敏夫参院会長(東京)ら7人は無所属に、那谷屋正義・参院国対委員長(比例)ら7人は立憲に移る考えだ。希望は合流に先立ち、分党手続きを取る方針で、結党メンバーだった長島昭久氏(衆院東京21区)や松沢成文氏(参院神奈川)ら6人は新「希望の党」を立ち上げる。
 希望の玉木雄一郎代表は25日の党役員会で「(解散を)受けて立つ。そのために新党でしっかりと選挙態勢を整える」とあいさつした。
 ≫(朝日新聞デジタル)

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