世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

沖縄は米軍基地全面反対の声で勝負すべき

2010年04月20日 | 日記

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沖縄は米軍基地全面反対の声で勝負すべき

筆者は幾つかの過去コラムで鳩山首相と小沢幹事長の距離感について言及している。鳩山・菅・仙谷と云う「同好会政治」への警鐘は何度となく鳴らした。その菅と仙谷が内閣不一致と云うか、鳩山民主党政権の公約実行に水を差したり、ポスト鳩山を意識したりと「腹の据わらない」与党閣僚の姿を晒し、鳩山に実行力のなさ、リーダーシップ欠如を国民に印象づけている。さらに、小沢幹事長との不仲説を疑われるに至っている。鳩山及び官邸が作り上げた「同好会政治」の雰囲気は「友愛」かもしれないが、根っからの小沢支持者や大人の民主党支持者に不快感を与えた事は否めないし、テレビ洗脳脳者にも悪影響を及ぼしている。

腐れメディアの世論調査の支持率は別にしても、鳩山内閣への国民のイライラが増加しているのはたしかだ。昨日の小沢一郎の
「民主党は新しい政党。外の敵は怖くない。うちの中でゴタゴタしてはいかん」(注記:正確には「民主党は新しい政党であり、外の敵は怖くない。内の中で結束さえすれば必ず皆さんの理解、支持は得られる。中央でも言えることだが、そういう意識を、組織としての団結を保っていくことによって有効な政策が実現できる。そういう意味において、心をひとつにしてやろうということをこの機会に改めて認識したい」)
と云う発言の意味を民主党系の如何なる関係者も肝に銘じるべきである。つまり、このままなら選挙に勝てるものを、マスメディアの支持率や誘導尋問にヘラヘラ答える馬鹿閣僚(仙谷、前原、菅、枝野等々)の所為で勝てるものも勝てなくなると嘆いているのである。

普天間移設先の迷走は、鳩山の戦術である可能性は高い。関係閣僚や関連議員に好き勝手をさせる方法が選択された状況はよく判る。モグラ叩きの如く湧き出て来る「移転候補地」で悉く「基地反対運動が盛り上がる」。5月中旬以降、沖縄及び県外移転先すべてが米軍基地誘致に反対、追い込まれた風情で「国内での普天間移設先は皆無だ。申し訳ないが、米国内で移転先を検討していただくしかない」と表明。「グアム・サイパン・テニアン場合によればフィリピン」等の検討を宜しくと慇懃に「匙を投げる風」に出る選択がある。勿論、普天間継続使用を米国は主張するだろうが、これ以上国民を危険に晒してはおけないの一言で良いだろう。

途中経過においては、この戦略は鳩山に不利に見えるのが味噌だが、あまりにも長期にわたるために、国民に迷走の印象を与えている点はマイナスだ。此処まで来ると、国民世論の流れを変えさせるエネルギーも半端ではなくなるのが悩ましい。

実はこの戦略を後押しする国内の流れとして、現在の沖縄県民や徳之島住民の怒りは中途半端な印象がある。普天間基地以外の米軍基地には反対運動をしていない点である。筆者は素直な感想として、その点が納得出来ていない。嘉手納飛行場、ホワイトビーチ、キャンプシュアブやその他各地に点在する演習場は問題ないのか?日本の他県の基地はあっても良いのか?

県内経済の問題があるからと云う事なのだろうが、それとこれは別問題ではないのだろうか?経済問題は日本政府に突きつけるものであり、米軍基地反対は米国に突きつけるものであろう?そこに沖縄県民の立ちあがり方に疑問があるのだ。本来米国に怒るべきなのに、鳩山に怒っている。その上、一部米軍基地反対運動というのが筆者には疑問だ。嘉手納を含むすべての米軍基地に反対するのが筋だろう。そうすることで、沖縄県民の絶対的意志がその他の国民の心を動かすのではないのだろうか?

