世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

●なんか変?ロシア機爆発 英米がISテロ実行黙認手助け疑惑

2015年11月08日 | 日記
空海
クリエーター情報なし
新潮社


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●なんか変?ロシア機爆発 英米がISテロ実行黙認手助け疑惑

エジプト上空で起きたロシア民間機の木っ端微塵事故は驚きだ。欧米メディアの話では、おそらくIS関係の人間が、貨物室に爆薬を仕掛けたものだと云う情報に覆われた。メディアリテラシー能力を発揮するのであれば、何ゆえ容易に、ロシア機の事故をアルカイダとか、ISの仕業に決めつけようとするのか、変だな?と思うべきである。このロシア民間機の墜落が、航空機の不備なのか、テロによる爆破なのか、エジプト上空における撃墜なのか、早々に決着させようとしている米英の姿勢に疑惑の目線を向けておくことは、国際的事実認識の中で重要だ。

筆者は、このロシア機の事故で、速攻頭に浮かんだのはウクライナ上空におけるマレーシア機の事故のことだ。この墜落事故の解明には、非常に大掛かりな国際的な調査団と称する調査体制を準備し、並々ならぬ大仰ぶりで、公正公平な調査をするような素振りを演出したのが、米欧陣営の態度だった。そして、同じ陣営に属するオランダで、あらゆる公正公平な演出を準備して、緒機関に渡る調査をしている振りをして、地対空ミサイルによる撃墜だった、と結論づけた。しかも、そのミサイルは、ロシア製のブークだと断定した。ただ、国際情勢を考慮したのか、ウクライナ軍なのか、ウクライナ東部の反政府軍のものなのか特定しなかった。

この事件と、今回の問題がリンクしているかどうか、それは筆者にも判らない。ただ、記憶を呼び戻しただけだが、この時の、米英陣営の指導者たちの多くが、口をそろえたステートメントを発しているのが印象的だった。誰も、どうなったのかを目撃もしていないのに、西側の政治かもメディアも、犯人はウクライナ東部の親ロシア反乱軍のブークによる撃墜だと言わんばかりだった。そのような記憶を参考に、今回のロシア機墜落事故の顛末を見る必要がある。

 ■マレーシア機墜落時の参考発言
・オランダ ティメルマンス外相「200名近い国民の命を失い、オランダ国民の心に穴があいた。家族を亡くした悲しみと民間の航空機が撃墜されたことへの怒りは計り知れない。」
・オーストラリア ビショップ外相「野蛮な行為が徹底的に捜査され、犯罪者に裁きが下るまで、できることはすべてやり続ける。」
・アメリカ パワー国連大使「われわれは現場を仕切る親ロシア派を非難しているが、ある国からはほとんど非難の声が聞こえてこない。それはロシアだ。」
・アメリカ オバマ大統領「プーチン大統領には、親ロシア派を調査に協力させる直接的な責任がある。」
・EU アシュトン上級代表「プーチン大統領に責任を果たすよう求めた。 できるはずだし、やらなければならない。」
・ドイツ シュタインマイヤー外相「きょう結論を出さなければならない。 (ロシアに)より大きな圧力をかける必要がある。」


まあ、以上のような感じで、調査に入る前から、ロシアが悪い、プーチンは素直に協力すべきと云った言説に溢れかえっていた。結局、中途半端な結論でお茶濁しが行われたのだが、このような半端な結論しか書けなかった理由は、ロシア軍が、彼らの情報網を元に、多くの欧米のロシア説に反駁情報を提示したからだろう。オランダに仰々しく国際調査と銘打って作られた機関でさえ、ウクライナ東部の親ロシア反政府軍の仕業とまでは断定できなかった。にも拘らず、上述のように、政治家たちは、調査が緒につかない段階から、ロシアやプーチンをやり玉に挙げて、口汚く罵ったのである。

