世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

権力なき鳩山政権、小沢排除の内閣は弱過ぎた

2010年05月27日 | 日記

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権力なき鳩山政権、小沢排除の内閣は弱過ぎた

しかし、米国が絡んで大きな問題を解決しようと云う時には、必ず米国の求める方向に世論が動くような事件が偶発的に起きる。

今回の普天間移設に問題では、中国海軍の外洋演習、韓国哨戒艦魚雷事件があまりのタイミングの良さで起きている。

事件の大きさこそ大小様々だが、日航墜落事故、911のテロ事件から小沢一郎の陸山会捜査にしろ、鳩山由紀夫の故人献金にしろ、巷で語られる米国及びそれに追随する勢力の謀略説こそが、本当の真実なのではないかと思わせる事が多過ぎる。

探し出せば、世界中で米国が絡む事件は無尽蔵に起きているのだと思う。 これらの事実解明を日本のマスメディアに託す事など到底できないわけで、国民がブログやツイッターなどのネット情報を頼りに、状況証拠の掻き集め、思考の原理原則と突き合わせながら、概ねの真実を探り当てるというか、推量するしかないのかもしれない。しかし所詮素人、探偵にも限界があるだろう。やはり、自分の思考の原理原則の類を明確にすることで、物事の本質に少しでも接近するのが逆に早道かもしれない。

沖縄普天間の移設問題で鳩山首相が苦渋の選択を迫られたのも、結局米軍の「抑止力」と云う、見えざる敵への国家安全保障と云うトラウマの前に膝を崩したのだと思う。

勿論、これで普天間移設が解決することはあり得ない。辺野古に新基地をつくる事は、常識的に無理だろう。社民党の福島党首の沖縄訪問を「火に油を注ぎに行くようなものだ」と直嶋経産相が発言したが、煽られて火の勢いが強くなるのは、元々燃えたがっていたのだから、臭いものに蓋をしてはいけない。

小沢幹事長が「政治とカネ」問題が未だ尾を引く中で、選挙戦の陣頭指揮を執るだけでも容易ではないと思われる中、前原の高速道路新料金案問題や鳩山の普天間決着といい、政権を握っていながら権力者が何処の誰なのが判らない迷走と判断を内閣が続けている事に、明らかに苛立っている。

明らかに、政権与党の権力の行使の方法論を知っている唯一の政治家小沢一郎を政府から排除した鳩山の重大な過ちが露呈している。今さら、小沢幹事長に閣内に入って欲しいとも言えないだろうし、もう入る事もないだろう。

おそらく鳩山内閣が開く閣議は仲良し会議の延長線にあったに違いない。仮に小沢が独り座っているだけで、鳩山内閣が凛とした姿になっていた事は想像に難くない。

参議院選は鳩山・小沢ラインで正面突破しか選択はなくなりつつある。内閣改造の時間的余裕はないだろう。参議院の結果如何で与党の連立の枠組みが変わる可能性もゼロではないが、自民党の現状を観察する限り、民主党が大きく敗北する可能性もないようだ。伸びるのがみんなの党だけだろうから、与党政権の屋台骨が揺らぐことはない。

ただ、この混乱を起こしたペナルティーを参議院選後に鳩山首相には支払って貰わなければならない。小沢と鳩山のポジションチェンジが最も好ましいが、それが無理なら、外務、防衛、国道交通、法務大臣などの入れ替えは必須だ。菅、仙谷の処遇も一考を要する。官邸に巣食う現状は馬鹿げている。ガキの同好会の乗りは慎むべきだ。

追伸:<o:p></o:p>

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≪ 哨戒艦事件「米国に利益」=鳩山政権も軌道修正-米紙<o:p></o:p>

 【ワシントン時事】26日付の米紙ワシントン・ポスト(電子版)は、北朝鮮の魚雷攻撃と結論付けられた韓国哨戒艦沈没事件への鈍い対応など、一連の中国の動向が日本や韓国を米国寄りの姿勢に戻し、「米国に利益をもたらした」との見方を示す解説記事 を掲載した。
 同紙は沈没事件のほか、沖ノ鳥島周辺での海上自衛隊艦船への中国海軍ヘリ近接飛行を挙げ、「日本政府を米国の軌道に引き戻すのに役 立った」と指摘。鳩山由紀夫首相が朝鮮半島情勢も理由に、米軍普天間飛行場の沖縄県内移設を表明したことにも触れた。 
 また、15日に韓国・慶州で行われた日中韓外相会談の際、岡田克也外相が中国に核軍縮を要求したのに対し、楊潔(竹カンムリに褫のつくり)外相が激高、自らの親族は第2次大戦中に日本軍に殺害されたと怒りを爆発させたとの外交筋の話も紹介した。(時事通信)≫



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