経済的に都合が悪いとか、実現不可能で反対しても意味がないと考えているのか、鳩山由紀夫を苦しめてやろうと思っているのか、判断に苦しむ。何故普天間移設・海兵隊の移転先だけを標的に反対運動をするのか?なぜ、普天間移設だけが選別的に反対なのかが判らない。この沖縄の動きをみていると、基地反対運動ではなく、自分の所だけは嫌だ運動に矮小化されることに疑問を持つ。もしかすると、米国勢力と日米安保利権族が裏で動かしているだけの反対運動ではないのかと云う疑問さえ生まれてしまうのである。徳之島で演説していた若者の表情が「ネトウヨ」に見えたのは筆者の錯覚だろうか?勿論、多くの参加住民は生活の足元をみて「反対だ」と思うのだろうが、動かしている思惑は違う可能性もありそうだ。ぜひ、米軍基地すべて反対だと云うスローガンで立ちあがっていただきたいものである。

地域エゴの反対運動では拡がりがなく、国民の心に訴えないのだ。 米軍基地そのものが問題だと云う意志表明が、日米安保の生活への負担の多くを沖縄県民に与えていた反省を国民全体感じさせなければ負けである。そんなこと、百も承知しているだろうが!と云う考えは間違っている。多くの日本人は基地問題で周辺住民が苦しんでいる事を何となく知ってはいても、対岸の火事なのである。沖縄の米軍基地すべてが反対と云う大きな声が、日本全体に拡大する「米軍基地反対」「米軍は出て行け」宛ら安保闘争の流れなのである。(笑)沖縄の米軍基地だけの話に極地化せず、日本全体の問題として国民を巻き込み動かす事が、この普天間移設問題の解決の原動力になるのである。

勿論、米軍基地全面反対を叫んでも、そのすべてがおいそれと実現するものではない。日米安保条約の範囲において、より沖縄県民の負担の軽減に繋がるだけかもしれない。しかし、米国が日米安保を盾に日本に駐留するあらゆる利権が永久的でないことを知るわけで、軍事外交上も米国に対する重大なメッセージ性を有している。

またその沖縄県民の動きは日本全体を動かす力を持っているし、鳩山首相の基地問題解決へ、最高の原動力を与えることにもなると考える。 正直現状の局地的反対運動では民意と云う風を背中に米国と対峙するには鳩山としては心もとないのだろう。それでも彼は踏ん張ると思う、それが彼の責任だからである。

近々、小沢幹事長への検察審査会の裁定が出るようだが、その結果を持って、鳩山・小沢ラインは夏に向かって何をすべきか話し合わざるを得ないだろう。鳩山が小沢と距離を取った背景を今さら突いても意味はない。稲盛氏の仲介で、一定の意志確認はしたはずだ。検察審査会の裁定如何で小沢幹事長の決断があるだろうが、鳩山が自ら小沢の進退への言及はしないだろう。その程度で小沢に言及するくらいなら、自らの閣僚の数人は既に更迭されていなければならない筈である。(笑)

異様に急ピッチで進捗する検察審査会の結果が吉と出るか凶と出るか、その結果を待って、鳩山・小沢ラインはW選挙も含めた、直近の懸案事項の確認を行う事になるのだろう。マスメディアの普天間移設先座礁での鳩山政権潰しを、どのように乗り越えるか。鳩山は小沢の知恵と力を借りるべきである。いずれにしても「米軍基地反対」の盛り上がりと「駐留なき日米安保構想」は深く関わっている。

米勢力とマスメディアは、未だ普天間移設先候補地の限定的反対運動で優位に立つが、原則論の運動に変化した時(米軍基地反対運動)一気に劣勢に回ることを怖れているに違いない。米国は普天間の移設を通じてどれだけ軍事予算を分捕れるか皮算用しているだろうし、安保マフィアと呼ばれる基地利権集団も利権死守に死に物狂いなのである。鳩山首相はお茶を濁すような解決策の誘惑には負けてはいけない。徹底的に「駐留なき安保体制」に向けて、踏ん張るべき時なのだ。この機会を逃すと、東アジア共同体構想も大風呂敷だと誹りを受けるだけである。


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