このマレーシア機事故の経緯を念頭において、公正公平を意識して、エジプトにおける、ロシア機事故を観察しておく必要がある。今回は、英国キャメロン首相が、口火を切った。そして、欧米メディアが、これを裏づけるように、様々な傍証情報を流しはじめた。そして、とどめの積りかどうか判らないが、オバマまでが断定的発言をしている。欧米に属するすべての者がISの声明と相通じてでもいるように、IS乃至はアルカイダ勢力が仕掛けた爆弾によって、爆破炎上木っ端微塵説を声高に喧伝している。

ここで、最も重視しなければならないのは、なぜ、こんなに早々に飛行機の貨物室に積まれていた爆弾によるものだと認定できたのか、と云う問題だ。マレーシア機の場合と違い、今回のロシア機の場合、事前に相当の情報を米英が入手しており、黙認した可能性が非常に強いと云う点だ。仮に、シリアにおける活動で大きなダメージを受けたイスラム国の犯行であったとしても、多くの情報を米英は共有していながら、ロシア当局に一切伝えず、テロ行為を黙認したと云う事実の方が衝撃的だ。もっと疑えば、イスラム国の犯行だと見せかけるくらいの事は、米英諜報機関でも行えることなのだと云う現実も考えの片隅に置いておいても良いだろう。


■喧伝(プロパガンダ報道)注:これを日本のメディアで探すなら、時事通信が悪の巣窟化しているので、大変に便利と云うか重宝する(笑)。以下が時事が伝える、主に米英勢力の喧伝情報である。

 *標的の約9割は反体制派=ロシアのシリア空爆批判-米高官
【ワシントン時事】パターソン米国務次官補(中近東担当)は4日、下院外交委員会の公聴会で証言し、ロシアによるシリア空爆の「85~90%が穏健な反体 制派を標的にしたものだ」と批判した。オバマ政権は、反体制派に年間1億5000万ドル(約180億円)相当の支援を行っている。
 シリアのアサ ド政権と同盟関係にあるロシアは9月末から、過激派組織「イスラム国」を攻撃する名目で、シリアで空爆作戦を展開。米治安当局者らがロイター通信に語った ところよると、シリア国内には現在、約4000人のロシア兵がいると推定されている。 (2015/11/05-06:42時事通信)

 *ロシア機墜落、「爆破」か=過激派組織関与も-英米
【ロンドン、ワシントン時事】英首相官邸は4日の声明で、ロシアの旅客機が10月31日にエジプト・シナイ半島で墜落したことについて、「新たな情報によ り、爆破装置が墜落原因である可能性が高いことを懸念している」と明らかにした。また、米CNNテレビは、米政府当局者が過激派組織「イスラム国」などが 爆弾を仕掛けた可能性を示唆したと伝えた。 英政府は墜落機の出発地であるシナイ半島のシャルムエルシェイクと英国間の航空便を4日夕以降、一時停止する措置を取った。さらに、航空専門家をシャルムエルシェイク空港に急派。現地で取られている安全手続きを調査し、今後何らかの対策が必要かどうか決定する。
 キャメロン英首相は4日夕、関係閣僚による緊急閣議を開き、この問題を協議した。シャルムエルシェイクはリゾート地として英国でも人気があり、BBC放送によると、現在も約2000人の英国人が滞在している。
 エジプトのシシ大統領は4日夜にロンドン入りし、5日にキャメロン首相と会談することが、今回の措置の前から決まっている。会談ではロシア機墜落問題も議題になるとみられる。
 複数の米メディアは4日、情報機関当局者が「ロシア機は爆弾で墜落した」と分析していると報道。CNNテレビは「イスラム国、あるいは関連組織が爆弾を機内に設置した」とする当局の見方を紹介する一方で、情報機関は墜落原因に関して最終結論を出していないとも伝えた。
 カービー国務省報道官は4日の記者会見で、一連の報道について「現在進行中の事故調査にはコメントしない」と述べるにとどめた。一方、アーネスト大統領報道官によると、米航空各社は現在、シナイ半島の上空を運航していない。 (2015/11/05-10:30時事通信)

