世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

12年政局の幕開け 激動中の世界で、愚国では甘言語る愚宰相の虚しき言葉

2012年01月01日 | 日記
田原総一朗責任編集 決別!日本の病根 (オフレコ!BOOKS)
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12年政局の幕開け 激動中の世界で、愚国では甘言語る愚宰相の虚しき言葉


  “ 明けましておめでとうございます。本年も昨年同様のご愛読いただける事、心よりお願い申し上げます“

 さて、新年のご挨拶も早々に今年も野田佳彦と云う男を切り刻むことに執念を燃やそうと思う次第だが、野田の年頭所感と云うモノのが首相官邸のHPに掲載されていたので、参考までにアップしておく。解釈や分析は、まったく意味がないのでスル―するが、文面は処世訓、甘言、美辞麗句の数々に満たされ、もうウンザリする。まったくもって「正心」を感じさせない空ろな文章である。まぁ時間のある方は一読してくだされ。

 ≪ 野田内閣総理大臣 平成24年 年頭所感
 国民の皆様に、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。  東日本大震災と原発事故。電力需給の逼迫。集中豪雨。そして、歴史的な円高と欧州債務危機。国難ともいうべき試練に相次いで見舞われた激動の一年を経て、新しい年が始まります。
 今日から始まる一年は、日本再生に歩み始める最初の年です。「希望と誇りある国・日本」を目指して、確かな一歩を踏み出したと実感できる年にしなければなりません。
  昨年九月に発足した野田内閣は、「今、目の前にある課題」を一つ一つ解決するべく、これまで、精一杯、取り組んでまいりました。
  先の臨時国会では、十二兆円を超える三次補正予算と関連法が成立し、震災からの復興を力強く推し進める「仕組み」が整いました。昨年末には、東電福島第一原発の原子炉の「冷温停止状態」を達成しました。新たに設置する復興庁を司令塔として、震災復興と福島再生は、これから大きくスピードアップさせてまいります。
  震災前からの「宿題」である、経済成長と財政再建の両立という難しい課題にも、本腰を入れて取り組まなければなりません。世界最速の少子高齢化が本番を迎えます。高齢者を支える側であるべき若者世代のセーフティネットを強化しつつ、社会保障制度の持続可能性を高めなければなりません。
  財政規律を維持し、「国家の信用」を守ることは、今を生きる私たちが未来の世代から託された責任です。同時に、長きにわたる停滞を乗り越え、将来に繁栄を引き継ぐ「経済再生」も、待ったなしです。「社会保障と税の一体改革」をしっかりと具体化させていくとともに、平成24年度予算と第4次補正予算を早期に成立させ、日本再生の確かな証を刻んでまいります。
  もちろん、不断の歳出削減と税外収入の確保に全力で取り組みます。併せて、公務員の給与削減や郵政改革の早期実現を期するとともに、議員定数の削減の問題 に「力こぶ」を入れて取り組んでいきます。
  主要国の指導者の多くが交代する可能性のある本年、我が国を取り巻く国際情勢は予断を許しません。国民の安全を守り、安全保障を確かなものとすることは、国家の果たすべき役割の「基本中の基本」であり、最も重い責務です。北朝鮮情勢を注視し、種々の危機管理に万全を期すという務めは、決して揺るがせには致しません。
  こうした「今、目の前にある課題」を乗り越えたその先に、私が目指す「国づくり」の姿が見えてきます。近代国家に生まれ変わる幕末・明治の時代にも、そして、戦後の焼野原から立ち上がり、高度成長を遂げていた「三丁目の夕日」の時代にも、「今日より明日が良くなる」という希望が国全体に溢れていました。昨今、こうしたささやかな希望さえ感じにくくなったという声が少なくありません。
  目の前の数々の危機は、日本を覆う閉塞感を拭い、新たな発展をもたらすチャンスにもなりえます。私は、大震災からの復興を契機として、「希望と誇りある日本」を取り戻したいと思っています。
  中長期的な経済成長と「分厚い中間層」の復活を実現し、「今日よりも明日が、より豊かで幸せになる」という確かな《希望》を生み出す。そして、「この国に生まれてよかった」という《誇り》を将来の世代に残していく。これが、私の目指す「国づくり」の基本です。
  もちろん、右肩上がりに経済が拡大する高度成長期と、経済社会が成熟し、少子高齢化に直面する現在とでは、時代環境が全く異なります。過去のような高い成長を実現することも、容易ではありません。しかし、だからこそ、「挑戦」を続けなければ、「豊かさ」を維持していくことはできないのです。
  アジア太平洋が世界の成長センターとなる時代において、グローバル化の利点を最大限に活かしていくことが欠かせません。我が国は、「アジア太平洋自由貿易 圏」(FTAAP)構想の実現のため、各国の先頭に立って様々な方策を追求してまいります。
  日本に広がる幾多のフロンティアは、私たちの挑戦を待っています。社会の中で持てる力を十分に発揮できていない「女性」。二十一世紀の大成長産業となる可能性を秘めた「農業」「再生可能エネルギー」「医療」。海洋資源の宝庫である「海洋」。無限の空間的な広がりを持つ「宇宙」。産官学の英知を結集し、内外のこれらのフロンティアを「夢」から「現実」に変え、日本再生の原動力とします。
  「何かに挑戦することによるリスク」を恐れるより、「何もしないことのリスク」を恐れなければなりません。山積する課題に正面から取り組み、一つ一つ、成果を上げていく。これは、国難のただ中を生きる日本人が果たすべき歴史的使命でもあります。
  この「日本再生」という使命を、国民の皆様と共に考え、挑み、そして、実現していきたい。そうした「願い」と「決意」を新たにしつつ、皆様のご健勝とご多 幸をお祈りして、新年のご挨拶とさせていただきます。
                                                    平成二十四年一月一日 
                                                    内閣総理大臣 野田佳彦 ≫