*過激派の交信、衛星で傍受か=ロシア機墜落爆弾説-英報道
【ロンドン時事】エジプトのシナイ半島で起きたロシア旅客機墜落に絡み、英紙タイムズは6日、過激派組織「イスラム国」がシリアとエジプトの間で行った交信の内容を米英両情報機関が「衛星を使って」傍受していたと報じた。情報源は明らかにしていない。
 米英両国からは、墜落原因について「爆破の可能性が高い」と爆弾説が出ているが、こうした情報が基になっている可能性がある。
 タイムズ紙は「乗客か空港職員によって爆弾が機内に持ち込まれていたと分析官らは(交信の)内容や調子から考えている」と伝えた。英首相官邸はこの報道について「情報活動の詳細については否定も肯定もしない」と答えている。 (2015/11/06-23:05時事通信)

 *「機内に爆弾の可能性」=ロシア機墜落で-米大統領  
【ワシントン時事】オバマ米大統領は5日、エジプトのシナイ半島でロシア旅客機が墜落した原因について「機内に爆弾が設置されていた可能性がある。これ を真剣に受け止めている」と述べた。米大統領がロシア機墜落でテロの可能性に言及したのは初めて。米メディアのインタビューで語った。 一方で大統領は、米政府として事故原因を特定するまでに時間がかかるとも話した。
 アーネスト大統領報道官も5日の記者会見で、ロシア機墜落の原因に関して「テロリストの関与の可能性を含めて、いかなることも排除しない」と語った。ハモンド英外相は5日、過激派組織「イスラム国」の犯行の可能性が高いとの見解を示していた。
 アーネスト氏はまた、複数の空港からの米国行き旅客機の安全確保で新たな措置を検討していることも明らかにした。措置の内容が決まれば、国土安全保障省が発表するという。
 ロシア機墜落の原因をめぐっては、クラッパー米国家情報長官が当初、テロを示す直接の証拠は関知していないと述べていた。 (2015/11/06-09:10時事通信)


*爆破説に不快感=英首相と電話会談-ロシア大統領
【モスクワ時事】ロシアのプーチン大統領は5日、キャメロン英首相と電話会談し、英国がエジプト東部シナイ半島のロシア旅客機墜落の原因を「爆破」と公言していることに不快感を示した。大統領は「墜落原因の評価には、公式な捜査情報を利用する必要がある」と指摘した。
 ペスコフ大統領報道官も「可能性がある原因を提示できるのは捜査チームだけだ。他の仮説は未確認情報や推測にすぎない」と述べた。
 また、ザハロワ外務省情報局長は、英国が墜落原因に関する独自情報があると主張しながら、ロシア側に提供していないとして「ショックを受けている」と語った。
 一方、コサチョフ上院外交委員長は、英国がシナイ半島シャルムエルシェイクとの航空便を停止した背景には「ロシアに心理的な圧力をかける狙いがある」と主張した。 (2015/11/06-00:23時事通信)


このような流れでロシア機墜落事件は進んでいるが、ロシアは、完全に疑心暗鬼に陥りつつある。ロシア・プーチンの米英への不信は頂点に達しても可笑しくない状況を、米英は徹底的にやってくるようだ、とプーチンが再確認するには、明確な米英のメッセージだったかもしれない。堪忍袋が破裂寸前のプーチンだろうが、先ずは自国民の安全第一と云う行動に着手した。

プーチンを追詰め、ロシアの手足をもぎ取ろうとする米英の必死さが伝わってくるが、筆者には、何ゆえ覇権国アメリカは英国やドイツやフランスと手に手を取って、ロシアプーチンを此処まで意識した行動しなければならないのかか、頭を捻る。寄ってたかって、潰すべき国家でもないし、指導者でもない筈なのだが、筆者が考えている以上に、ロシアの脅威と云うものは、米英中心の戦後世界を好き勝手に扱ってきた国にとって厄介なのかもしれない。ただ、最近のフォーブスでは、世界の注目すべき指導者としてプーチンが3年連続で選出された辺りも考慮に入れると、米英は、必要以上にロシア及びプーチンを怖れているのかもしれない。


≪ エジプト滞在のロシア人、出国開始 手荷物以外は別便
エジプトのシナイ半島でロシア機が墜落したことを受けて、ロシア政府は7日、エジプトに滞在しているロシア人を航空機で出国させ始めた。搭乗客は10キロ以下の手荷物しか持ち込みを認められず、スーツケースなどは別便でロシアに送られる。墜落が機内に持ち込まれた爆発物によるテロだった疑いが浮上したことを受けての措置とみられる。
 ロシア政府は7日、緊急会議を開いた。会議後、ドボルコビッチ副首相は、現在エジプトに約8万人のロシア人旅行客が滞在していることを明らかにした。ほとんどがシナイ半島のシャルムエルシェイクと、紅海沿岸のハルガダに滞在しているとみられる。
 ロシア政府はエジプトとを結ぶ航空便の運航中止を決めたが、航空会社の協力を得て空の飛行機を送り、両都市と首都カイロの3空港からロシア人をピストン輸送する。スーツケースなどは、貨物便で後からロシアに運ぶ計画だ。
 ドボルコビッチ氏は、モスクワの空港でも保安措置が強化されていることを明らかにした。
 一方、エジプトのシュクリ外相は7日、カイロで開いた会見で、英米が情報機関などの情報をもとに、墜落は仕掛けられた爆弾によるテロの可能性があると相次いで提示したことについて「テロに関する情報は、エジプトの治安当局には知らされていなかった。我々はマスコミで発表される前に、まず優先的に我々に連絡されると思っていた」と不満を述べた。墜落がテロだった場合、米欧にも責任があると印象づける思惑とみられる。
 シュクリ氏は「我々は重大なテロ防止に(エジプトと)共同で取り組むよう、友好国に協力を依頼してきた。だが、多くの国は積極的に協力しなかった」とも述べた。  ≫(朝日新聞デジタル:モスクワ=駒木明義、カイロ=春日芳晃)

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2 コメント

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Unknown (武尊43)
2015-11-08 18:38:26
このように疑っている人は日本には少数、、。
みんな家畜だからね(悲)
アメリカが云う事は正しい!
西側の国々が云う事にまちがいはない!
と思い込まされている連中が闊歩してるんだよなぁ、、。
それともこんなニュース見てないかのどっちか、、。
渋谷やコンビニ前で屯してたり、イレブンスリーとかで騒いでいる暴走族や、それを見ながら警官フルボッコしちゃってる子供は、全然知らないだろうし、興味ないでしょ、、。
こうやって世の中を戦争へと向かわそうとしている連中の思惑も知らずに、「安倍政治」に賛成している連中が警察などに反権力として盾突いているんだから面白いよなァ(笑)
平和ボケの若者が知るのは、手足を吹っ飛ばされた後なんだろうね(悲)
しかしこの飛行機に乗り合わせた人々は、そんな事感じる暇も無かったんだよな(怒)
Unknown (ロシアンブルー)
2015-11-09 05:20:29
シリア反政府軍への空爆を決断後、即実行し結果を出したプーチンロシアに対し、2年近くもフリだけして裏ではテロに食料武器の提供をしていた?米英としては世界に向けて格好もつかず軍需産業にも不興を買い、怒りの矛先をロシアに対する偽情報撒き散らせていたタイミングでのロシア機墜落事故...
ロシアに対する報復に留まらず、ロシア国内を分裂させる意図でもあるのかと妄想は尽きず。

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