 まぁ退陣がハッキリしてない以上、出来ないことも書かなきゃイカンのだろうが、もっと「社会保障と税の一体改革」がやりたい!とズームアップすべきだったろう。実際に野田がやっている事は、殆ど増税への執着であり、それが日本再生の緒のすべてだと確信しているのだから、そこをもっともっと強調すべきだ。そこの強調が少ない事で、野田の正心のなさと、誠意のなさが際立つ年頭所感だ。彼が二度と書くことのない文章だけに、歴史に名を残すチャンスまで失った。

 この原発事故収束だとか言い出す男に、福島の再生、日本の再生など言われているようでは、国民も舐められたものである。愚宰相に舐められる国民だから、愚民なのだろう。愚宰相と愚民が棲む「希望と誇りある日本」ですか、それなら愚国と云う事だ。なにも、アンタにグチャグチャにされずとも、我が国は充分希望も誇りも堅持している。ただ、霞が関統治から脱出出来ずに踠いているだけだ。アンタに「挑戦」される事が超リスキーなのであり、違う人間で「挑戦」するから降りてくれ。

 殆ど政治が機能せず、霞が関官僚のやりたい放題になっているのが現実、今さら更に好き勝手に、使える銭を増やすなど笑止の沙汰。3月まで待っていられない気分だ。何とも上手なタイムスケジュールなのだが、「社会保障と税の一体改革」が3月中旬、小沢一郎の判決が出るのが3月下旬。なんと云う事だろう!此処まで法務省と最高裁事務総局は読み切って手を打っている。あきらかに司法の立法への介入だね。

 何とも言えないイライラ感が募るわけだが、小沢一郎は待つのだろうか?自分の裁判の行方が気にならない人間は居ないのだが、そこまでタイムスケジュールがあるとなると、判決を待つ必要はない感じさえしてくる。筆者も以前は、3月末の判決を待って、小沢は動くと見立てていたが、野田が此処までファシズム的行動に出るとは思っていなかった。おそらく、野田は民主党の下野を賭してでも、己のナルシシズムを満足させようとするだろう。筆者は腹を決めて、小沢が1月、2月の間に激しく動くことを望んでいる。そうなる可能性は充分にあると分析する。



愚民社会
大塚英志,宮台真司
太田出版



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